「ね、見せて。」 
何時ものような、二人だけになった放課後の教室。 
他愛の無い会話が途切れた時を見計らって、思い切って彼に言う。 
「見せて」って、自分から言うのは二度目だけどやっぱり恥かしい。 

「なんだよ。また見るの?」 
特に嫌悪感も見せずに彼がそう返してくる。 
「見たい」と言うだけで、私が彼のおち○ちんの事を言ってるって普通に判断されるのも 
なんだかなぁ。ってちょっと思ったり。 
そんなにえっちに思われちゃってるのかな? 
確かに、かなりえっちになってると自覚はしてるけど… 

「うん…見たい…」 
恥かしくって真っ直ぐ彼を見れない。目が泳いじゃう… 
「またどうして。」 
「だって、夕べこないだのビデオ見てたらまた見たくなっちゃって… 
ビデオの人とちょっと違ってたみたいだし、どうなのかなーって。」 

ビデオの男の人のは、小さいときでも”でろん”気持ち悪かったし 
大きくなったものも、なんだかエッチの塊って感じで怖かった。 
女の人との行為そのものは興奮するんだけど、あのおち○ちん自体はどうも… 

「夕べ…って」 
私が何度も見てる事に驚いてる彼。 
「えへへ。実はダビングしちゃった。」 
ぺろっと舌を出してそう答える私。 
最近買ってもらったDVDのやつだから、テープの擦り切れの心配も無い。 
あれから、女の人が身体中を舐められてる場面なんて何度も見ていた。 
あんな風に舐められたり、触られたりしたらどうなっちゃうんだろう?って考えながら、 
女の人を自分に置き換え、ベットの上で自分でしちゃった事も何度も…… 

「……いや、別にいいんだけどさ。貸したんだから紺野の自由だし。で、見てんのか。」 
なんだかちょっとあきれた顔してる。 
だけど、私がエッチなビデオを見ている姿を想像してるのか、目がちょっといやらしい。 
女の子だって、そういうのかなり興味があるのって、話してて知ってるじゃん… 

それより、なんだか今日は見せてくれなさそうな雰囲気だ。 
……人前におち○ちんを出すのって恥かしいのは解かるんだけど…ダメかな?今日は。 

「……いいじゃない、そんなこと。で、さっきの…」 
質問をすかして、私も恥かしいのを我慢して彼に催促する。 
「そりゃ人によっていろいろなんだよ。女の子だって同じだろ。」 
「それぐらい知ってるよ。だからどう違うのか見たいんじゃない。」 
彼のおち○ちんは頭に焼き付いてるんだけど、やっぱり生で目の前で見たいし… 

「………」 
無言で何か考えてるような彼。もう一息だ。 
「それにあんたしか見せてくれる男子いないもん。いいでしょ、どうせ何べんもあたしに見せてるんだし。」 
まぁ、他の男子のなんて見たくもないけど… 
「そもそも、見せて。って言える男子なんているわけないじゃん…そんな恥かしい事、どっちにしても言えないし。」 

そんな私の言葉に諦めたのか、彼は素直にズボンとパンツを降ろして三たびそれを私の前に晒した。 
私は椅子に座る彼の横に回り、床に膝立ちして彼の右の太腿越しにそれを見るような態勢を取った。 
近くでちゃんと見ようと、彼の温かい太腿に、組んだ両腕をついてほっぺを乗せる。 
すえたような男の子の匂いにちょっと興奮。 
顔が熱くなってきた。あそこもキュンってする。 
半袖から露出した自分の腕に触れる、薄めでサワサワする彼の太腿の毛がくすぐったい。 
今日はなんだか色んな事が嬉しくて堪らない。自然に笑顔になっちゃうよ。 

目の前の刻み海苔の間から垂れ下がっているおち○ちん。 
会話に伴って、私の吐く息がかかっちゃうくらい真近にそれはある。 
「ふっ」って吹いたらおち○ちん揺れるかな?何だか楽しい。 
見ていて恥かしいのはやっぱりあるんだけど… 
だけど、これ咥えたらどんな歯ごたえなのかなぁ。とか、色々思ってしまう。 

「やっぱ普段は小っちゃいんだね。可愛い。」 
「……だから小っちゃいなんて言うなって……」 
可愛いのが悪い事なんて、なんか納得がいかない。 
「あ、そうだったね。」 
面倒なので反論は敢えてせずにそう言いながら 
私は指先で、目の前にある彼のものをつんつんとつついた。 
ほら、ピクンピクン動いてこんなに可愛いのに…… 
「やめろよ…興奮するじゃないか……」 
彼は半笑いでそう言いながら腰を捻る。だけど身体は正直。 
つついた先からゆっくりと勃起が始まる。 
えっちな液も滲んできてる…大きくならなくても出てくるのかぁ… 

「あ、また大っきくなった。」 
私のちょっとした刺激で大きくなってくれるおち○ちんが可愛くってしょうがない。 
「ふふっ」 
意味なく笑ってしまう。何か気持ち悪いかも、私。 
やっぱりビデオの男の人のと比べると、彼のは小さいのも大きいのも好きだな。って感じる。 
確かに目の前のもののほうが色が綺麗だからなのだろうが、この感覚の差は何なのか… 
「……………」 
じっとおち○ちんを眺めてる赤い顔の私を、ただ無言のまま眺めてる彼。 

「……ビデオで見たけどこれ本当に入っちゃうんだね……」 
「……………」 
「ちょっと信じられないなー。」 
鏡で自分のあそこを見たけれど、どうやっても目の前のおち○ちんは大き過ぎる気がしてならない。 
まだ一番大きくなってないけど、これでも無理な気がする。 

「そりゃ入る時には広がるんだろ。なんたって赤ん坊が出てくるんだからな。」 
そう言えばそうか… 
「そーだよねー、赤ちゃん出てくるんだもんねー。だから赤ちゃんの頭ぐらい広がっちゃうんだー。」 
そう考えると、目の前の物なんて格段にちっちゃいもんなぁ…… 
「ま、人間の身体ってのはそんなもんかもな。」 
「……不思議だねー。ちょっと指入れるだけでも痛いのに……」 
目の前のおち○ちんに自分の手を並べて、交互に見比べてみる。 
どう見ても、私の指より太いし大きいもんなぁ…ほんと不思議……… 

大きくなりかけて水平ほどに勃ち上がっていた目の前のおち○ちんが、急に角度を変えて屹立した。 
あれ?何か興奮させるような事言ったっけ?私…? 
赤い顔をして私を眺めている彼。……何だっけ?? 

あ…… 
「…え?やだっ、あたし何か言った?あ、なんかイヤらしいこと考えてるでしょ!」 
うっわぁ〜…指入れるとか言っちゃってたよ私……もう、逃げちゃいたいくらい恥かしい…… 
そんな私を見て彼ったら喜んでるみたいだし…もう!えっちっ! 

「もう、何考えてたのか言いなさい!」 
恥かしいのを誤魔化すように、私はホッペを膨らませながら彼の内腿を軽く抓ってやった。 
「痛い!痛いっ!」 
「いいじゃんか、そんなこと。それより……紺野のにだっていつか同じようなものが入るんだぜ。」 
「……」 
そうか、指なんかじゃなくって、このおち○ちんがいつか私のあそこに入るんだぁ…… 
「だからちゃんと今から覚悟しとかないと。」 
「……そうだよね……あたしのにもいつか入っちゃうんだ……」 

目の前のおち○ちんが私のあそこの襞を押し割って…… 

…どうなんだろう……痛いんだろうな…圧迫感とか凄そうだな……慣れたら気持ちいいのかな……… 
心臓がドキドキ、あそこはムズムズ、そして身体全体がゆっくりと熱くなってきた。 
目の前のおち○ちんが吐き出しているエッチな液が、美味しそうに見えた。 

これが私の中に入ったらどうなっちゃうんだろう…… 
ビデオの中で、シーツを掴んで身を捩っていた女の人の姿が頭をよぎる。 
…私もあんな風に乱れちゃうのかな。 

「……でさ……俺これどうすればいいんだよ?」 
隆々といきり立った自分のものを指さして彼が言った。 
色々な妄想をしつつ、呆然とおち○ちんを眺めていた私の思考が現実に引き戻される。 

どうすればって言われても…どうしよう… 
まさか、どうなっちゃうのか私のあそこで試してみようか?いや、試してみたい。 
なんてことは思ってはいても、死んでも言えない。 
初めての時は大好きな人とロマンチックな雰囲気でしたいし。 
そもそも、試してみたいからって安易に処女をあげちゃうのは絶対に違うと思うし… 
それに…最後まではやっぱり、まだ怖い。 

大好きな人に、苦しいくらいギュって抱きしめられて、頭を撫でられながらのやさしくて甘いキス。 
そして、ゆっくりと服を脱がされていく私。 
恥かしくって、俯いて胸を隠す私の両腕を彼がそっと掴んで開かせて、また抱きしめてくれて、 
耳元で「かわいいよ」とか「綺麗だよ」って笑顔でやさしく囁いてくれる彼…… 
彼の匂いに包まれて、嬉しくって恥かしくって、その素肌の胸に顔を埋める私…… 
たくましい彼の胸板、そして広い背中、あったかい体温……… 
軽いキスを重ねながら、私のほっぺたから首筋、そして胸元に撫で降りてくる彼の綺麗な手… 

「せっかく見せたんだからなんかお礼してくれよ……」 
ズブズブと妄想に沈み込もうとする私を、再び現実に戻すように彼の声がした。 

「……………えっ?」 
うぅわっ!めっちゃ凄い事考えてたよ私。もぅ、なんて恥かしい事を…… 
もう、穴があったら入り込んで、そのまま埋っちゃいたいくらい。 
今、彼のこと見たら、もう泣いちゃうかも…… 

大好きな人と。という妄想の中で抱き合っていたのは、目の前にいる彼だった。 
あのまま妄想に沈んじゃってたら、もしかしたら私ったら、彼にキスしちゃってたかもしれない…… 
潤んでちょっと霞む目でそっと彼の唇を見ながら、自分の唇に触れる私。 
……本気で私、彼のこと………胸がキュンとする。 

「なぁ…紺野。…俺の話し聞いてる?何か体調でも悪いのか?」 
俯いて、反対側の彼の内ももに見つけたホクロを見ながら、無言のままの私に問い掛ける彼。 
「…えっ?あっ。あ、うん。大丈夫。で、…何だっけ?」 
意識し始めたら緊張までしてきた。彼のほうなんて見れないよ。 
ドキドキしっぱなしで破裂しそうな身体にグッと力を込め、俯いたまま彼にそう答える。 

「…何か紺野からもお返しが欲しいな…って……」 
私の頭の上から、彼が遠慮がちに言う声が聞えた。 

お礼…またパンツ見せるっていうのも恥かしいし…でも彼も、恥かしいのを我慢して見せてくれたんだし…… 
まさか、さっきの妄想みたいなことなんて… 
ううん、絶対に無理!私が壊れちゃうかもしれないから…おまけに学校で裸になんてなれないし。 
だけど、彼にもっと触れていたい…… 

「そうだよね……恥ずかしいの我慢して見せてくれたんだもんね。…じゃ、また手でしてあげるってことでいい?」 
彼に触れる事が出来、且つ、一度やったことがある無難なところを彼に提案した。 
しかし、言った傍から後悔する。 
好きな人のおち○ちんを握るなんて、そんなハシタナイ事しちゃっていいんだろうか… 

「あとさ…触らしてほしい…」 

私の妄想を覗いてたみたいな、その言葉に絶句した。 
まさか「触って」って私ったら口に出してたの? 
おもわず彼を見上げてしまう私。 
色んな感情、思考がごっちゃになって、ほっぺがヒクヒクする。 
あわてて言葉を続ける。 

「触るって…どこ……」 
さっきの妄想の中の、裸の私の胸に触れている彼の手の映像が頭をよぎる。 

「その…あそこって言いたいところだけど、そういうわけにもいかないだろうから胸……」 
「!!」 
あの妄想が現実に…でも直接は… 
………だけど…触れて欲しい…彼の体温を感じたい…… 

「……いいよ。触って。…でも服の上からね。」 
俯きながら私はそう答えた。 
大好きな人に触られちゃうんだ…これから…… 
緊張と恥かしさ、嬉しさが込上げて来た。なんだか震えも止まらない…どうなっちゃうんだろう私…… 

これから始る事にドキドキしながら、私は椅子を寄せて彼の横に並べ、ちょうど彼と直角になるように座った。 
彼は右肩を開いて半身になって、私の方を向く態勢になる。 
いつもと違う距離感が、なんだか落ち着かない。こんなに間近に彼の顔があるなんて。 
好き。と思った瞬間から彼の唇ばかりに目が行っちゃうし、変に緊張しちゃってるし… 

彼も距離感に慣れないのか、照れくさそうに上体を反らして距離を取る。 
その一方で、おち○ちんはさっきからエッチな液を垂らしっぱなし。 
まるで、早く撫でて。とでも言うかのように時折ピクンピクンしてる… 

「なんかあたしのほうが割が悪くない?」 
彼の唇に吸い寄せられる意識を断つように、ぎこちなく笑顔を作って軽い言葉を吐き出す私。 
そしてそのまま、彼の言葉も待たずにちょっと身を乗り出し、震える右手で彼のおち○ちんをそっと包んだ。 

「いやあ…まあ…その……いいじゃん別に。」 
何か彼が言ってるが、さっぱり耳に入らない。 
私の意識は、彼への想いにすっかり奪われてしまっていた。 

熱い彼の体温に喜びを感じる。そして安心感も。何故だか震えも止まった。 
そのかわり、このまま彼の胸に飛び込んでしまいたい。ギュって抱きしめて欲しい。キスして欲しい…… 
という、妄想の中と同じ想いが身体中を一杯にしてしまっていた。 
何かの拍子に溢れてきそう……どうしよう…… 

「あ、それとまたあたしにかかったらヤだからね。今日は別に出すとこ見たくないからちゃんと飛び散らないようにしてよ。」 
彼に襲いかからんばかりの自分に自制を掛けようと、ぶっきらぼうな言葉を紡ぐ口。 
だけど心の奥、そして頭の中では、 

彼になら汚されてたっていい。…いや、出来るなら、めちゃめちゃに汚されたい。 

生まれたままの姿で、あの濃く青臭い、男の子の匂いにどっぷりと浸りたい…… 

というドロドロした想いが沸き立っていた。 

「わかったよ。今日はティッシュ持ってるから、出そうになったらちゃんとかぶせるよ。」 
私のハシタナイ想いをよそに彼は明るくそう言って、左手に持ったティッシュを私に見せた。 

このまま彼を見てたら本当に危ない。襲っちゃいそう…… 
だけど、いくらなんでも女の子の私がそんな事しちゃいけない…… 
そんな事解かってる……でも、いっその事このまま………いや、ダメっ…… 

私は理性を保とうとぎゅっと目を瞑り、深くゆっくり深呼吸した。 
「「ふぅ……」」 
偶然にも同じタイミングで重なる私と彼の吐息。 
おもわず目を開け、彼に顔を向ける。 
「はもったね」「そうだね」って言いながら、お互いにちょっと笑っちゃう。 
おかげで理性を保てそうな雰囲気になった。ちょっとホッとする。 

理性が幾分戻り、緊張も取れた私は、再び目を瞑り彼のおち○ちんを掴んだ手をゆっくり動かし始めた。 
熱く、硬く、そしてヌルヌルする彼のおち○ちん。 
ビデオの中の物は気持ち悪かったのに、このおち○ちんは幸せを与えてくれる。そしていとおしい… 
彼の深い吐息が聞える。 
私の手で感じてくれてるんだ。と思うと、それも嬉しくなる。 

そう言えば…彼に胸を…… 
そう思ったとほぼ同時に、ふわっと私の左胸が包まれた。 

覚悟、そして期待をしていたとは言え、初めて男の人に触られた事に緊張が走る。 
それに恥かしさも加わって身体は強張り、おもわずおち○ちんを握る手に力が入った。 
更には、彼が伸ばした腕にしな垂れるように、私の空いていた左手を掛けてしまった。 
私の反応に驚いたのか、彼の動きが止まる。そして私も。 

二枚の薄い布切れ越しに伝わる彼の手の震え。彼も緊張してるんだ… 
私の鼓動を感じようとするかのように、その手は胸の上に置かれたまま。 
胸から伝わる彼の体温が、じんわりと私の中に染み込んでくるようだ…… 
そしてそれが徐々に私の緊張を解きほぐし、更なる幸福感を与えてくれる。 

二人とも動きを止めたまま、静寂の中でお互いの体温と鼓動、呼吸を感じ合う時間が過ぎて行く…… 
…恥かしい…でも、嬉しい……このまま時間が止まって欲しい…… 

暫くそうした後、ゆっくりと撫でるように私の胸の上で円を描き始める彼の大きな手。 
さわさわと聞える衣擦れの音。 
私も彼のおち○ちんを、再びやさしく上下に擦り始める。 

かなり軽めではあるが、徐々に揉み込むように私の胸を押し込んでくる彼の手。 
それに応えるかのように、大胆に彼のおち○ちんを捏ねる私の手。 
彼の二の腕に触れている方の手にも、つい力が入ってしまう。 

彼に揉まれてる……恥ずかしいよ……でもこんなに嬉しい… 
自分でするよりも格段に弱い刺激なのに、何十倍も感じる…… 
既に勃っていると思う乳首は、もう、そこの先に心臓があるかのようで苦しいくらい。 
そこを知ってて、わざと掠って行くような彼の指が凄くもどかしい…… 

……そこをもっと………… 

物足りない刺激を一滴でも零さないように、私は乳首に意識を集中させる。 
催促するかのように、私の左手は勝手に彼の二の腕を撫でている… 

そんな私に応えるかのように、彼は指の腹で、それとなく乳首を集中的に攻めてきた。 

ダメ!声が出ちゃう…… 

声を必死に押さえようとすると、おち○ちんを擦る手が止まってしまう。 
あそこはめちゃめちゃに疼き、体中が熱い。 
快感の電流が体内を走る度に、私の左手は彼の二の腕に力を加えて、その信号を教えてしまっている…… 

こ…これじゃ感じちゃってるのがバレちゃう…… 
大きくゆっくり呼吸をして快感を必死に散らす私… 
彼のエッチな匂いに混じって、私自身のえっちな匂いが鼻をくすぐる…… 

その匂いに余計に感じてしまい、疼きと熱はどんどん増すばかり…… 
下唇をぐっと噛み込んで声が出るのを押し殺す。 

今度は乳首に指を当てられたまま、胸全体を下から上へ、大きく揉み上げられた。 

…はぁっ…あっ…ダメッ……力が抜けちゃうっ………… 

私は思わず、彼の二の腕にぶら下がるように体重を支えた。 
前屈みになったせいで、自分から彼の手のひらに胸を押し付けてしまう… 
「ん…んん……っ」 
ぐにっと食い込む彼の手のひら。 
「はぁっ」 
私の乳首と胸にかかる力と、彼の吐息が大きくなった。 

出来る事ならもっと…強く… 
無意識に、その彼の手に体重を預けてしまう私。 

このまま抱きしめて………ダメっ……ホントに…も…ぅ……お願いっ… 

目の前にある彼の胸に飛び込んじゃえ。という自分と、 
女の子がそんなハシタナイ事しちゃダメ。という自分が、心と頭の中で行ったり来たり… 
それとは別に、気持ち良くなりたい。という自分は、彼の腕を自分の胸に押しつけようとする。 

突然、胸にあった彼の手の温もりが消えた。 
……え?…なんで行っちゃ…うの…? 
どこかホッとした気持ちとは裏腹に、寂しさが込み上げる。 
……私の気持ちは彼に拒否されちゃったの?…………… 
おもわず涙が出そうになった。 

彼の熱い吐息と共に、私の首のあたりから声がした。 
「紺野…もう……出るから……手を放して……」 
彼はそう言って、私の肩口をやさしく掴んで身体を起こしてくれる。 
その彼の動きに我に返り、目を開ける私。 

あ…私…今……何…? 
私は潤んだ目で彼を見上げながらおち○ちんから右手を離し、椅子に背中をもたせかけた。 

冷静になって行く思考と気持ちとは裏腹に、ポツンと残された性欲だけが主張を繰り返してる。 
あそこと乳首の先が、ジンジンしてたまんないよぉ……… 
私は両手を下腹部に当てて欲求を無理矢理押え込み、精液を処理する彼をただただ眺めていた。 
拭いきれずに糸を引く精液に、思わず手が伸びそうになる。…ダメっ!私! 
冷静になろうとするが、どうしても欲求には負けてしまいそう。 

このままココにいたら絶対にダメだ…… 

私は、いまいち力が入りきらない両足を踏ん張り、立ちあがって彼に言う。 
「ヌルヌルになったこの手、洗ってくるね」 
「あ…うん…」 
赤い顔で私のほうを向いたまま、ティッシュでごそごそやっている彼。 
冷静に見ればカッコ悪いのだろうが、ちょっと恥かしそうなその様子がなんとも可愛らしく、そしていとおしい。 
さっきは泣きそうだったのに、今は笑顔になってしまう。 

「あ、そっちの捨てておくよ。すぐ戻るからちょっと待っててね」 
そう言って、最初の濃厚な精液を拭ったティッシュを彼から受け取り、私は教室を出た。 

トイレに入り、鏡の前で手の中のティッシュを握り締める。湿った感触が伝わって来る… 
……これが彼の……… 
私は両手で握ったそれを、ゆっくりと鼻に近づけ、匂いを胸一杯に吸い込んだ。 
生臭くて青臭い男の子の匂いに、頭の中で何かが弾け飛んだ。 

朦朧としながらティッシュを広げ、中のものに左手の指を伸ばしてドロっとしたものをすくい取る。 
糸を引くそれ…… 
心臓が破裂しそうなくらい鼓動が激しい。 

私は震えながら、指に付いたそれに舌を伸ばした。 
「苦っ…」 
でも、彼のだと思うと吐き出すなんてしたくない… 
目を瞑って、指につけたものをじっくりと味わうように全て舐め取って行く…… 
自分自身の鼻息が荒い… 
……これで汚されてみたい………この男の子の匂いに…… 
苦さとしょっぱさ、それに強烈な生臭さが鼻を突くが、 
彼のものと思う度、そして自分の変態的な行為を思う度、股間の疼きと湿り気が増して来る。 

私は洗面台に身体をもたせ、綺麗にした左手を彼が揉んでいた左胸に、 
そして空いた手をパンツの中に差し込んだ。 
空いた隙間から内ももにえっちな液が垂れて行く… 

グショグショに濡れたあそこに、躊躇なく手のひら全部を押し付ける。 
中指で襞の間を荒々しく掻き分けながら、その付根でポッチをグリグリと潰す… 
人差し指と薬指で、ぷにっとした部分を強く挟み込んで揉みしだく……時には襞だけを挟むようにして… 

「ンチュッ」「ヌチュッ」というくぐもった音が、手を動かすごとにトイレの中に鳴り響く。 
方や胸の手は、指が食い込むくらいに強く、そして大きく揉みあげる。 
あっという間にブラがずれた。 
背中を汗が伝っていく… 

「ふぁぁぁん!だめぇぇ…」 
膝から力が抜けて、洗面台から身体がずり落ちた。 

床にうずくまるようにして、淫らな行為をエスカレートさせて行く私… 
「はっ!…あ…ぁっぁん!!」 

声も露に、胸とあそこへの刺激をどこまでも強くしていく私。 
「んんんん…ぁはぁぁん!!いゃぁん!ふぅぅぅん…」 
トイレの中にこだまする声がうるさい。そしてイヤラシイ… 

頭のどこかで「だめだよ。こんな事」っていう声が聞えるが、完全に逆効果。 
イケナイコトヲシテイル。という思いが身体の熱量をぐんぐんアップさせて行く。 
膝を突いて四つん這いになり、お尻を高く上げてほっぺとかおでこだけで身体を支える。 

……あたしってイヤラシイ娘だ。もっとっ……変態でもいいからっ………… 

霞む目に映った湿ったティッシュを拾い寄せて、それに顔を埋める…… 
右のほっぺたに、生暖かくヌルッとする感触がする………濃い男の子の匂いも…… 
あぁ…彼の……汚してっ………好きっ…… 

ダラダラと溢れてくるえっちな液で、私のあそこと頭の中はもうグチョグチョ… 
彼のもので顔もネチョネチョだと思う…… 
何だか涙まで出てるみたい。しょっぱい…… 
顔を動かすと、ティッシュの中の彼のものが唇に触れる……もっと…苦しい… 

「ふぅぅぅん!…あっ!!…ん………はっっぁぁぁぁ…ん!!!」 

乳首を指で挟み込んだまま胸を握り潰し、片方でポッチを揉み込みながら押し込んだ途端、全身の力が抜けた。 
トイレの床って、転がって見たらこんななんだぁ。って頭の片隅で思った。 

「はぁっ…はぁぁっ……はぁぁぁっ」 
……自分。息がうるさい…… 

あー…太ももの内側ヌルヌルだぁ…なんかこれ気持ちいいかもぉ… 
余韻の中、トイレの床に横向きに転がったままで内ももを擦り合わせ、その感触を楽しむ私。 
パンツも、おもらししたみたいにビチョビチョ……気持ち悪いけど気持ちいいぃ… 

「んふっ。んふっ。」 
笑いが込み上げてくる。わたしったら何かバカみたい。んふふふふ… 

おもらしって、スカートなら上手くいけば何とかなるんだけど、ズボンだと大変なんだよねぇ… 
なんて、笑いながらのんきに小さい頃の経験を思い出す。 

「んふふっ…あ、スカート。」 

のっそりと上体を起こし、自分のスカートに染みが付いちゃっていないか確認する。 
皺は付いちゃったけど染みは大丈夫みたい。よかった…。 

安心したら、残っていた性欲を見つけた。 
天井を見上げながら、まだジンジンするあそこを、濡れたパンツ越しにやんわりと撫で回す。 

「ありぇ?」 
くすぐったいような刺激に身を浸そうかと思った矢先、思い出した。 
彼を教室に待たせていたのをすっかり忘れていた。早くしないと… 

…ありゃ?…立てない… 

私は洗面台をよじ登るようにして身体を立たせ、やっとの事で個室に入り、 
搾れそうな程べちょべちょになったパンツを脱いだ。 
トイレットペーパーに包んでポケットに入れる。 
まだ物足りないのか、濡れたあそこを拭う度に更なる快感が襲ってきて腰が引けてしまう。 

ダメだよ…わたし……教室に彼を待たしてるのに、また自分でしちゃったら…… 
これじゃ、このあいだとまるっきり同じじゃない… 

私は快感と誘惑に負けそうになりながらも、濡れた部分を拭いきった。 
……また垂れてきた。 
拭う…… 
もう一度拭う……ダメだ。 
べちょべちょのパンツをポケットから取り出して、そのままお尻を包んだ。 
気持ち悪いけど仕方がないもんね……いや、…気持ちいいのかも… 

あとはこの匂いなんだけど… 
濃厚で甘酸っぱいメスの匂いをまとった自分に興奮はすれども、もう恥かしいったらありゃしない。 
あ、でも、この私の匂いも彼に嗅いで欲しいな……はぁ……ドキドキする… 
「…だめ!だめ、だめっ!!」 
スカートをバサバサやって、中に篭った分を撒き散らそうとする。 
…余計に匂ってきちゃうんですけど。あ、パンツか… 

妙な快感を与えてくれていた、べちょべちょのパンツを再び脱いだ。 
手やら、股間やらがまた濡れた…二度手間…… 

洗面台の前に戻ってべちょべちょの手を洗う。 
鏡の中の私は、まだ蛸みたいに顔が真っ赤でうつろな目をしてる。 
赤の中に、右のほっぺから鼻の脇、口にかけてベットリと白い化粧が… 
何故か胸が熱くなり、鏡の中の自分に魅入ってしまう… 
無意識に、指でそれを口元に寄せていく…… 
「ちゅっ…苦っ。あ、いけない。いけない」 
前髪を気にしながら、透明な化粧跡と火照った顔を洗い流した。口に入れちゃったのは飲み込んだ。 

「おまたせ。ほら、帰ろ」 
教室に戻り、自分の席から鞄を持って、ボーっと窓の外を眺めていた彼に近づいて行く。 
振り向いた彼を目にした途端、さっき教室で、そしてトイレで彼を想ってしちゃった事が恥かしくなった。 

…彼に胸を触られちゃった。 
…彼の精液を舐めちゃった。 
…彼に襲って欲しいって思っちゃった。 
…彼にされてるって思いながら自分で…精液を顔にまで…… 

どうにも彼の顔を見れない。 
それなのに、思い出しちゃったら、またあそこからえっちな液が湧いてくる。 
垂れないように必死にあそこに力を入れる。 

「あ…紺野…。遅かったな。やっぱり具合でも悪かったのか?」 
真っ赤になって俯いたままの私に、心配そうに彼が問う。 
「え!?…お、女の子は身だしなみとか色々あるの!」 
ノーパンだし、気を緩めたら内ももに垂れて来そうだし、身だしなみも何もないんだけど… 
とにかく、それらしい言い訳を言ってみる。 

本当の事言ったら一体どういう反応されるだろう…… 
…苦しい…言ってしまいたい… 
あなたの事を想ってあんな事やこんな事を…って……でも100パーセント嫌われる……嫌っ。 

「…ならいいけど…。でも、熱でもあって苦しそうな顔してるぞ?ほんと大丈夫か?紺野。」 
突然彼の手が、私の前髪を掻き上げておでこにくっついた。 
ビクっとして身体を縮こめて、おもわず身を引いちゃう私。 
「あ、ご…ごめん……な、なんだ俺、いきなり…」 
自分のした事に戸惑いながら謝る彼。 

…謝らなくてもいいのに…心配してくれて嬉しかったのに……なんで身を引いちゃったのかな。私。 
おでこに心臓が来たみたいにドキドキしちゃってる。 
あのまま彼の腕に飛び込んじゃえば良かったのに…… 

「やっぱり調子悪そうだな。早く帰ろ。」 
俯いたまま、言葉が出ない私に向って彼が続ける。 
このままでもいいからずっと傍に居たいのに…せめてもうちょっとだけでも… 

そんな私の気持ちなんてつゆ知らず、彼は鞄を持って教室を出ようとした。 
その動きを止めるように、そっと彼のシャツを引っ張って、俯いたまま彼に言う。 
「わかってるだろうけど…今日のことも秘密ね。誰にも内緒よ。」 
あんなの当然ながら誰にも言えない事だけど、彼と二人だけの秘密は誰にも渡したくなかった。 
そして、もっともっと二人だけの秘密を作りたかった。 

「あの……紺野……」 
振り向いた彼が、深刻そうに私に声をかける。 
「ん?なに?」 
もしかして告白?胸が高鳴る。緊張しながら彼を見上げた。 
「その…お前…結構胸大っきいんだな……」 
「もう、バカっ」 
胸の事より、自分が勝手に期待しちゃった事に恥かしくなって、私は彼を置いて教室を出た。 

彼、私の事をどう想ってくれてるんだろう… 
触られたおでこに自分の手を当て、彼の笑顔を思い浮かべた。 
胸がキュンとした。 

そういえば、なんか内ももが痒い。トイレで拭いたっけ…? 

エピソードX -蛹化- (了) 
- Metamorphose 〜変態〜 -