エピソード[ (番外編03) 

女の子から女になって、初めての自分の家。 
もしかしたら、お母さんとかにバレるんじゃないかと不安が募る。 
一旦、玄関の戸の前で立ち止まり、3回大きく深呼吸していつもみたいに戸を開けた。 

「ただいまあー」 
若干、がに股気味になっちゃう脚を意識して普通に動かしながら、トテトテと短い廊下を歩く。 
台所から「愛ちゃんのトコ?案外早かったのね。」ってお母さんの声。 

「うん。街であんみつ食べてきた。」 
なんて、台所にちょろっと顔だけ出して嘘をつく。…ごめんなさい。 

「もうすぐご飯出来るから、先にシャワー入ったら?」 
ホテルの石鹸の匂いがウチのとは違うから、家に着いたらまずそうしようとは思っていた。 

「え?ごはんまだだったの?」 
「いつもの時間になってないわよ。」 
そう言われてリビングの中の時計を見たら、まだ8時にもなってない。 
私の精密な腹時計も、今日はかなり狂ってるみたい… 

彼とコンビニで待ち合わせたのは6時半。歩いたのが往復20分としても、 
ホテルに居たのはせいぜい1時間くらだったのか… 
あれで1時間だったら、彼と繋がってたのって………3分もあったのかな? 
ご休憩っていうのは2時間だったから、なんか勿体無い事をした気がする。 

……1時間だけの恋人かぁ。 
無言のままでいいから、残りの1時間、裸でただ抱き合ってたかったなぁ… 
そう思いながら、毎回愛ちゃんとシタ後で、胸に顔を埋めて心音と体温を感じる幸せな時間を思い出していた。 
多分彼と同じ事しても幸せだと思う…… 
あ、イった後の気だるさも必要か。…となると、彼に抱かれていても物足りなかったかも…… 

あそこはヒリヒリするし、おち○ちんが挟まってるみたいな違和感はあるけれど、 
腰がむず痒いままで、何だか中途半端な気分のままだった。 

とりあえず一度部屋で着替えて、急いでお風呂に入る。 
泡立てたタオルで身体を洗う毎に、彼の肌の感触が消えてっちゃいそうで少し寂しかった。 
けれど、お風呂上りに体を拭いている今になっても、あそこの違和感はまだまだはっきりと残ってた。 

実際はそこに触れるのが怖くって、開いたあそこに泡を沢山垂らしてシャワーを当てただけだからなのかもしれない。 
形とか変わっちゃってるのかな?とか興味があったけど、怖くて見れずに毛だけを眺めていた。 
石鹸の泡が染みた切れたあそこが、パンツを履いてもビリビリしていた。 

ごはん中は頭が完全に食べ物に行ってたから、家族とも普通の会話が出来た。 
えっちの事なんて微塵も思い出さないくらい。 
今回だけは、自分の食欲に対する執着心?に感謝した。 

部屋に戻った途端、頭の中はさっきの事と彼の事ばかり。あそこの違和感もおもいっきり戻ってくる。 
…しちゃったんだ…しちゃたんだ。 
嬉し恥かし。ニヤニヤしちゃう。頭の中ではドリカムの歌がリピートしまくり。……朝帰りじゃないけどね。 

ベットの上で、ジンジンしてるあそこを抑えながら、目を瞑って彼の匂いと吐息を思い出す。 
そして彼の汗のしょっぱさ。唇と舌の感触… 
いつの間にか私は、明るいままの部屋でパジャマもパンツも脱ぎ捨てて、 
股間に枕を押し付けて唇を舐めていた。 

おち○ちんが入ってるみたいなあそこに、力を入れたり抜いてみたり。 
ポッチをソフトに擦る、枕の角が気持ちいい。 
うつ伏せになって、重力に引かれる胸の先だけ指でソフトに弾く。 
股間に枕を挟んで、座るようになっている腰を前後に揺らす。 
パチッパチッとスライドみたいに、ホテルでの光景が瞼の裏のスクリーンに映し出される… 

丸裸の彼の姿。小さめだった乳首。ニョキッと勃っていた大きいおち○ちん…… 
……コンビニで見たフランクフルトのほうが大きかったっな。 

あの苦しさが欲しくって息を止める。そして彼にされたみたいに乳首を強く摘んだ。 

んんんぅぅ… 

ビリってする電気みたいのが背中を走る。 
それがスイッチだったみたいに、ジワジワと身体全体に湧き上がってくる熱。 
揺れる腰と共に胸も揺れて、乳首が引っ張られる感じになる。 

あそこを開くように力を入れて、枕で襞の間を埋めるみたいに腰をおもいっきり擦りつける。 
勝手に背中が反っちゃうよぉ… 

んんんんんんぅ……苦しい……苦しい……気持ちいい… 

喘ぎ声が出ないように、布団に顔を押し付けた。 
赤い血。そして鏡の中でカエルみたいな状態の愛ちゃんが瞼に浮かんだ。 

愛ちゃんっ!…… 

ふわっと、愛ちゃんの甘酸っぱいえっちな匂いがしたような… 
瞬間的に布団を口一杯に噛み込む。胸を握って、ギリッと乳首に爪を立てた。 

「ぐうぅぅぅぅーーーーーーーー」 

全身が震え、私の瞼の裏で、裸で仰向けのまま幸せそうに胸を上下させていた愛ちゃんの姿が、 
霧で覆われていくみたいにゆっくりと消えていった。 

消える寸前、その愛ちゃんが、またあの表情をした気がした…… 

************* 
-プロローグ-(了) 



あー…なんかまだあそこが変な感じ… 
朝なのに、もう汗が噴き出て来る日差しの中を学校へ向かいながら、私は僅かに残るあそこの違和感と闘っていた。 

いつもと同じ通学路の光景。その中で昨日までと違う私。 
彼との関係も決定的に違ってる。教室でどんな顔して会えばいいんだろう…… 
カラダの関係を持ったからといって、いきなり彼女ズラなんて出来ないし… 
多分彼は、えっちへの興味と好奇心を満足させる為もあって、 
手近でそれなりに親しい友人である私の相手をしてくれたに過ぎないと思う。 

そんな事は解ってる。だけど、いざそう思うとやっぱり寂しい。 
カラダだけの関係でもいい。って、昨日、自分に納得させたじゃない。 
カラダを合わせる時だけでも恋人同士になれるなら、それでいい。って…… 

どんよりとした気分を引き摺って歩いていたら、後ろから左肩に何かがぶつかってきた。 
「おっは、よっ。」 
「あ…愛ちゃん。おはよー。」 
「…なんか元気ねぇのぉ。生理?」 
「ううん。」 
「そろそろやなかったっけ?」 
「…多分。」 
「あーしと2日くらいしか変わらんからそうやよ。」 
そう言えばそうだった。そうなると、愛ちゃんはもう始っちゃった頃かな。 
毎月の事だし仕方がないんだけど、あのお腹が張るような重さを思い出して、更に憂鬱になった。 

「……」 
ボヘ−っとそんな事を思って歩く私の顔を、無言のままで眺めてる愛ちゃんの視線に気がついた。 

「何?なんかついてる?」 
「目と鼻と口。」 
「……」 
「…なんか今日のあさ美ちゃん。違う。」 
そう言って、私の後に回ったり前に回ったりして私を見る愛ちゃん。 

「な…いつもと変わらないよ。」 
かなりびっくりした。変な歩き方しちゃってたかな… 

「んー…そうかなぁ…」 
「そうだよ。」 
意識していつもどうりの感じに答えて、肩で軽く愛ちゃんを弾いた。 

やっぱり昨日とは変わっちゃってるのが他人から見ても判っちゃうのか。って不安に思った。 
もしかしたらお母さんにもバレてるんじゃないか…… 
嘘をついた事もあって、気分はもうどん底くらいにまで落ち込んだ。 

教室に入って、目は勝手に彼の姿を探してしまう。ドキドキする……居た。 
彼はいつもみたいに至って普通に挨拶をくれたけど、 
私のほうは彼を見たとたん、裸の彼の姿を思い出しちゃって、恥かしくなって俯いちゃった。 
そして挨拶を返すどころか、顔も見れなくなって思わず無視…… 

何故か疼き出しているあそこが、昨日彼とした事を思い出させる… 
あの腕に抱かれて…あの首筋に顔を埋めて…そして恋人同士みたいに腕を組んで歩いて……… 

あ…私と彼はカラダだけの関係。恋愛感情を持っちゃダメなんだ…… 
もしかしたら、今まで通りに他愛の無い話しも出来ないかもしれない。 
…話しちゃったら。…顔を見ちゃったら。…近づいちゃったら、絶対に辛くなる…… 

挨拶したいのに…話したいのに…… 

気持ちとは裏腹に、私は彼を避けるように席に着いた。 
授業中も休み時間も彼の視線を感じる。 
その視線に振り向きたいけどやっぱりダメ。…あまりにも辛くって…… 

……結局……その日は彼と一言も言葉を交わすことが出来ずに、一日が過ぎていった。 

明日からのテストに向けて、放課後は約束していたとおりに愛ちゃんの家で勉強。 

教室での彼のあの目…何で挨拶くらい返せなかったんだろう…… 
確かに恥かしいし照れちゃうしで顔を見れなかったけれど、せめて挨拶くらい… 
一番の原因は、自分の中で感情整理がつけられないっていうのなんだろうけど、せめて…… 
もう、そればっかり頭に浮かんじゃって、全く勉強が手に付かない。 

方や教科書とノートを交互に見ながらブツブツ言ってる愛ちゃん。 
愛ちゃんと初めてした次の日は、こんな風にならなかったのに…… 
邪魔な髪を耳にかけている、真剣なその横顔を見ながらそんな事を思った。 

あんな恥ずかしい事をされてしちゃって乱れたのに…… 
あの口であそこを舐められたりとかしちゃったのに…… 

いつの間にか私は、愛ちゃんの唇を見つめながら、 
もう何度もされて、すぐに思い出せるあの熱い感覚を全身に湧き上がらせていた。 
愛ちゃんの、舌先をちょろっと出して唇を舐める癖が出る度に、「あの舌を吸いたい。」なんて思ってしまう。 

「ん?どした?」 
私の視線に気がついた愛ちゃんが私の方を向いた。 

「んんん。何でも無い。」 
私ったら勉強中なのに、えっちな事考えちゃってたよ… 
慌ててノートに向ったけど、すぐに愛ちゃんに包まれる温かい感覚だけを考えてしまう。 
そしてまた愛ちゃんを見つめてしまう私… 

暫くして愛ちゃんが手を止めて、目だけ私の方を向いた。 
慌ててその視線から逃げる私… 

「…あさ美ちゃん。今、えっちな事考えてたやろ。」 
「えっ!?」 
「そういう時の顔しとったもん。もの欲しそうな。」 
「……」 
バレてる… 
そう。違和感の残るあそこがムズムズしちゃって、頭の中には愛ちゃんの胸がチラチラしちゃって 
どうにもこうにも落ち着かない状態になっていた。 

「溜まっとって、勉強手に付かんみたいやね。」 
ニカッと笑って愛ちゃんがそう言った。 

「た、溜まってなんて…」 
そういうのが顔に出てたのも、テスト前なのにそんな事を考えちゃってたのも恥かしくって、 
私は俯いて真っ赤になっていた。 

愛ちゃんが膝立ちのまま私の後に寄って来た。後から抱き締められる。 
そしてほっぺたにキスされる。 
胸がきゅーんってなっちゃって、それだけであそこが濡れちゃった気がした。 

「したい時、遠慮なくいぅてくれればええのに。」 
愛ちゃんはそう言いながら、私のほっぺに自分のほっぺを擦り付けて来た。 

…そんなの恥かしい。 
だけどそう言ってくれるのが嬉しかった。 
胸元にある愛ちゃんの腕を抱きながら小さく頷いた。 

「…いぅて。」 
私を抱いた腕に力を入れてそう言う愛ちゃん。 

……言葉に出すのはやっぱり恥かしいよ…… 

無言のままでいたら更に強く抱き締められた。 
「したい?」 
「……ぅん。」 
「何を?」 

愛ちゃんは私の顔を覗きながらそう言ってくる。 
「何を?」って、そんなの… 
「……え、えっち…」 
「自分でするの?あーし、見てればいい?」 
……判ってるくせに…酷いよ。愛ちゃん。……でも、見られてっていうのも…… 

「……えっち…したい…愛ちゃんと…」 
勇気を振り絞って、小さいながらも声に出した。 

私の顔を覗き込んでいた愛ちゃんが、にっこり笑った。 
目を瞑った愛ちゃんの顔が寄って来て、私の唇に柔らかい感触がした。 

いつものように舌を絡ませ、唾液の交換をし、互いの歯茎や唇の肉感を味わう。 
スローモーションみたいに、ゆっくりとふんわりと絡み合う口と口。 

…愛ちゃん…愛ちゃん……溶けちゃうよ… 

あっという間に深い霧がかかった頭の中で、愛ちゃんの名を呼ぶ。 

「あーし昨日の夜から生理始っちゃったから、今日はあさ美ちゃんに全部してあげるね。」 
唇を離し、愛ちゃんはそう言って私をベットに引き上げ、制服のボタンに手を掛けた。 

「あ、ちょっと待って。タオル引いとこっ。」 
愛ちゃんのそんな気使いが、「一杯汚してイイよ。」って言ってるみたいに聞えた。 

されるがままの私は、キスを受けながら制服を脱がされ下着も外されて、あっという間に裸になった。 
ソックスだけを身に着けた私を、きっちりと制服を身に着けたまま上から眺めてる愛ちゃん。 
…私だけ裸って、なんか凄く恥かしい。 
「…愛ちゃんも脱いで。」 
大好きな愛ちゃんの肌が見れないのも寂しくて、リボンに手を伸ばしながらそう言う私。 

「やー! それにあさ美ちゃん、こういう恥かしいのって好きやろ?」 
図星…恥かしさが気持ち良くって、愛ちゃんのスカートが太腿で擦れる度に震えが来る程だった。 

唇を尖らせて不服な表情を作っていたら、ウエストから太腿にかけて撫でられた。 
「やっぱり違う…」 
「え?何?」 
「朝、このあたりがなんか充実しておった。顔の艶もよかったし。」 
そう言いながらウエストから太腿、そしておへその下あたりを撫でている愛ちゃん。 

「あーしとした次の日と似てるんだけど、昨日はせんかったし…」 

同性だからか、こういう関係だから特に判っちゃうのか、愛ちゃんは違和感に気がついたらしい… 
恥かしいし何か言いづらいけど、言うしかないみたいな雰囲気だった。 

「あ、あのね……昨日…しちゃったの。……このあいだ言ってた人と。…………初めて。………」 
愛ちゃんの両手を握って自分の胸元に置いて、おずおずと愛ちゃんの疑問に答えた。目は合わせられなかった。 

「………そう…なんやぁ。………おめでとっ!」 
一瞬、ちょっと寂しそうな感じの声に聞えたけど、愛ちゃんは明るくそう言ってキスしてくれた。 

「じゃ、まだ痛かったり違和感みたいの残っとる?」 
「痛くはもうないけど、なんか変なのはある…」 
「……今日は止めといたほうがええんとち…」 
「ううん。……今日、愛ちゃんに全部して欲しい……」 
音楽室でした大事な約束。 
実の所は、朝、愛ちゃんに会った直後から、頭の端に愛ちゃんに指で掻き回される光景が頻繁に思い浮かんでいた。 

「あさ美ちゃん。えっちやね。」 
一瞬驚いたような表情になったけど、すぐにニヤニヤしながら乳首をちょんちょんって突付いてくる愛ちゃん。 

「…そ、そんなことないもん。」 
「いや、すっごくえっちや。じゃなきゃ、これだけでこんなんならんもん。」 
そう言いながら、私の襞の間を撫でた指を見せつけてきた。 
そして、赤くなってる私の目の前でその指を舐める。 
その光景を見て、更に自分のあそこにえっちな液が湧くのが判ってしまう… 

えっちだって自覚はあるけど、やっぱり他人に言われて認めちゃうのは……恥かしいよ。…女の子だし。 
「……え、えっちじゃないもん…」 
さっきは自分から「えっちして。」なんて言っておきながら、否定の言葉を吐き出す私… 
「じゃ、やーめたっ。」 
そう言ってベットから下りる愛ちゃん。 

「えっ!?えっ!?…なんで?」 
私は慌てて愛ちゃんのスカートを掴んだ。 
「えっちやないんやろ?」 
「……えっち…だもん。」 
愛ちゃんを見上げながらおずおずとそう言った。 

再びベットに上がって来た愛ちゃんは、私のお腹に乗っかって二カッと笑った。 
「…愛ちゃんのいじわる…」 
私のその言葉に愛ちゃんは笑いながら、またキスしてくれた。 

「あさ美ちゃんもや…」 
気のせいかキスの最中に、愛ちゃんのそんな声が聞えた気がした。 

愛ちゃんは私のあそこを撫でながら、口の中も舌で撫でまわしてくれる… 
糸をひいて唇が離れる… 
まだまだ愛ちゃんの舌と唇を求めるように、私は口をあけて舌を伸ばす… 
朦朧としながら、舌の替りに口に入ってきた愛ちゃんの指をしゃぶる…… 

…えっちな液の味がする。……これって…… 
あまりに淫らな自分の行為に体が震え、頭が霞んで行く… 

体重を私に預けながら、首筋を舐つつ愛ちゃんが言う。 
「あさ美ちゃん。恥かしいのの他に、どうされるの好き?」 
霞んでる頭に響く、愛ちゃんの柔らかな声。 

「舐められるの…」 
「どこ…?」 
「首…」 
「他は?全部してあげる。言って…。」 
「…耳ぃ…背中ぁ……乳首ぃ…あそこぉ……お尻の穴ぁ……内ももぉ…全部ぅぅ………」 
催眠術にでもかかったみたいに、過去に愛ちゃんからされて気持ちよかった部分を自白していく… 
言っているだけで、もうその部分をくすぐられてるみたいなサワサワする感じがしちゃう… 

「愛ちゃんの裸もぉ……」 
そう言いながら上着の裾から手を入れて、愛ちゃんのスベスベする背中を撫でる私の手… 

「…じゃ、あーしも脱ぐね…パンツは脱げんけど。」 
愛ちゃんはそう言って、私に跨ったままで制服を脱いでいく… 
ブラが外された途端、愛ちゃんの腕を引っ張って背中を掻き抱き、胸に顔を埋めた。 

愛ちゃんの柔らかな胸。鼓動。体温。匂い。…これ。こうしてるのが好き…… 

「あさ美ちゃん。赤ちゃんみたいや。」 
そう言いながら、そのまま私を抱き締めて頭を撫でてくれる愛ちゃん。 
このまま一生、この感覚に浸って居たいと思った。 

耳、背中、胸、お腹、あそこ、お尻、脚、その都度身体を転がされて、全身をたっぷりと撫で、舐めまわされて、まさに夢心地。 
もう、何度意識が飛んじゃったのか判らないくらい。 

朝から暑かったせいで今日はかなり汗をかいたのに、蒸れたり臭っちゃったりしてるであろう、 
腋や股間。はたまた、足の指まで執拗に舐められてしまう。 

汚いのに…汚いのに…… 

涙が出そうなくらいの恥かしさが湧きあがるけど、それを更に感じようと、 
身体は勝手に、汚れてそして臭ってるであろう部分を愛ちゃんに大きくさらけ出してしまう。 
そんな部分を見られ、嗅がれるのが気持ち良過ぎる… 
後からお尻の穴を舐められてた時なんて、恥かし過ぎて気持ち良過ぎて、気が狂っちゃいそうだった。 

多分、かなり喘ぎ声を出してたんだろう。知らぬ間に私の口の中には、愛ちゃんの赤いタオルが押し込まれていた。 
おかげで鼻でだけ息をしてるから、二人分の体臭も濃いえっちな匂いも、頭にビンビン届いて来ていた… 

……私のも濃いけど、愛ちゃんの匂い今日は凄く濃い…生臭さとすっぱさがいつもよりも多い……直接嗅ぎたい…… 
匂いの元に辿りつこうと身体を捻ろうとするけど、全くいう事を聞いてくれない… 

愛ちゃんだけ汚しちゃうのは嫌…私ももっと汚して欲しい……もっと汚れたい……… 

私は愛ちゃんの愛撫に全身を大きく波打たせながら、 
少しでも愛ちゃんの匂いを得ようと、そして愛ちゃんの体液で汚れようと、 
しっとりとかき始めた愛ちゃんの汗を、懸命に伸ばした手で掬い取っては、自身の身体に撫で付けていた。

「あさ美ちゃん。入れていい?」 
ぐにゃぁって歪んだ愛ちゃんの顔らしきものが目の前でしゃべった。 
カクカクと頷く私。 
枕を腰の下に入れられて、あそこを開かれた。 

「入れるよ。」 
そんな声と共に、ゆっくりと指を中に入れられる。奥に向ってズブズブと進んでくる…… 
指一本だからか痛みは無い。けど変な感じはしてる… 

ゆっくりと出入りが始った…… 
くすぐったいようなムズムズする感じの中に、ポッチを吸われた時みたく腰が跳ねるような感覚が時々ある。 
…このムズムズするのが慣れたら気持ち良くなるのかな…? 
だけどやっぱり、ポッチを舌で捏ねられてるほうが好きだな…してほしいな… 
乳首を甘噛みされて胸を大きく反らされながらも、そんな純粋な快感を求める欲望が湧きあがる。 

…ん?……奥の方……何か変…… 
短めのストロークであそこを出入りしていた愛ちゃんの指が、違和感とは違う何かを与えてくれ始めていた。 

…あ、中で止まった…… 

「んんんんんっ!!」 
腰がおもいっきり浮き、全身が反って総毛立った。 

「ここ気持ちいいでしょ。」 
何をしてるのか解らないけど、あそこに指を指を入れたままで愛ちゃんが言う。 
全身が暴れちゃってどうにもならない……何?何これ?? 

「んんんんんーーーーーーーーーー!!!!」 
狂っちゃう…狂っちゃうっ……死んじゃうっっ! 

いつものイク感覚の、何倍もの強烈な感覚が全身を襲い続ける。更に、瞬間的に意識が飛んだり戻ったり… 

……ど、どうなってるの?わたしの身体……どうなっちゃうの?…… 

愛ちゃんを思いっきり抱き締めようとするけど腕が前に動かない… 
とにかく何かに掴まりたくって、強張った腕で頭上のシーツを力一杯掴んだ。 

…怖い…怖い………あ…あ…死ん…… 

背中も首も攣っちゃいそうなくらい反り、腰も大きく捻れ、 
身体がロケットみたいに天井に飛んじゃうっ!って思った途端、指が抜かれた。 

背中が痙攣したままで固まる… 
な……今、飛べると思ったのに…… 
身体中に強いむず痒さが残ったままで、暴れてしまいたいくらいもどかしい。 
お尻のほうにえっちな液が垂れていってる… 

自分の荒すぎる鼻息も聞えてる… 
いきなり大量に汗をかいちゃったみたいで、背中もお尻の辺りもやたら湿っぽい… 

「あさ美ちゃん。凄いえっちな顔しとるよ。…すっごく可愛い。」 
愛ちゃんのそんな声が聞え、耳を舐められた。 

恥かしいよ…そんなの言わないでよ…… 

「あさ美ちゃんのえっちな顔もっと見せて。」 
そう言いながら、愛ちゃんは私の噴き出した汗を舐め取るみたいに、胸を、わき腹を攻め立てる。 
強めに押しつけられている舌の感触が気持ち良過ぎて、腰が勝手に動いてしまう… 
だけど、さっきの強い感覚と比べるとあまりにもソフト過ぎる… 
目の前に食べ物が山積みになってるのにお預けを食らってるみたい。 

さっきのを早く…もっと強く…… 

自分の目尻辺りを何かが零れて行くのを感じる……汗なのか涙なのか…… 

「二本入れていい?」 
そんな声が聞える…… 
さっきのはあまりにも怖いけど、とにかく、この落ちつかない身体をどうにかして欲しかった。 
そして、あの強い刺激で愛ちゃんに私を壊して欲しかった。 
自分の荒い鼻息を聞きながら、カクカクと頭を振った。 

ちょっと入った途端、痛みが走った。でも、ほんの一瞬。 
さっきより多めの違和感を与えながらも、愛ちゃんの指はズルズルと奥まで入ってくる… 
勝手にパクパクしちゃってるあそこが、その指を、中で咥えたり離したりしてる…… 
力が入っちゃうとなんか違和感はあるけれど、離した時は、詰まってるっていう感覚がここちいい… 

「やっぱり二本はきついね。…もし痛かったら言ってね。あさ美ちゃん。」 
愛ちゃんはそう言って、ゆっくりと出し入れを始めた。 
彼にされた時よりもかなり軽いけど、あそこの入り口がやっぱり痛い… 
塞がれた口で言えない変わりに、自分のあそこに手を伸ばす。 

「あ、やっぱり痛い?ごめんね。やさしくするから…」 
そう言った愛ちゃんが、何故かわたしの目の前から消えた。 

「んむぅ…」 
指を出し入れされながらポッチを舐められた。愛ちゃんの身体を脚で抱え込んじゃった。 

ポッチ側からの快感に、あそこの痛みが紛れて小さくなっていく…… 
「あさ美ちゃん。大丈夫?」 
「んー…んー…」 
気持ち良さに唸り、全身をヒクつかせながら、ただただ頭を振るしかない私… 

ポッチからの強い快感はやっぱり凄いけど、 
やっぱり中を擦られるのは変な感じ…でも、詰まってる苦しさは気持ち良かった。 

ちゅっ…んちゅっ…ちゃぷっ… 

グチョグチョになってるあそこの音が聞える…… 
擦られる音なのか、愛ちゃんに舐められてる音なのか…… 

いつもみたいなイク時の波が近づいてくる……愛ちゃんの匂いが欲しい…… 

手を伸ばして、愛ちゃんの肩を引っ張り上げようとする私。 
訴えを理解したのか、愛ちゃんは指を入れたまま逆さまになって、私の顔を跨いできた。 

パンツのままだけど、強く匂う愛ちゃんのえっちなあそこの匂い。 
腰ごと思いっきり抱き締めて、目の前の股間に顔を埋めた。 

いつもより濃くってイイよぉ…… 

ゴワゴワするナプキンの感触を唇で感じながら、あそこの匂いを必死に吸い込む。頭が痺れる。 

……舐めたい…舐めたい…… 

私は愛ちゃんが与えてくれる快感に悶えながら、パンツ越しにあそこを内ももを舐めまわす。 
だけど何時もみたいに、えっちな液は口の中に届かない… 

……愛ちゃんのえっちな液が欲しい。この奥にあるのに… 

お尻を撫でながらそう思っていた私の腕が、そのパンツをいきなりズリ下ろした。 

「あ、あさ美ちゃん!ダメっ!」 
慌てた愛ちゃんが私のあそこから指を引き抜き、手を回してきた。 
だけどその手は、既にそこにしゃぶり付いた私の頭に当っただけだった。 

鉄の匂いの混じる愛ちゃんのここ…美味しい…… 
強い匂いに何時もよりも遥かに興奮しちゃって、舌の動きも激しくなる。 

「……だ…だめやよぉ……汚過ぎるよぉ……」 
愛ちゃんは泣きそうな声を出しながら必死に逃げようとするけれど、 
私がポッチを吸う度に脚を震わしながら、私に向けてあそこを押し付けてくる。 
苦しいのか、私のあそこに顔を埋めたままで全身を震わせ始めた。 
私の太ももを抱え込んだ腕にも力がこもる… 

「…くぅっっ!…や…だ……はぁん!…だ…んむっ!」 
「んんっ…」 
愛ちゃんの唇にポッチを潰されて、私の舌の動きを止められた。 
その瞬間、どこかの回路が切れちゃったみたいに、愛ちゃんが私のあそこに指を突っ込んだ。 
そしてその指を激しく動かしながら、ポッチに吸いてくる。 
私も片腕で愛ちゃんの腰を抱えたままで、同じように目の前の穴の中に指を入れる。 

ぐちゃっ…んんんんっ……んむぅぅ…んちゅっ…ちゃぷっ…… 
二人分の淫らな音と、塞がれた口から漏れる声が耳にこだまする…… 
攻められて感じちゃって、指の動きもポッチへの攻めも不規則になりながら、 
じゅぶじゅぶと湧き出してくる、赤味がかった白濁して泡立ったえっちな液を啜り続けた。 

「んんんんんーーーーーーーーー!」 
一本の指でされた、あの凄い感覚が突然やってきた。愛ちゃんのあそこに指を入れたままで全身が反る。 
意図せずに、親指でポッチを押し潰しながら外側から、中に入れた指で内側から、 
私は愛ちゃんのあそこを強く鷲掴みしたままで震えた。 

「んーーーーーーーーー!」 
途端に愛ちゃんも背中を反らせて全身を痙攣させた。指が千切れるかと思うくらいに強く締めつけられる。 

怖い……怖い……ほんと死んじゃうっ!……… 
全身の毛穴が開いて、そこから一遍に体内の液体と言う液体が勢い良く飛び出しちゃった気がした。 
身体がぶわっと浮いたと思ったと同時に、私の顔に水みたいのが掛かった感じがした…

ボーっとする。何だったんだろ、あれ。……とにかく凄かった。 
身体は自分の物じゃないみたいに全然動かない。 
…これって金縛りなのかなぁ?怖い感じはないから、まぁいいけど。 
苦しかった呼吸もいつの間にか楽になってるし…なんか重いけど… 

……やっぱり死んじゃったのかな?私。 
お花畑は見えなかったけど、強い光の中に居たような気もするし… 
でも、長距離走の後みたいな荒い吐息が聞こえてる……私の?……やっぱり生きてるのかな?… 

状況判断が出来ないままで、暗かった視界がゆっくりと明るくなっていく。 
ぼんやりと見覚えのある天井…どこだっけここ?… 
女の子のえっちな匂いがする… 

状況を理解しようと、動かしづらい首を回して周りを見る。 
なんか、すぐ目の前に白い布…赤いのも見える… 
その先に水に濡れた手?……股間かぁ…お尻の穴も見えてるなぁ… 

………あ。 
なんとなくだけど、やっと状況が判った。 
愛ちゃんに指入れられておかしくなって、もう死んじゃったと思ったんだ。 

それにしては、目の前に見えている裸のお尻は一体…? 
愛ちゃんは生理だったからパンツは脱いでない筈だし…… 
あそこに指も入ってるみたいだから、これって私の股間なのかなぁ? 
試しにあそこに力を入れてみる。やっぱりまだ何か入ってるみたいだし… 
ん?そうなるとこんなの見える訳ないから、やっぱり私死んじゃってるのかな?? 
時々パクパクしてるお尻の穴を眺めながら、そんな事を思う。 

目の前に手が伸びてきて、股間にぶらさがっている手を外した。 
力無く落ちるその濡れた手。…あれ?今掴まれた?? 
理解できたと思ってた頭が再び混乱する。 

目の前のほげた穴から垂れ落ちる、赤味掛かった白っぽい液。 
えっちな液って、透明から白くなって最後はピンクになるのかぁ… 
そう言えば、処女を失った自分のあそこって見てなかったし、一体どうなってるんだろ? 

目の前のそこをしっかりと見ようと目を擦ったら、妙にヌルッとした。 
……? 
目の前にかざした手には、ごく薄いピンク色した液体みたいなのが付いている… 
舐めてみる。えっちな液の味がする。 
…愛ちゃんの匂い。……という事は、目の前のって私のあそこじゃないの?? 
…あれ?いつ自分の口からタオル取ったんだっけ?? 
益々混乱する頭。 

視界を何かが横切り、身体の上の重みが消えて私の隣に何かが転がった。 
自分のあそこの中から何かが抜ける感じもした。 
そっちに顔を向けたら、パンツみたいのが目に入った。 

ようやく状況をハッキリと思い出した私は、慌てて上体を起こした。 
パンツを裏返すみたいに膝上まで下げて、グッタリしたままの愛ちゃんの身体が目に飛び込んでくる。 

…愛ちゃん生理だから嫌って言ったのに。…酷い事しちゃった。…指まで入れちゃったし… 
換えたばかりだったのか、パンツの中のナプキンに残る鮮やかな色の経血。 
裏返って中途半端に下げられたパンツ。 
おまけに口には私のパンツが詰め込まれてる… 
その姿が、愛ちゃんに乱暴して処女を無理矢理破ってしまったかのように見えてしまう… 

「愛ちゃん?愛ちゃん?」 
息苦しそうな愛ちゃんの口からパンツを抜きとって呼びかける私。 

「ごめんね…ごめんね……」 
血の付いた愛ちゃんの手を取って必死に謝る。 
その血が、自分の欲求の為に愛ちゃんを傷つけた印みたいに思えてしまって、涙が溢れてきてしまった。 

「…あー…あさ美ちゃん……何で泣いとんの?」 
気がついた愛ちゃんが、とろんと目を開けて不思議そうに言う。 

「…だって、血…愛ちゃんに酷い事しちゃって…私……」 
「…この血って…あさ美ちゃんのやし……あーしは生理やったし…」 
「…?」 
「あーしの方こそ痛くしちゃってごめんね。」 
…これって私の血? 
握った愛ちゃんの手を眺めながら不思議に思う。処女は彼にあげたのに…何で? 
股間にあったタオルと枕にも、少し血が付いている… 

「昨日切れちゃったとこからまた血が出ちゃったみたいやね。ごめんね。」 
…そういうもんなのか。そういやちょっと痛かったかも。 

「…ううん。大丈夫。痛いよりも、気持ち良かったし。」 
思い出すだけでも震えが来る、あの感覚は物凄かった。 
多分あれが本当の「イク」っていうものなんだろう。死んじゃったと思ったくらいだし。 

「あ、あーしもあんなに凄いの始めてやった…」 
呆けたような表情で愛ちゃんが言う。 
……私、どんな事したんだろ?愛ちゃんのパンツが目の前に来てからの記憶がかなり飛んじゃってる。 
指を入れちゃったのは覚えてるんだけど…それと顔に何かかかったのと…… 

「あ…あたし、どんな事しちゃったの?酷い事しちゃったんじゃないの?」 
おずおずと愛ちゃんに聞く。 

「…あさ美ちゃん。夢中になると何にも覚えてえんのな。この、てくにしゃん。」 
グッタリしたままながら、笑顔でそう言う愛ちゃん。 

「て、テクニシャンって言われても…」 
「とにかく気持ち良かったぁ。もう幸せ…」 
私の手を握って胸に抱えながら、目を瞑って何かを噛み締めるみたいに微笑んでる… 

幸せそうな顔。しっとりと汗に濡れて艶かしく光ってる朱色の肌。顔や首に貼り付いた髪の毛。 
そして血… 
突然、その姿が彼とホテルでした時に、天井に浮かんだ愛ちゃんの映像と被った。 
でも、目の前の愛ちゃんは寂しそうな顔なんて全然していない。 

…そうか、この顔を見たかったんだ。愛ちゃんを私だけの物にしたかったんだ。 
そして私の処女を愛ちゃんにも貰って欲しかったんだ… 

自分の中にあった想いを初めて知る。 
”私は愛ちゃんが本気で好き。愛ちゃんの全てが欲しい。愛ちゃんに私の全てをあげたい。” 

確かに好きっていうのはあったけど、もっともっと大きくって深い感情。 
自分の全てを捧げちゃいたいし、愛ちゃんの全てを奪いたい。誰にも渡したくない。っていう強い想い。 

込み上げてくる想いをぶつけるみたいに、覆い被さるように愛ちゃんの唇に強く吸いついた。 
一瞬驚いたみたいに身体を硬直させたけど、握った手に力を込めて私の舌を吸い上げる愛ちゃん。 
手を離して今度は私の身体を強く抱きしめてくる。 

「…はぁっ……あさ美ちゃん…あさ美ちゃん…あさ美ちゃん……好き…」 
私の首筋に顔を埋め、こんなに力強かったんだ。って思うくらいに腕に力を込めながら、私の名を呼んでくれる… 
鼻で髪を掻き分けて首筋に吸い付き、エラを経由して私の顔中にキスの嵐。 
うるうるした大きな目で見つめられ、また唇に吸い付かれる。 

求められてるんだ。愛されてるんだ。 

そう思った瞬間、止まっていた涙が、またぶわっと溢れてきた。 
私も愛ちゃんを強く抱きしめながら泣き続けた。 

私はしゃくりあげながらもキスを続けた。 
髪で隠れるであろうおでこに、耳の下に、そして顎の裏に、 
私のものと示すように、濃いキスマークを刻んでいく… 
愛ちゃんがしてくれたように、顔中にやさしくキスを落していく… 
……え?愛ちゃんも泣いてる? 

そっと唇を離してみる。 
「…愛ちゃ…ヒック……なんで泣い…ヒック…てるの?」 
「…ヒック………わから…ヒック…ん。」 
「あさ美ちゃんの方こそ、…ヒック…なんで…」 
「ヒック……嬉しくって…」 
無理矢理笑顔を作ろうとしたら、ほっぺが引き攣った。 

「ヒック…ぶさいくや…」 
「…ひどーい!」 
ヒクつくほっぺを無理矢理膨らます。 
「…ヒック……プッ。ぴくぴくしてるで。」 
二人とも涙を残しながらも笑顔になれた。 

横向きに抱き合っておでこでキスをしながら、愛ちゃんに自分の感情を吐き出していく。 
「愛ちゃんに処女破ってもらえて嬉しかった……愛ちゃんの処女ももらえた気がしたし。」 
「あーしのは生理のやし。あさ美ちゃんのは、かさぶた剥がれたようなもんやろ?」 
「…だって痛かったし、血も出ちゃったし。かさぶたでも、愛ちゃんに傷物にされた訳だし。」 
「…傷物て。」 
「……愛ちゃんと繋がる事が出来た感じだし。…指だけど。」 
最後は妙に照れちゃって小声で言った。 

「ありがとっ!あーしもあさ美ちゃんと繋がれたとおもぉたよ。」 
「んふふっ」「んひゃひゃっ」 
二人で照れ笑い。 

「ほやけど、生理中にされるとは思わんかった。……汚いのに。……臭っとるし。」 
恥かしそうに身体を縮こめる愛ちゃん。 
「ご…ごめん。でも愛ちゃんのなら汚くないよ。」 
「……」 
「…匂いも、い…いつもより興奮…しちゃった…し…」 
自分がされたら死んじゃいたいくらい恥かしい行為なのに、あんなに興奮しちゃったなんてやっぱり… 

「変態。」 
自分で思ってた事をタイミング良く言われてしまって、ちょっとショック。 

「今度はあさ美ちゃんが生理の時にお返しせんと気が済まん。」 
「…変態。」 
「変態コンビやな。」 
数センチの距離で見つめ合って笑った。 

「あさ美ちゃんて、匂いで興奮するん?」 
ズリズリと私の胸に顔を移動させながら愛ちゃんが言う。 

「そうなのかなぁ?」 
「やって、あーしのあそこに猫みて−に顔擦りつけたりするんて、そうやないの? 
マタタビ嗅いだ猫みてーにおかしくなるし。」 
言われてみればそうかもしれない。 
愛ちゃんでも彼でも匂いで幸せを感じれるし、その匂いをまといたいと思ってしまう。 
匂いが強ければ強い程、頭のクラクラがきつくなる… 

「あさ美ちゃんも匂い嗅がれると興奮するみたいやし、嗅がれたそうやし。」 
私の胸にプニプニと顔を押しつけながら、愛ちゃんは鼻をクンクンさせる。 
なんだか愛ちゃんには全てバレちゃってるみたいだ…汗臭いであろう胸元を嗅がれて興奮してる私が居る… 

いきなり腋に鼻を押し込まれた。 
「ほら、また乳首勃ってきよったし。」 

「やっ…は、恥かしいよぉ…」 
「でも好きやろ?」 
「……ぅ。」 
「自分の恥かしいとこ言われるのも好きやろ。」 
「……ぇ……ぅ……ぅん…」 
自分の性癖を愛ちゃんに言われて頭が朦朧としていく…… 

「あさ美ちゃんのえっちな匂いとえっちな顔。あーしにもっと見せて。」 
耳元でそう囁かれて、ゾクッとした… 
…ダメ。もう、愛ちゃんに溺れそう……… 

滲んでいく、目に映っていた光景。 
知らぬ間に開けていた腋を、ヌメって熱い感触が行ったり来たりしてる… 
「……っと苦いやね。……どあさ美ちゃんの匂い……も好き…よ。」 
切れ切れに聞える愛ちゃんの声… 

「…美ちゃん。今度はどうしてほしい?」 
私の背中に指先だけを這いまわらせながら愛ちゃんが言う。 

「は…はいちゃんのはそこ…舐めひゃい。……はたしのも………はと、さ…さっきのすにょいにょ…」 
震えちゃってマトモに動かない口を動かした。 

「あそこってどこ?」 
「……」 
多分、羞恥心とか理性とかの最後の壁だと思う。口が動かない。 

「教えて。…あさ美ちゃんの恥かしがる顔見せて…」 
耳元で吐息を吹き掛ける様に囁かれる。 

「どこ舐めて欲しい?」 
ベットに横になっているのに身体が揺れている。凄い眩暈がする… 
どこからか、「飛んじゃえ!」って声が聞えた。 

「…ほ…ほはんほぉ……」 
聞いた事無い場所の名前が聞えた。 
「どこ?」 
一生懸命口を動かして、今度はきちんとした発音が聞えた。 

私、凄いえっちだ…凄い変態だ…… 

以前はそう思っただけで、自分自身に幻滅したり悲しくなったのに、 
今は何故か嬉しくって堪らない… 
愛ちゃんに…違う。愛ちゃんと一緒に、もっとえっちに、変態になりたいという思いが沸き立ってどうしようもない。 

おそらくかなりの笑顔になってるだろう表情で、あそこの名前を吐き続ける。 
…そこを舐めたいだとか、舐めて欲しいだとか、グチョグチョにして欲しいだとか、匂いが欲しいだとか…… 

えっちだ…変態だ…えっちだ…変態だ…えっちだ…変態だ………… 

眩暈が酷い。心臓は今にも破裂しそう。ほっぺ辺りは緩んじゃってるのに涙が止まらない…… 

「わぁった。」 
そんな声と共に愛ちゃんの体温が一時離れ、何かを引きずるような音がしてまた抱かれる。 

「あさ…ちゃ…のえっちで匂ってる……んこ……てあげる。」 
全身から力が抜けちゃってる私を抱き起こし、愛ちゃんがまた耳元で囁いてくれた。 
そのままベットの縁に脚を広げて体育座りをさせられて、滲んでいる目を舐められる。 

「あーしがあさ美ちゃんの………………ちゃんと見ててね。」 
私のあそこに愛ちゃんの顔が埋まった。 

既に力が入らない身体を、ベットの下で四つん這いになった愛ちゃんの背中に手をついて支える。 
映像は涙で滲んでるけど、眼下の光景と腰から駆け上がって来る刺激に、何をされてるのかは一目瞭然。 
多分、見ちゃいけない光景なのに目が離せない。 

広げられたあそこに、突き出された愛ちゃんの舌が絡みついてる… 
舌で襞の間をねっとりと舐めながら、上目使いで私の表情を覗き見る愛ちゃん。 

…舐められてる。感じちゃってるとこ見られてる…… 

「舐められてるあさ美ちゃんもちゃんと見てね。」 
…愛ちゃんは見えるよ…あたしの匂ってるとこ、美味しそうに舐めてるえっちな顔…… 

ブルブル震えまくりの身体は自分の物じゃないみたい。 
時々詰まる苦しそうな吐息は、私の?愛ちゃんの?誰の?…… 

「ひゃうっ!」 
音を立ててポッチを吸われて、背中も首も反り返った。 
後に倒れそうになった身体が、両腕を掴まれてガクンと止まる。 
反りかえった途中で何かが見えた。愛ちゃんの背中とハート型のお尻。その上に誰かが…… 

腕を引っ張られて、その誰かと目が合った。 
!? 
大きく開いた脚の間に、揺れる愛ちゃんの後頭を被せた私が居た。 
首から上を真っ赤にして口は半開き。目はトロンとしちゃってあまりにも淫らな姿だった。 

すごい…こんな顔してるんだぁ……… 
鏡の中の子が嬉しそうに微笑んだ。 

「えっちな顔しとるで。見える?」 
股間から愛ちゃんの声が聞えてくる…… 

「……見え…る…ぅ…」 
「あさ美ちゃんのえっちなお○んこも見たい?」 
もっと恥かしい自分を……イヤラシイ顔をした自分を見てみたい…… 
途切れ途切れになる意識の中で、「見たい。」って答えた。 

「おいで。」 
愛ちゃんは私を抱きかかえるようにしてベットから下ろし、 
後からあそこを開くように両脚を抱えて、鏡の前に私を座らせた。 

愛ちゃんの手が、私のあそこを音を立てて擦ってる。 
その手は、あそこ全体を変形させながら円を描いてる。 
もう片方の手は私の左胸を柔らかく大きく揉み込んでる。 
どこかで見た事ある光景に思えるけど、目の前の物の方が断然イヤラシイ。 

キラキラ光るあそこ。濡れて貼りついている、そこのまばらな毛。大きくたわんだり潰れたりする胸。 
斜めになってる自分の顔の隣には、大好きな愛ちゃんの顔。 
恥かしいよ…見られてるよ…自分のこんなの…見てる……変態だよぉ……… 

頭のどこかでまだそう思いながらも、ほっぺにキスをされたり、 
耳元で「えっちで可愛いで。」「ヌルヌルしてるで。」「匂っとるで。」とかいう愛ちゃんの声が聞える度に、 
恥ずかしそうにしながらも、嬉しそうに幸せそうに鏡の中の子が微笑み続ける… 

「ねぇ。さっきの凄いのって、あさ美ちゃん何したん?」 
剥いたポッチを極度に緩く撫で回しながら、愛ちゃんが言う。 
完全に頭も身体もおかしくなって、何を言われてるのか、自分で何を言ってるのかわかんない。 
愛ちゃんの匂いが急に濃くなり、息が苦しくなった。聞えていた吐息なのか喘ぎ声なのかが無くなった。 

「………て握ったんかぁ。多分浅かったよね。」 
そんな音が耳元で鳴った。 

…………くちゃっ。くちゃっ。って音が聞える。 
…指が出入りしてるぅ…両襞が指に絡まるみたいに一緒に動くんだぁ…… 
腰もビクンビクンしちゃってイヤラシイなぁ……この子… 
……うわぁ…えっちな液がじゅぶじゅぶ出て来てるよぉ……美味しそうだなぁ……… 

鏡の中の子のえっちな匂いと味が欲しくって仕方が無い。 
その子に向って手を伸ばすけど硬い物に当るだけ… 
欲しい…欲しい…… 
腕が勝手にあちらこちらに動きまわる… 

神様が私の欲求を叶えてくれたのか、突然えっちな匂いが強くなった。鏡の中の子は口元に手を当てている。 
その手が消えて再び顔に戻ると、また新しく濃いえっちな匂いが強くなる。 
…これぇ。……いい匂いだねぇ……。 
鏡の中の子と感想を述べ合うかのように、口元に、鼻の脇に手を擦りつける… 
そういや匂いが濃くなる間に、後に居る子がピクンピクンしてるけど、どうしたのかねぇ… 
ヌルヌルする顔を撫でながら、そんな心配をする。 

「あ…あーしにも……」 
何か聞えて、左手の中指と薬指が熱くてヌルヌルした物に包まれた。 
それが何かを探ろうと指を曲げ伸ばししたら、何かの鳴き声が聞えた。同時に私のあそこの中でも何か動いた… 

何か中を擦ってる…何? 
首を垂らして自分のあそこを覗き込んだ。 
とろりとして泡立った、溶けたソフトクリームみたいなのを乗せた手が見える… 
あー…入れられてるー……変な違和感あったのってこれだったのかぁ…… 

時折全身が跳ねる感覚を与えてくれる、そこを出入りするキャンディーと、 
それに伴って形を変える、赤い貝の舌みたいなのを暫く眺めていた。 

後から両胸を潰されるように抱き締められる。 
ヌルヌルするものに包まれた指の付根で、硬いグミみたいなのが動いてる… 
背中にも二つグミみたいのが当ってる… 
……首にかかってる吐息って愛ちゃんの?…… 

首を回したら、眉を八の字にして辛そうな愛ちゃんの顔が見えた。 
口の中から零れそうな涎がキラキラしてる… 
無理矢理首を伸ばしてそこに吸いついた。……邪魔しないでよ… 
口に手を伸ばして邪魔な物を取り除き、改めて蠢いている舌に吸いついた。 

激しく絡められる舌の間から、熱過ぎる吐息が漏れてくる。 
唇が離れると涎の太い糸が伸び、切れ落ちても細くなって下へ伸びていく。 

「あ…あさ美ちゃん……握ってあーしの中、掻いて。………一緒にイこ…」 
苦しそうだけど、嬉しそうに私に微笑みかけてくれる。 
再び唇に吸い付いて、言われたとおりに自分の手を動かした。 

「んあ゛あ゛っ!あ゛っ…ううううう……あっ!あっ!」 

絡まった口から漏れる嗚咽みたいな声… 
合わせた口が、ビクンビクンする愛ちゃんに合わせ、変な風に捩れたり歯が当ったりする… 
私を抱く腕に力が加わって、胸が潰れて苦しい… 
絨毯と愛ちゃんのお尻に挟まれた手が、潰され、擦られて痛い… 
腰を私の背中に打ち当てるみたいに動かしてくる……当る度にポッチの感触が強く伝わる…… 

大きくなる愛ちゃんの声。まともにキスも出来ない…おまけに泣いちゃってる…… 
…泣かないで。…気持ちよくなって…愛ちゃん…… 

動き回る顔を追いかけながらベトベトの口元に吸い付き、後ろ手に愛ちゃんに入れた指で中を激しく掻き続ける。 

「っっ…だ…めぇぇーーーーーっ!」 
伸びやかな愛ちゃんの声と共に、何かを探るように私のあそこの中をモゾモゾしてた指に、中を掴まれた。 

「んああっ!」 
少しの痛みと、あの強烈な感覚が全身を襲って鳥肌が立ち、痙攣した。 

愛ちゃんが後に仰け反ったのか、引っ掛けられたままで、身体が後ろに引っ張られる。 
ポッチを潰され、右胸を鷲掴みにされて、それぞれから快感も絡まった痛みが走る。 

中でパタバタしてるっっ…だめぇぇぇ……なんか漏れちゃうぅぅぅ……… 

「あああああっ!」「んきゅぅぅぅぅぅ…」 

肩口に柔らかな感触と熱を感じながら、仰向けのまま天井にとどけと言わんばかりに、全身が反りかえって硬直した。 
それでも尚、下から全身を浮き上がらせられる感覚がする…… 
顎のあたりを何かが垂れて行く感じがしてる……… 
手首にも何か掛かってる感じ……… 
「ちゃぷっ」って音がした……… 

聞えていた音が全て止まり、静かで真っ白な空間に自分が居た。 
光の中に、デザートの巨大な山が見えた気がした。 

…なんか出た。………………かも。 



************** 
あー…体がだるい…眠気は全く無いけれど、腰の辺りがふわふわすると言うか、力が入らないと言うか… 
横を歩く愛ちゃんは、生理二日目で重いはず筈なのに至って元気。 
今日も朝から暑くって汗は吹き出てくるし、テストだっていうのに妙に楽しそう。スキップまでしてる。 
…動いたら横漏れしちゃうんじゃない? 


昨日は真っ白なゼリーの海から上がってからが大変だった。 
二人とも全身汗だくな上、下半身には歯磨きの時の泡と涎に血が混じったみたいなのが、やたらめったら付いてるし、 
汗なのか何なのか、とにかくびちょびちょに濡れていた。 
絨毯は花瓶でも倒しちゃったみたいに濡れちゃってるし、血の染みもちょっと付いてたし、 
ほんのりラベンダーの香りがしてた部屋には、代りに濃過ぎるえっちな匂いが充満してるし… 

えっちが始まる前にお買い物に出かけたお母さんが戻る前に。と言う事で、 
二人とも裸のまま、覚束ない足を動かしてお風呂場に行って全身を洗って来たけど、 
拭いただけの髪は、なんかまだ臭ってる気がした。 

部屋に戻って制服もちゃんと着て、窓を全開。暑いからエアコンも全開。臭い消しにお香を焚いて約10分。 
えっちな臭いがやっと消えたかな?って思ったくらいに、愛ちゃんのお母さんがお買い物から帰ってきた。 
頭を洗ってたら完全にアウト。暑いからと言って、勉強してた二人がシャワー浴びてたら絶対に怪しまれたろうし。 

そっちはそう言う事で収まったけど、肝心のテスト勉強はと言うと…えっちにくたびれちゃって完全に寝ちゃいました。 
愛ちゃんの「ご飯やって。」っていう声で目が覚めた時、 
「居眠りで随分激しい夢を見ちゃったなぁ。」なんて思っちゃった程に熟睡。 

結局「ご飯食べて、どうせなら泊まってったら?って言ぅてるけど。 
お母さん、もうあさ美ちゃんとこに電話しちゃったみたいやし。」 
って言葉に甘えて晩御飯ご馳走になって、お風呂も改めて頂いて、 
ほんの一時間程勉強して、早々とベットに入っちゃった。 
暑いから弱めにエアコンかけて、パジャマも着ずにパンツだけ。 
愛ちゃんを胸に抱いて脚も絡めて、シャンプーの香りを嗅ぎながら安眠できた。 

二人とも朝早く目が覚めたから、ベットの中でニ時間近く一緒に教科書読んで、頭もスッキリ。 
朝ご飯もしっかり頂いちゃったから体調は万全の筈なんだけど… 

「あ…」 
学校の下駄箱で靴を履き替えようと屈んだら、あそこに違和感。 
そろそろだとは思ってたけど油断してた。ポシェットに入れてない… 

「どした?」 
「アレ。来ちゃったみたい。…予備持ってる?」 
「あぁ〜。ええよ。ここじゃ出せんからトイレ行こ。」 

体がダルイのはこのせいなのかな?でも重くないし、やっぱり昨日の激しいえっちのせいかな。 
そんな事を思いながらトイレの個室でナプキンを当てた。 
個室から出たら、何故か愛ちゃんがニヤニヤしてる… 
「約束忘れてないよね。」 
「え?何だっけ。」 
「昨日のお返し。あさ美ちゃんが生理になったらってやつ。」 
一瞬何だか解らなかったけど、思い出したら頭が真っ白になっちゃって、朝覚えたのがおもいっきり飛んじゃった。 

…テストどおしよう。 
……凄いえっちされそう。 

………案の定、テストはもうメチャメチャだった。 
答え合わせをしたお豆よりはマシだったけど… 

彼の事は… 
放課後、愛ちゃんにされちゃうって事ばっかりが頭の中を占めちゃっていて、 
不思議なくらい全く意識しなかった。 


エピソード[ -芳香- (了) 
- Metamorphose 〜変態〜 (番外編03)