『ンチュッ…ヌチュッ…ヌチュッ…』 

淫らな音が小さく響く中に彼女の鼻息が混じっている。 

「くっ!…はぁぁぁぁっ…」 
「…チュッ…んふっ。気持ちいい?」 

口から俺の分身を吐き出した可愛らしい顔が俺を見上げた。 

両手で袋を捧げ持つようにしてヤワヤワと揉みながら、 
ちょっとだけ出した舌で先端の裏を突付いてる。 

「スゴイ気持ちイイよ。でも、なんかすっかり上手くなったよな。紺野」 
「んふっ…ぴくぴくしてる」 
「ちょ…聞いてる?」 
「この先走り液って相変わらずしょっぱいよね。甘い日ってないもんかねぇ」 
「お、『ジュブッ』はぅっ!……」 

先端部分だけツルンと吸い込まれるように口の中に含まれて、おもわず声が出た。 

「んむっ『チュポッ』んふふふふっ」 

時折出るワル紺野の顔がまた俺を見上げた。 

「そんなの味変わる訳『ジュボッ』はうっ!…な、ないだろ…」 
「ふぉっふぉ」 

また勢い良く先端だけ吸われて腰が引けた。 
裏側の段差と縫い目を激しく撫でられる快感に、思わず天を仰いだ。 

その舌が先端の出口を割り開こうとするようにグイグイと押しつけられた。 

夏も終り、そろそろコートが必要に思えたとある放課後。 
ほぼ定番となった、屋上に最も近い女子トイレの個室の中で、 
俺は紺野にあそこを咥えてもらっていた。 

「はっ!……もぅイ『チュプッ』……えぇぇぇぇ〜」 
「んふふふふっ。勿体無いっしょ」 

唇を舐めながら、またワル紺野が満面の笑みで俺を見上げた。 

ここで目隠しされて紺野の知り合いの娘と共に手コキされて以来、 
このワル紺野が度々現れるようになっていた。 
だが、こんな紺野に苛められる快感を覚えてしまったのも事実だった。 

「…でもさあ、イイとこで止められるって男は辛いのよ…」 
「私のって…気持ちよくないんだ………グスッ…」 

俺の袋を握っていた両手をパッと離し、その手で顔を覆って紺野が俯いた。 

「あ、や、気持ちイイんだって。凄く。いつまでもされたいくらい」 

慌ててしゃがみ、そう言ってしゃくり上げている頭を撫でる俺。 

「……」 
「な、なぁ、紺野。ゴメンって…最高だからスグに出ちゃいそうになるんだって!」 

力一杯紺野を慰める俺。 

「……スンッ…」 

無言で鼻をすするような音を鳴らした紺野。 

「紺野みたいな可愛い娘に口でされて、その上凄く上手くって、 
そんなんで我慢出来る訳ないって!」 

…更に力一杯紺野を慰める俺。 

その言葉に、紺野はさっきよりも更に俯きながら、手のひらを俺のほうに返して横を向いた。 

「て、照れるからそんな近寄って誉めないでよぉ…」 

そう言った紺野が、真っ赤な顔をしてちらりと俺を見上げた。 

そのほっぺたには涙の跡なんて全く無かった。 

「あ…ダマしたな」 

多分端から見ればバレバレの演技にまたダマされたらしい。 
苦笑いした俺に向けて、紺野がチロッと舌を出した。 

「だってぇ〜……A君の大っきくて硬いのずっと舐めていたいしぃ……」 
「え?」 
俺の名前の後に続いた言葉は、あまりにも小さくって聞き取れなかった。 

「…ぁ、あの…ちょ、ちょっとおさまったみたいだからまた立って」 

再び袋に手を添えられて、射精感がおさまっているのに気がついた。 

「……今日は泣きマネで来ましたか」 
「……はぃ…ゴメンね」 

俺に向いてではなく分身に向ってそう謝りながら、 
紺野は妙に恥かしそうに俺の袋を揉んでいた。 

いつも同じように中断はされていたが、 
いつもよりも『ワル度』が薄いワル紺野が、なんだか新鮮に思えた。 

俺の方もちょっと意地悪してみようか…… 

恥かしそうに俺の袋を両手で撫でながら、チラチラと見上げて来る顔を見てそんな欲望が湧きあがった。 

「あさ美…」 
頼まれても恥かしくって滅多に言えない名前をそっと呼んでみた。 

「ふぇっ!?」 
ビックリ眼で顔が上がった。 

「好きだよ」 
「ぇ…ぁ……」 
俺を見つめたままでみるみる顔が赤くなって行く。 
袋を撫でていた手もピタッと止まった。 

「世界中で一番可愛いし綺麗だし…」 
「ちょ…照れる……」 
俺から背けようとした顔を掴んで固定した。 

「ぁ……」 
紺野のほっぺたを包んだ両手がどんどん熱くなって行く。 
そして、目も何時も以上に見る見る涙目になっていった。 

「何があっても離さないよ…」 
目だけが俺から逃げるようにして下を向いた。 

「俺のお・ひ・め・さ・まっ!」 
そう言った途端、紺野は真っ赤な顔でほっぺを膨らまし、口を尖らせた。 

だがそれもほんの一瞬。 

紺野は俺の手をほっぺにくっつけたままで身を丸めた。 

と、思った矢先、萎えかけていた分身に勢い良く齧り付いた。 

『ジュブッ…ジュブッ…』 

無理のある体勢のままで、喉の奥深くまで俺の分身を咥え込む紺野。 
デロリと裏側を撫でる強烈な舌の刺激に膝を震わせながら、俺は慌てて立ちあがった。 

「な…び、び、びっくりするじゃんか」 
「むぅ…」 

真っ赤な顔をしたままで、怒るような目が俺を見上げた。 

「むふ〜……『チュバッ』だ、だってあんな事言うんだもん…」 
「ホントの事だって」 

正直強烈に照れくさかったし、自分でも蕁麻疹が出そうなほどの台詞だった。 
だがこの紺野の反応を見る限りでは、仕返しは成功したように思えた。 

先端だけをまた口に含んで転がしている、照れくさそうな紺野の頭を撫でてみる。 

そうしながら、せっかくだし何時もなかなか口に出せない照れくさい言葉を吐いてしまえ。 
迂闊にもそう思ってしまった。 

そう、あまりにもその考えは迂闊だった。 

「あさ美。一生愛してr『ジュボッ』はぅっ!」 

その言葉を言った途端、いきなり分身を根元まで吸い込まれて軽く歯を立てられた。 
そして紺野は、また両手で袋を揉みながら強烈なスロートを始めた。 

激しい音を立てながら口だけで俺の分身を押さえ込み、 
先端から根元の毛までを喉の奥深くまで吸い込んでは激しく舌を絡めて来る。 

こうなっては止めろと言うのは無理な話。あっという間に湧きあがる射精感。 

「こ、こ、紺野っ!イっ………」 
「『ジュバッ』まだだめー」 

口から糸を引いたまま分身を吐き出した紺野は、 
そう言って袋の裏と分身の根元をグッと抑えた。 

「あぁ…」 
抑え込まれながらもヒクヒクしている分身の出口をピンク色の舌先でチロチロと撫でられながら、 
俺の口からおもわず情けない声が零れた。 

「さっきの仕返しっ」 
いつものワル紺野の笑顔が俺を見上げていた。 

「は、恥かしいから照れくさい事言わないでよぉ…ぅ、嬉しいけど…」 
一瞬さっきの言葉を思い出したのか、普通の紺野に戻ったみたいに目が泳いだ。 

「で、でもさあ…もうそろそろ出させてよ…」 
「あ、もう?もうちょっとだめ?」 
「うん…」 
「…1時間くらい大っきいままにしとけないの?」 
「そりゃ無理だって」 
「…むぅぅぅ……」 

そう唸った紺野は、眉間に皺を寄せて俺の分身を凝視する。 

「美味しいものってすぐに無くなっちゃうもんなんだね」 

その言葉に、俺はこっそり心の中で謝っていた。 

…でも、紺野のあそこも口も気持ち良過ぎるのが悪いんだ! 
そんな言い訳もこっそりとしていた。 

声に出したら本気で1時間くらいこの繰り返しがされそうだよな。なんてちょっと思った。 

それから暫くの間、紺野は俺の射精感がおさまるのを待つように、 
出口をちょっと舐めては離すを繰り返していた。 

「あ、そろそろだいじょぶ、かな?」 
急所を抑えていた手を離し、爪の先で出口を擦りながら俺を見上げた。 

「一応おさまったけど…次は勘弁して」 
射精感はおさまったものの、ギンギンのままの分身。 
紺野の唾液で濡れているのもあるが、 
垂れっぱなしの先走り液は紺野の爪が離れるのを引き止めるみたいに 
分身との間に太い糸を引いていた。 

「じゃあ、少しづつ舐めてあげないといけないね。んふっ」 

ピトピトと分身を突付きながらその糸で遊んでた紺野は、 
俺に向って満面の笑みを見せ、また袋を捧げ持つように両手を添えた。 

「『チュッ』今度はイジワルしないから、口の中に出しちゃっていいからね」 

先端にキスをした紺野は、そう言って俺を見上げたままで先端の下半分だけを口に含んだ。 
そして分身のイキリを口だけで倒しながら、残りの半分を音を立てて吸い込んだ。 

そのままでまた上目使いで俺を見つめる… 

笑った目がスッと閉じられた。 

どこかその光景を俺に見せつけるような姿のままで、 
紺野は俺の分身をゆっくりと口の中におさめて行った。 

苦しいのか、時折震える睫毛。眉間に寄る皺。 
懸命に奉仕するようなその表情が物凄く嬉しかった。 

唇に毛を触れさせながら、喉の奥まで飲み込んだ状態で止まった紺野。 
鼻を膨らませて苦しそうに息をしている… 

舌は動かしていないながらその口の中は物凄く熱く、 
そして何時溜めたのか、大量の唾液で満たされていた。 

『ズジュッ』 

唾液が零れそうになったのか、その状態のまま吸引された。 

「はんっ!…」 
思わず漏れた女みたいな声に紺野の瞼が開いた。…ワル紺野の目になっていた。 

後はイヤラシイ音を聞きながら、ガクガク震える膝に必死に力を入れるばかりだった。 

………その無駄な努力は1分も持たなかったけど 

**************** 


先端だけをまだ口に含んだままで残りを吸い出していた紺野が、やっと口からそれを吐き出した。 

「ん〜〜……」 
片手の数本の指先で口元を抑えながらモゴモゴしてる。 

「大丈夫か?」 
「……ヶホッ」 

無言で頷いた紺野がちょっと咳き込んだ。 

「やっぱり美味しくないよね。これ」 
「だから無理に飲まなくっていいっていってるじゃん」 

人差し指の腹で唇を拭きながらそんな当たり前の事を言う紺野に答えた。 

「今度から飴舐めながらしてみよっかな…」 
「おいおい…」 
「あ、そうなると全部口の中に入んなくなっちゃうかぁ…」 
「だから全部口の中に入れなくっても…」 
「このくらいだったら楽なんだけどね。あ、でも噛んじゃいそうだから危ないね」 

萎えて小さくなった俺の分身を、自分のハンカチで拭きながらそんな事を言ってる紺野。 

俺の分身を捏ねている時は、前以上に他人の話しを聞かなくなった。 
若しかしたら、干し芋とかそう言う類の好物と同じ枠に入れられてるんじゃないかと時折思う。 
俺は苦笑いしながら、目をクリクリさせて汚れを拭いてくれているその頭を優しく撫でた。 

「よしっ!完璧。ごちそうさまでしたっ!!」 
紺野はそう分身に挨拶をして、パンツごと下ろしていたズボンを引き上げて俺に渡した。 

「……」 
しゃがんだままで、ベルトを締めている俺の股間を無言で眺めている。 

「ん?どした?」 
「え?あ。そういえば射精するところって最近見てないなぁーって」 
「ま、まあ、いつも紺野の中だもんな」 
「ふえっ?…えと…ま、まぁ、そ、そうだ…よね…」 

今さっきまで俺の分身を捏ねていたくせに、恥かしそうにどもった紺野。 
どこから切り替わるのか、ワル紺野はすっかりと消えていた。 

「今日は勘弁な。もう出しきっちゃって多分殆ど出ないから」 
俺はそう言って紺野を引き立たせ、腰を引き寄せて抱き締めた。 

「そだね。いっぱい出たもんね」 
ニコニコしながら俺の首に腕を回して来たそのほっぺたにキス。 

「んふふふっ…『チュ』」 
更にニコニコした顔が、俺の唇をその唇で塞いだ。 

……やられた。 

青臭い臭いが鼻を抜けて行く…… 

顔を離した紺野は、特にワル紺野にはなっていなかった。 
そのかわり満面の笑みだった。 

この味と臭いを味あわされる行為からは、もう一生抜け出せないと諦めた。 

手を繋いで殆ど人気のなくなった廊下を歩く。 
いましがたまでやってた行為を思い出したのか、 
トイレに入る前よりも恥かしそうに隣を歩く紺野。 
俺のほうをチラチラと見ては俯いて微妙にニヤケていた。 

「な、なあ、さっき言ってたの何時にする?」 
「ぇ?…あ、な、なんだっけ?」 
「出すとこってやつ」 
「あ……」 

俺の顔から一瞬だけ股間に目を移し、慌てたように顔を背けた。 

「……今から戻る?」 
「え?」 
真っ赤になった顔が俺の方を向いた。 

「…って、やっぱり無理だな」 
「ぅ…」 
今度は俺の股間から暫く目を離さなかった。 

「あ、明日の朝は?」 
漸く目を離して俯いた紺野が呟いた。 

「また朝練?」 
「イジワルはしないから」 
「ならいいけど…」 
「じゃ、じゃあさ、今度は6時半でいい?」 
「また早いな。まあ起きられるだろ」 
「やったっ!」 

そう言った紺野はさっきまでの照れはどこにやったのか、 
両手で俺の手を握ってブンブン振りながらスキップし始めた。 

……またワル紺野が出て来るのかな? 

ちょっとそんな期待を持ちながら、 
俺は紺野に引っ張られるようにして、教室までの残りの距離を歩いていた。 

若しかしたらまた誰か友達を…なんて、不謹慎な妄想も僅かに持ちながら。 




…寒っ。そろそろ来るかな? 

流石にまだ開いていなかった昇降口。教員用の出入り口にまわって校舎に入った。 
体育館からは部活の声が既に聞こえていたが、当然の如く教室には誰も居ない。 
俺は、出掛けにコンビニで買ってきたペットボトルのお茶でパンを胃袋に流し込みながら 
何とはなしに教科書を開いてそれを眺めながら紺野を待っていた。 

カラッ…「あ!おはよー。もう来てたんだ」 

その声に振り向くと、紺のダッフルコートを着た紺野がほっぺたを赤くして立っていた。 

「お!おはよ」 
「走って来たらちょっと汗掻いちゃったよぉ。コートなんて要らなかったかも」 

そう言って手で顔を扇ぎながらトコトコ近づいて来た紺野が隣の席に座った。 

「あ、ちょっとお茶貰ってもいいかな」 
「あ、いいけど」 
「ありがと」 

俺からお茶を受け取ってそれに口をつけている紺野。 
飲み口に添えられたプニっとした唇を見ていたらふと思った。 

…間接キスだよな。これ。 

今更ながらなんだか照れくさかった。 

紺野とは自他ともに認める恋人同士だし、唇同士のキスなんてもう数え切れない程した。 
エッチの回数ももう数えるのを止めた。 
それどころか、この唇が俺の分身を咥え込んだりもしている訳で… 

それなのにこう感じるのは朝だからなのか、 
側の紺野から漂ってくるまだ薄まっていないシャンプーとコロンの匂いのせいなのかよく判らなかった。 

「はい。ありがと。……ん?どうかした?」 
「や、間接キスだなあーって思って」 
「えっ!?…あ、そ、そだね…」 
「改めてそう思うとなんか照れるな」 
「そ、そだね」 

そう言って、紺野は僅かに照れくさそうにほっぺを掻く仕草を見せた。 
俺はそんな表情を見ながら、さっきよりも半分程に減った残りのお茶を自分の喉に流し込む。 

「あ!…」 
「ん?何?」 
「間接…」 
「紺野の味つきお茶」 
「むぅ……」 

顔を赤らめ、ほっぺを膨らませたその唇に向けて、俺は身を乗り出して軽いキスをした。 

「やっぱりこっちのほうがいいな」 
「んふふ…」 

いきなりで驚いたようであったが、紺野は嬉しそうに微笑んだ。 

「…じゃ、人来ないうちにしちゃうか」 
「あ!そうだっけ」 
「そうだっけ。って…」 
「なんか『おはよう』のキスして貰ってそれだけで嬉しくなっちゃって、忘れそうになってた」 
「じゃ、行くか」 

前回よりも早い時間にしたのだから、それなりに時間のかかる行為をするつもりなんだろう。 
そうなると、あまりのんびりしていたら女子トイレから出られなくなる可能性もある。 
そんな事も考えて、俺は椅子から腰を浮かした。 

「ん〜〜…ここでいいんじゃないかな?」 
「え?ここ?」 

椅子から腰を浮かした中腰のままで紺野に聞き返した。 
確かに、付き合う前に教室で分身を出した事は数度ある。 
だが、時間を考えて何かあると勝手に思っていた俺にとっては意外な答えだった。 

「だって、しゃ…射精…するとこ見れればいいだけだし…」 
「そ、そうか。…そうだよな」 

落胆する俺… 

密かに期待をしていた事も恐らくありえない。 
どこかそんな事を考えてしまっていた俺に対しての、紺野からの罰のようにさえ思えた。 



「あれ?どうかした?」 
「いや、なんでもない。じゃ、脱げばいい?」 

んっ? 

彼のいつもとは違う言動に、ちょっと疑問が湧いた。 
こういう部分は女の子は不思議と感が働いちゃうもの。 

「ぅ〜……。やっぱり何かヘンな事考えてた」 
「何で?」 

至って冷静に返事をした彼。だけど表情が違ってた。 
嘘をついてる時の癖。左のほっぺがちょっと引き攣ってるし。 

「だって、いつもは『脱がして』って言うもん…」 
「や、時間も無いしさ。は、早くしようかと思って…」 
「……」 

今度は目まで泳いだ。おまけにちょっとどもったし… 

多分また、私と違う子におち○ちんを擦ってもらえると思ってたんだ。 
せっかくA君が希望してた事してあげようと思ってたのに… 
だから早く学校に来たんだし… 
さっきしてくれたキスの嬉しさが半分くらいまで減っちゃったよ。もぅ。 

唇を尖らせてちょっと睨んでやった。 

無言のままで俺を睨んだ紺野。どうも感づかれたらしい。 その表情も好きだから嬉しいような、でも怖いような… その顔を見て、またあのハードな朝錬になることを覚悟した。 だが、不埒な期待と妄想を抱えていた俺にとっては これから始まるであろう朝錬は、今朝に限っては苦痛には思えない。 何故なら、学校に来る前に一度抜いて来てたから… 長時間、紺野ともう一人に弄られてみたかったから。 まさか既に一回抜いて来てるとまでは感づかれていないだろう。 その手前までは完全にバレているような気はするけれど… 膨れっ面で俺を睨んでいる紺野に向けて苦笑いを返した。 …え? にやっとした紺野の表情が、ワル紺野の目になっていた。 紺野に苛められる快感を、ぼんやりとながら覚えてしまった俺の首筋に鳥肌が立つ。 そして迂闊にも分身が先走り液を垂らしたのが感じられた。 「脱がなくていいよ」 嬉しそうな表情でそう言った紺野が上履きを脱いだ。 え…? 椅子に座ったままで、膝下までの紺色のハイソックスに包まれた右足が上がっていく… その足が俺の方に伸ばされて…… 紺野と向き合うように座っていた俺の股間にそれが着地した。
A君ってばえっちなんだからっ! 
男の子だしビデオは仕方ないから許してるけど、私以外の子の事考えてたなんて許せない。 
私に苦笑いを見せた彼にちょっとだけ腹が立った。 
「おはよう」のキスをしてくれたから、減点は半分。 

ビデオって言えば… 

ちょっと前にホテルで一緒に見ちゃったえっちなビデオをふと思い出した。 
その中の綺麗なお姉さんが男の人にやっていたコト。 

『手とは違うでしょ?どぉ?ボク』 

たしかそんな台詞だったと思う。 

あんな風に苛めちゃえ。手で撫でられるのとも違うだろうし。 
あの時、『紺野もしてみる?』なんてA君ったら言ってたし。 

「脱がなくていいよ」 

ベルトに手を掛けて外そうとしている彼にそう言った声は、 
愛ちゃんを言葉攻めしている時の物にそっくりだった。 

…足臭ってないよね? 
…ちょっと蒸れちゃってたかも。 

…足でおち○ちんを苛めちゃうってどんな気分なんだろ? 

心配やら恥かしさを感じつつ、期待でドキドキしながら脚を上げた。 
その的に足が乗った瞬間に、自分の足の心配は吹き飛んじゃった。 

ズボンとパンツ越しながら、手で振れるのとは全く違う感触。 
まだちっちゃく可愛いおち○ちんでありながらも、斜めになってる棒の形がハッキリと判っちゃう。 

うゎあ…あそこに足乗せちゃったよぉ…… 
踵に袋の部分が当たってる… 
どっちも温かい…ううん、手で触るよりも熱い感じがしちゃう…… 
あ、あ、パンツ見えちゃってないよね… 

そんな感想を抱きながら、ちらりと彼の顔を見た。中途半端に口が開いていた。 

あ… 

彼と目が合った瞬間、その顔が紅潮し始めた。 
そして私が足を乗せた彼のそこが、ぴくりと押し返してきた。 

私の女の子の部分も、ちょっと疼いちゃった。 

…なっ?! 股間の上に乗ったソックスを履いた足。 信じられないその光景に、何が起こったのかよく理解できなかった。 おもわず上げた目線の先にあったのは、薄く口を開け、俺の股間を眺めている紺野の顔だった。 紺野…だよな。 俺の大好きなプクプクのほっぺ。それがほんのり紅潮している。 この紺野が…… されてる行為に驚きながらも、その足からの温度が俺の全身を火照らせる。 そして、紺野に引き摺り込まれるようにして初めて女子トイレに入った時のような強い眩暈も。 俺の視線に気がついたのか、紺野が顔を上げた。 ほんのりほっぺを染めながらも、いつもと同じような紺野の顔。 それに反して、既に強い眩暈に襲われている俺… 霞んだ視界の向こうで、そんな俺の興奮を見透かしたかのように紺野が微笑んだ。 分身が零した先走り液で、パンツを濡らした感触がした。
……興奮してる。 

鼻を膨らませて口を中途半端に開いている彼。 
その視線はゆっくりと上がったり下がったり。 
股間に乗った私の足と顔を見比べるみたいに行ったり来たり。 
乗せただけの私の足を押し返すように、彼のおち○ちんはどんどん大きくなっていく。 

…すごい! 

足で感じるその感触はやっぱり恥かしいけど、 
彼が興奮してくれてる事が物凄く嬉しかった。 

乗せた足を動かして、硬くなったそこを擦ってみた。 
「ふっ…ぅ…」 
彼が吐息を漏らす。 
その音に、また自分の股間がジンワリとしたのを感じた。 

…なんか、あの時と似てる。 

ついこの間、放課後の音楽室で苛めちゃったのを思い出す。 
後ろから普通に抱きついて、私の身体で押すようにして愛ちゃんの股間を机の角に押し付けちゃった事。 
「やだ…こんなの…」なんて言いながら甘い吐息を一杯吐いてくれた。 
その吐息を聞いてただけで私も物凄く濡れちゃった… 
「…手でシテ」ってお願いされながら、 
結局愛ちゃんが自分でするみたいにして、パンツを履かせたままで無理矢理イカせちゃったっけ。 
あの時のちょっと悔しそうで、でも嬉しそうだった表情。 

ジンジンする自分のあそこにドキドキしながら見上げた彼の表情が、 
あの時の愛ちゃんの表情とダブって見えた。 
顔を赤らめながらも、俺の股間と顔をチラチラと見比べてる紺野の表情にゾクッとした。 ――マズイ。このままじゃ下手をしたらこの状態で射精させられそう。 ズボンの中で行き場を失った息子に軽い痛みと僅かな湿り気を感じながらそう思った俺は、 慌てて紺野に中断を求めた。 「ちょ、ちょっとストップ!」 「ん?」 俺の言葉に反応しつつも足の動きを止めない紺野は完全にSモード。 ニコニコしながらも上目遣いのその表情からは、俺を苛めて喜んでいるのがありありと見えた。 ――本気でマズイ。射精の瞬間を見たいと言ってたけど、この状況だとズボンの中で逝かされるっ… いつからか目覚めてしまった苛められる喜びと、更なるパンツの中の湿り気をを感じながらも、 このまま射精してしまった時の状況を想像した俺は、無理やり腰を引いて紺野の足から逃れた。 「あぁん、逃げた〜」 ホッペを軽く膨らませながらそんな事を言う紺野。…めっちゃカワイイ……じゃなくって!! 「だ、だって出るトコ見たいんだろ?」 「また今度でもいいかな〜なんて」 「ちょ……ズボンの中で出したら後どうすりゃいいんだよ、俺」 「んふっ。お漏らし」 …おいおい。 お漏らしなんかたまったもんじゃない。 紺野の返答に流石に呆れながらも、俺はいつもと同じ言葉を言いかける。 「じゃ、脱が「じゃ、ズボン脱がすね」 俺が言葉を言い終わらないうちに紺野の手が俺のベルトに既に掛かっていた。 今朝は完全に紺野ペースだ。どうなっちゃうんだろ、俺…… 恥ずかしそうに顔を赤らめながらも、いつもより嬉しそうに俺のズボンを脱がしに掛かっている紺野を見下ろす。 シャンプーの甘い香りが鼻をくすぐって来る。 パンパンに張っている為に空けずらいジッパーと格闘している紺野。 必然的にその手で刺激される俺の息子… …… ………お漏らし。 …………近いうちにされちゃってみようか。 「はい!お尻上げてね」 そんな、幼い子にかけるような言葉とベルトの金属音を聴きながら、 俺はまたパンツに先走り液を零した感触を覚えた。
女の子だったらどうにかなるけれど、男の子がズボンの中で出しちゃったらどうなるんだろ? 

あのヌルヌルがパンツの中… 
毛にも絡まっちゃて取れなくな…ゴホン! 
ドロッとしたアレが内股を垂れて行くあの感…ゴホン!ゴホン! 

… 
…… 
……… 
とりあえず大変そうだよね。 
…女の子でも一杯濡れちゃったらズボンに染みちゃうけれど。 

このあいだの愛ちゃんもスカートだったからいいようなものの、 
ズボンだったら完全に染みちゃってたと思うし… 

どうなるかかなり興味はあったものの、とりあえず今朝は出るトコが見たかった。 
おち○ちんとご対面の期待と、自分で言っちゃうハシタナイ言葉にドキドキしながら、 
何時ものように彼のズボンに手をかけた。 

「じゃ、脱が「じゃ、ズボン脱がすね」 

言うだけであそこがジュンってしちゃう大事な言葉が、彼の言葉と被っちゃった。 
感じれなかった事がかなり残念だった。 

もう!全部は脱がしてあげないんだっ!! 

ベルトは外したものの、すっかり大っきくなったおち○ちんがチャックを開けるのを邪魔をする。 
段差がついちゃってツマミが掴みづらい。 

んしょ…よっ、と。 
…あ、もうこんなにカチカチ…おまけに先っちょ湿ってる。 

これだけ興奮してくれてる事に嬉しくもあり恥ずかしくもあり。 
そしておもわず擦っちゃいそうになる誘惑を押し殺しながら本域にチャックと格闘する。 

…よっ…この先っちょがもうちょっとお腹側に行ってくれないと。 

抵抗の強いそれは指一本では殆どいうこと聞いてくれず、 
仕方なく手のひらで『ぐいっ』っと押し込んだ。 
その瞬間、頭の上から彼の吐息も聞こえた気がしたけれど、 
いつもに増して硬く大きくたくましいおち○ちんの感触に、私自身が吐息を漏らしちゃった。 

ドキドキが増しちゃう心臓。顔も熱い。 
ニヤケちゃいそうになるほっぺを、チャックのツマミを持っていた手で無理やり抑えた。 


…………………… 
……よし、おさまった。 

また作業の手を戻したものの、おち○ちんを抑え込んでる手はそのままな訳で… 

感触やら温度やらにクラクラして来ちゃう訳で…… 

中を広げて入ってくる感覚を思い出しちゃうわけで…… 

そうなっちゃうと、その準備をしようとあそこが勝手に開いてきちゃう訳で…… 
でもって… 

…これ、入れたい… 

……ダメ!今朝は彼を苛めちゃうんだ!! 

でもちょっとだけ……ちょっと感触と大きさ感じるだけ… 

……ガマン 

………じゃ、じゃ、半分だけでも……… 

あそこの疼きと僅かな眩暈を覚えつつ、チャックを下ろしながらそんなハシタナイ葛藤。 

「んっ!」 

『何なら先っちょだけでも』なんて未練がましく思ってた時に、 
さっきよりハッキリとした彼の吐息が聞こえた。目だけでちらりと彼を見た。 
その顔は恥ずかしそうで、でもどこか嬉しそうで、 
攻められている時の愛ちゃんとやっぱりよく似ていた。 

その瞬間、私の中のキャラクターが『カチン』と音を立ててハッキリ変わった。 

「はい!お尻上げてね」 

幼い子にかけるみたいな言葉使いが私の口から漏れた。 
…身体は未練があるらしく、あそこを開いてえっちな液を零してる感じだったけど。 

素直に椅子から腰を上げた彼。 
私はお尻側からパンツごとズボンに手をかける。 
おち○ちん見たい!でも…やっぱり全部は下ろしてあげないっ! 

お尻が出たところでパンツからは手を離し、それを中途半端に残したままでズボンだけをずり下げた。 

ぇっ?! 

テントみたいに盛り上がり、恥ずかしい毛をほんのちょっと覗かせたボクサーパンツの前は 
かなりの先走り液で今まで見たことが無いほどに斑になっていた。 
ほんのり漂う男の子のエッチな匂いを嗅ぎながら、 
まるで女の子みたいに濡れているそのパンツから、暫く目が離せなかった。 

見ている傍から布から染み出して光るエッチな液。 
私の方も、開きっぱなしのあそこがヒクつく度に股間に湿り気が広がっていった。 
ぅ… ズボンを下ろされた直後、俺は信じられない光景を見てしまった。 自分でもその感覚はあったものの、ありえないほど広がったパンツの染み。 五百円玉二つ分くらいの、そのかなり恥ずかしい模様… 女の子なら、いや、紺野のものしか知らないが、このくらいに広がった染みは見たことがある。 十円玉くらいの染みであれば、自分のも見せちゃったこともある。 だが、今の俺のパンツにはそれを遥かに超える巨大な染みが2箇所… 紺野に足で苛められ、こんなにも感じてしまってた事がかなり恥ずかしい。 それを見ている紺野は驚いたように口をあけ、目は見開いたままで瞬きもしない。 見られてる…というか、凝視されちゃってる…… そう思うほどに湧き出してくる先走り液。 紺野の目の前で、染みだらけのパンツから更に染み出していくそれ… チラリと俺のほうを見た紺野の目に、ヒクついた息子がまた涎を吐き出した。 ――はっ、恥ずかしすぎるっっ!でも―― いつも『見ないで』と言いながら、脚を閉じない紺野の気持ちが初めて理解できた。 ゾクゾクする程のこの興奮。そして恥ずかしいけど見て欲しい欲求。 もう早く、直接擦り上げて絶頂を感じたかった。 「あ、ダメ!」 直接触ろうと、出来れば触られようと 中途半端に下がっていたパンツに手をかけた時、紺野に止められた。 「え?な、なんで?」 早く息子を解放したい俺は紺野に聞く。 「むふっ、A君のお漏らし」 「なっ…ちょ…」 「女の子みたいだよ、これ」 「だっ……」 言葉で言われた恥ずかしさに、思わず腰が引けた。 「んふっ、いつものお返し。言われるのって恥ずかしいんだから。でもドキドキしちゃうよね?」 そんな事を言いながら、意地悪そうに俺を見上げてくる。 でも俺が紺野にする時はちゃんと触ってあげてる訳で、 こんな視姦と言葉攻めだけじゃたまったもんじゃない。 「と、とりあえず生殺しは止めて…」そう懇願した。 「お漏らし」 「ま、ま、まだ言うか、このっ!」 執拗になぶられる俺。 でも感じちゃってる俺。 内心ちょっと嬉しかったりする俺… でもって俺よりも遥かに嬉しそうな紺野。 数回繰り返されたその返答の後、 まるでおやつを前にした時のような表情のまま、俺を見ながら紺野が言った。 「じゃ、そのまま座って」 「あ、うん」 剥き出しの尻から袋までが、直接椅子に当たって冷やりとする。 『ギュッ』と縮んだ袋が更なる先走り液を吐き出した。 「はい、ズボンはちゃんと脱ぎましょうね〜」 そう言いながら、紺野は俺の脚から完全に抜き取ったズボンをきちんと畳んで机の上に乗せた。 そして何を思ったのか、自分のコートのボタンに手をかけた。 一つずつ外されていくボタン。でも何故か妙に慎重だ。 おまけに俺のほうを見て微妙にニヤケながら手を動かしていく。 いったい何?? 「このあいだA君が言ってたの見せてあげる。恥ずかしいけど…」 全てのボタンを外して固く前を閉じていた紺野がそんな事を言った。 上目遣いで俺を見る。 そして勢い良くコートの前を肌蹴た。 「ジャジャーン!」 「うっ…ぇ?」 出てきたのはスクール水着を着た紺野だった。 夏に一緒にプールや海にも行ってないし、普通なら見れそうな体育の授業も男女別々だ。 その為に『紺野の水着姿見てみたいなー』なんて言った覚えはある。 だが、俺があの時言った『水着』ってのはビキニとか可愛い物のつもりだったんだが… おまけにそのカッコは一体…… 「あのー…紺野さん?それって一体…」 「ん?水着。プールとかじゃないトコだと、これってすっごく恥ずかしいんだよね」 「じゃなくって…その〜……」 「ん?なに??」 俺に向けて小首をかしげていた紺野は、自分の身体に目を移したとたん慌てて俺に背中を向けた。 身体にピッチリとグレーの水着を貼り付けた紺野にドキドキしながらも、 何故かその上にパンツを履いていた姿に、思わず「ぷっ」っと笑い声が出た。
ひ〜ん…めっちゃかっこ悪いよあたし。 
驚かせようとしたのに水着の上にパンツ履いたままだったなんて。 
以前の事があるから、忘れないように履いてきたのすっかり忘れちゃってるなんて… 
やっぱり上に制服も着て来るんだった。 
それをトイレで脱げばヨカッタのに… 

あれ?冬服だとブラは透けないし、 
水着を着てればそもそも着替えるための下着は無くっても問題は無かったんじゃ… 

そんな事を考えつつ、彼から見えないようにパンツを脚から抜いた。 
パンツまでちょっぴり染みてたが恥ずかしくって、 
手に握りこんでこっそりコートのポケットにそれを入れた。 

背中で「ぷっ」っと吹いた彼の声。 
せっかく苛めようとしてたのに形勢が逆転したのが癪に障る。 
でも仕方なしに、膨れながら彼のほうに向き直った。 

『もぅ、こうなったら絶対パンツの中でお漏らしさせてやるんだから!』 

私のその意思が伝わったのか、含み笑いをしていた彼の顔が固まった。 

「じゃ、出るトコ見せて」 俺のほうに向き直った紺野が言う。 「え?ぁ…じ、自分で…なの?」 「うん」 「……」 ここからはいつもの様に口でとか、せめて手でとかでして貰えると思ってた。 かなりガッカリして返答も出来なかった。 だがしかし、初めて目にする紺野の水着姿にはかなり興奮していた。 裸は頻繁に見ていてその見事なラインは知っている。けど… 艶やかな肌に貼り付いた深いブルーの競泳用水着は太ももの白さを際立たせ、 鋭くカットされたビキニラインの底の緩やかな膨らみから締まったウエスト、 押さえつけられながらも豊かな胸へのラインをこれでもかと見せつけていた。 ……撫でたい。徹底的に撫で回したい。 しかし今の意地悪そうな表情を見る限り、そのリクエストは却下されるのが目に見えていた。 交換条件。どこぞの国みたいな浅はかな考えを思いつく。 息子を出して自分でしごく代わりに… そう考えてパンツに手をかけた途端、紺野に止められた。 「だ〜めっ!そのままっ」 「えっ?な、な、なんで?…でっ、出るトコ見たいんじゃ…」 「見たいよ〜。でもそのままっ!んふふっ」 悪魔っ… 心の中でそう呟きながら、俺は仕方なくパンツ越しに自分の息子を握った。
私の命令に素直に従っておち○ちんを擦り始めた彼。 
その姿は、なんとなくしかられた犬みたいで可愛らしかった。 

ちょっと苛めすぎちゃったかな? 

ほんのちょっと後悔した私は羽織っていたコートを完全に脱いだ。 
水着で興奮するのか分らないけど、リクエストしてくれた彼にちゃんと見せる為。 
それと、後でおち○ちんを弄ったりして汚れないように。 
あと…自分自身の恥ずかしさを高める為… 

そもそも、高校生にもなって教室の中で水着なんてありえないシュチュエーション。 
それだけでも恥ずかしいのに、彼に見られて、そしてこの私の姿でオナニーされてる… 

互いに見せ合いっこした事はあったけど、教室とこのカッコというせいもあってか、 
ただ見ているだけで物凄く興奮していた。 
あのスカートを自分でめくり上げ、パンツを見せていた時よりも。 

「な、なあ…パンツから出すのどうしてもダメ?」 
「ダメ〜」 
「…先っぽ抑え付けられてるとイマイチなんだけど……」 
「でも、エッチな液はいっぱい出てるじゃん」 
「生殺しだって、コレ…              悪魔」 
ポツリと言った彼の言葉を私は聞き逃さなかった。 

もっと焦らしちゃお。 

そう思った私は、再び彼の隣の愛ちゃんの席に腰を下ろし、 
股間を見せつけるようにゆっくりと両踵を椅子の端に乗せた。 
んむっ?! 顔を赤らめ、恥ずかしそうにM字に膝を抱えた紺野を目にし、 また先走り液がパンツから染み出した。 僅かに食い込んだ凹みに沿って、色が濃く変色したその部分。 たしか水着にはインナーが付いてる筈なのに、 俺と同じようにその布から盛り上がるようにしてえっちな液が染み出していた。 そして当然の如く漂ってきたあそこからの香り。 「こっ、紺野も染みてるぞ」 まだ薄めのフェロモン匂を必死に嗅ぎ、それの源の膨らみや染みを見ながら、 俺は息子をしごくスピードを上げて紺野に言った。 「んへへ…苛めてたらちょっと」 「ちょっと?」 俺がそう言うと、紺野は恥ずかしそうに膝を抱えた腕に顔を埋めた。 可愛い。そのうえ… ―――物凄くエロい。 自分で濡れてるのを知っていながら見せつけてきた紺野。 そのくせ極度に恥ずかしがっている紺野。 そうしながらも、角度が僅かに広がった脚は 濡れ光ってる股間をもっと見て欲しいとでも言っているようだった。 白い内股が微かに動き、あの匂いが少し濃くなって鼻に届いた。 ―――朝、寝起きながら頑張って一発抜いて来たのにこれまでか。 自分の息子の元気の良さと、俺をこうも簡単に興奮させる紺野に悔しさを感じながら、 近づいてきたフィニッシュに向かってパンツから息子を開放した。 「あっ!」 組んだ腕に顔を埋めつつも、無言のまま目だけ覗かせていた紺野が突然声を上げた。 「え?」 「まだ直接触っちゃダメ!」 「でももう…」 「ちょ、ちょっと触りたい…し」 やっぱり最後は紺野がしてくれるのか!ガマンしていた甲斐があった!! 密かに喜んだ俺は、息子を握りかけた手を素直に離す。 そして内心とは逆に、ちょっとだけだぞ。なんて、 この数分の苛めの仕返しをするように、そっけなく言った。 先っぽをテカリまくらせた息子はギンギンのままで涎を垂らしまくっている。 早く握って…… ……… またやられた。 学習能力の無い俺をよそに、 ニヤリと微笑んだ紺野はM字開脚のまま自分のソックスに手をかけた。 左足… 脱いだそれを机の上へ。 右足…… これも同じく机の上へ… そうしている間に、俺は裸足になった紺野の足に思わず見惚れていた。 今までじっくりと見た記憶がなかった紺野の裸足の足先。 …こんなに綺麗だったんだ…小さい爪も可愛くて……舐めてみたい…… そんな事さえも思ってしまう程に… ピンクのペティキュアを施されたそのつま先が、俺に向かって伸びて来る… 殆ど無意識にそれを掴もうと伸びた俺の手… しかし、俺の手が紺野の足を掴む前に、そのつま先は俺の内ももを軽く擦り上げていた。 「ぁっ、ふぁ…」 その瞬間、股間に走った快感と共に、俺の喉から女の子みたいな吐息が漏れていた。 爪の先で擦るようにして、付け根に向かってゆっくりと上がって来る紺野の足。 ―――な、なんだこれ??気持ち良過ぎる。 耳に舌を入れられた時みたいな快感に下半身を震わせながら、俺は思わず天井を仰いだ。 「ふぁ、ぁ、ひっ…」 「気持ちイイ?んふっ」 俺のみっともない喘ぎを眺めつつ、白々しく紺野が聞いて来る。 その足は、パンツが引っかかったままの膝上から袋の手前までを行ったり来たり。 つま先だけで撫でられるその感覚は、息子を擦られるよりも遥かに気持ち良かった。 その上、こんな部分でこれだけ感じちゃってる姿を見られている事に、また感じてしまう。 「はっ!ひんっ!」 ゾゾッとする感覚に、またしても息子と袋ががヒクリと動いた。 「あーー!」 「な、何?」 「A君のエッチな液、掛かったー」 ふと見ると、紺野の白い脛を伝う俺の零した先走り汁… そして更に汚さんとばかりに糸を引いて垂れ落ちているそれ…… いつもの紺野とのエッチの最中に、似たような事は多々あるのではあるが、 その時は互いに汗をかき、匂いを撒き散らし、淫靡な雰囲気での中での事。 それと比べて目の前のそれは、どこかイケナイ事をしているように思えた。 まるで無理矢理に陵辱でもしているように… そんな思いが益々俺を興奮させる。 もう早く射精したい!この足を俺の精液で汚してみたい!! なんて。 「ねぇ、まだガマンできる?」 俺の内ももを楽しそうに悪戯しながら紺野が聞いて来る。 「無理。ぅ、はんっ!」 喘ぎながらも即答の俺。 「ダメ!」 「……」 薄々予想していながらも、そう即答されて眩暈がした。 …そんな事言われても無理だって。 もう興奮は最高潮。直接の数擦りですぐさま逝けるであろう状態である。 紺野からの内ももへの攻めを感じながら、早く射精したくて堪らなかった。 「お願い!勘べん、ぅはっ!…しっ」 ギブアップをしかけた途端、紺野のもう片方の足が袋と椅子の間に滑り込み、 射精を止めるように袋の根元を押さえつけてきた。 ふひ、酷い… 「もうちょっとガマンしてね」 「無理!」 「えぇ〜ダメ?」 「ダメ。絶対無理!」 「ぅ〜……」 袋を押さえていた足をピクピク動かしながら悩んでいる紺野。 うっ…動かさないで!動かされるとっっ!! 「ほ、ホント限界だからっ!」 俺は駄目押しとばかりに、もう一度ギブアップした。
ダメかぁ… 

彼がこんなにも感じちゃってるのを見れるのはなかなか無いのにかなり残念。 
私のほうも、彼の喘ぎ声で物凄く感じちゃえるのに… 

しぶしぶながら納得し、両足を彼の股間と内ももから下ろした。 
ホントに限界だったらしく、搾り出すようなため息を吐いた彼。 

椅子から立ち上がり、彼の足の間に膝を付く。 
目の前に近づいたおち○ちんにニヤケそうになるのを必死にガマンした。 

ハチミツでも垂らし掛けたみたいにテカっている大きなおち○ちん。 
見ている傍から棒の裏側の縫い目みたいの沿って、美味しそうに垂れていくエッチな液。 
ムッとする程に濃い男の子の匂いが鼻をくすぐる… 
それらによって、私の眩暈と胸のドキドキは大きくなっていく。 
多分あそこの染みも…… 

「コキュッ…て、手と口、どっちがいい?」 
小さく喉がなっちゃったのを隠すように彼に聞いた。 

自分の中では決めてるけれど、そっちを自主的にするのは恥ずかしい。 
含んだ時の舌触りとか歯応えとかを思い出して唾が湧き出してきちゃうケド… 

「ど、どっちでも…」 
「どっちか言わないとしてあげない」 
ちょっと苛めるみたいに彼に再度質問した。 
ついでに両内ももを指先で軽く撫でちゃったりして。 

「ふふぁっ…ひっ!じ、じゃあ、口でお願、ひゃっ!い」 
「出るトコ見たいから、出そうになったら教えてね」 
そう言った私は、おち○ちんの頭のハート形の凹みに溜まっていた雫に舌を伸ばした。 

舌の先がそこに触れた途端、一瞬だけ大きく動いて逃げたおち○ちん。 
興奮とあまりの近距離でぼやけた目に、そこと自分の舌先を繋ぐ透明な糸が見えた。 
「うっ!はふんっ!」 亀頭の裏の縫い目に紺野の舌が触れた途端、全身がヒクついた。 本気でもう出そう… 目の前にはスクール水着を着て恥ずかしそうに顔を赤らめて、 それでいてイヤラシく俺のち○こに向けて舌を出している紺野。 上目使いで俺を見ているその舌には、俺のち○こから先走り液の橋がかかっちゃってる… これでガマンが出来る訳が無い。 で、でも、もうちょっと感じたい。 贅沢な俺は尻に力を込めて、暴発しそうになった射精感を無理矢理抑え込んだ。 「出る?」 「ま、まだ頑張る」 「じゃ、ちょっとだけ咥えさせてね」 「えっ!?ぁ、ぁ、ぁ、だ、はぁうぅぅぅ……」 内ももを撫でられながら、ニュルッと根元まで熱い口内に包まれて全身が大きくヒクついた。 ち○この感触を味わうかのように、全てを咥えたままモゴモゴしている紺野が上目遣いで俺を見る。 苦しいのを我慢するような鼻息が俺の陰毛を揺らしてる。 そのあまりの気持ちよさに、口の中でヒクヒクしている俺の息子… 「だ、出して、で、出ちゃうから、それ」 震えながらそう言うしかない俺。 「ひっ!ち、ちょちょっと」 今度は吸引されながら、ゆっくりと口から吐き出されていく… も、もぅ… 俺は自分から抜き取るように腰を引き、慌てて自分の手で息子の根元を強く抑えた。 『ジュップッツ!』 「出しちゃってもよかったのに」 「はぁっ…はぁっ…だって出るトコ…」 「あ!そうか」 唇を舐めながらそんな事を言ってる紺野。 言ってる事とやってる事に矛盾してないか? 呆れると共に、これも若しかして苛めじゃないかとも思ってしまう。 出るトコ見せてくれなかったからペナルティーとか… 内ももをサワサワされながら、まさに出る直前まで行った射精感をギリギリで我慢した。 「ふ…はぁ……もう、いいだろ。時間もないし」 「そだね。じゃ、もういいよ」 紺野のその言葉にヌレヌレの息子をしごきかけた。 「あ、やっぱりもうちょっとだけ」 「ぅえっ!?」 そう言って先走り液を拭うように紺野が裏筋に舌を這わした途端、 俺の息子は熱い迸りをいきなり放出した。 瞬間的に『紺野の髪にかかっちゃう』と思った俺は息子を抑えつけていた。 そしてそれは意図せずに、 舌をちょっとだけ出したままの紺野の鼻に向けて発射されていた。 「うっ!!!」 霞む頭で足と尻に力を入れて勢い良く出したのもあるが、 我慢に我慢を重ねていた状況の末の射精はあまりにも気持ちよかった。 だがその直後、まるでスローモーションのように見えたその光景に驚いた。 驚いたように目を見開いた紺野。 鼻の頭にドロッとした濃い精液を乗せ、 それとほぼ同量を太い糸を引きずりながら垂らしていた。 垂れた精液は上唇をかすめ、僅かに出したままの舌先に着地し、 そこから下唇を回り込んで顎をゆっくりと伝って行く… 「あっ!ごっ!…んくっ!」 やってしまった事に戸惑いながら、侘びの言葉を口にしかける俺。 しかし本能は、俺の精液を顔に受けた紺野の姿に興奮しながら、 全ての快感を搾り出すように腰を浮かせ、息子をしごかせる。 き、きもちいい… こ、紺野に顔射……も、もっと汚してみたひ…… 顎の先から水着の胸元に伸びていく精液の糸にそんな欲望も湧き上がる。 ―――けれど俺にも理性はあるわけで… どどど、どうしよう…いきなり顔射なんて… ―――腰を震わせながらもそんな戸惑い。 理性は息子の方向を変えようと必死に押さえつけるが、ガチガチのそれは言うことを聞いてくれない。 その間にも、俺は青臭い匂いを放ちながら紺野の鼻の下から上唇にかけてへ発射し続ける。 …よ、横に向ければっ…か、髪にかけたらマズイ! 腰周りからの快感を感じつつ、なんとかそう計算した俺は息子を横に引き倒す。 しかし、そこにあったのはプニッとしたほっぺたであり… 「くっ!、あ、あ、あ、あ……」 白く汚れていく紺野の顔に罪悪感を覚えながらも、これ以上身動きが取れなかった。 …多分、本能のほうが身動きを取らせなかったのかもしれないけれど。 俺の射精が終わっても、紺野はち○こを凝視したまま呆けたように動かなかった。 「か、顔に掛けちゃってゴメン…」 恐る恐る声を掛けると、紺野は気が抜けたように床にペタンとお尻を突いた。 そして俺を見上げる。 漂ってくる青臭い匂い。 顔だけじゃなく、水着にも精液の飛沫を受けてしまっている姿。 首もとの肌との境にも薄めのそれが溜まっている。 顔といえば、ほっぺたからと顎の先から垂れた糸がブラブラ… ―――え、エロ過ぎ…… 改めてその全身を見たち○こがヒクついた。 まだ何が起こったのか分ってないようにも見えるその顔に苦笑い。 だが、やっぱり申し訳ない思いもわき上がる。 もう少し見ていたいという欲求を抑えながら、 俺はティッシュを取って、その白い化粧に手を伸ばした。 「顔拭くからじっとしてて」 「ふぁ…ぁ」 閉じた口が精液で小さな風船を膨らませた。 紺野はそれで味を感じたのか、ようやく微妙な顔をした。 糸を引きまくりの顔の掃除を終わり、 首から胸元の肌の掃除もあらかた終わった頃、 黙って俺に拭かれていた紺野がぽつりと呟いた。 「なんか凄かった」 「え?」 「なんかね、こう、至近距離でピュッって来て…感動しちゃった」 俺のほうを向いてキラキラした目で早口の紺野。 怒られると思ったのに拍子抜け。 それに以前出るトコは見てる筈なのに。 「前にも見たじゃん」 「でも正面からだし…」 「同じじゃないの?」 「全然!正面からだよ、正面。もぉカンドー」 拭き残しでほっぺたやら顎やらもキラキラさせて嬉しそうな紺野に とりあえず貢献できたのかな?なんて思う。 「そ、それより紺野のほうはいいの?俺だけ逝っちゃって」 「えっ!?あ…べ、別にっ」 なんとなく照れ隠しで言った言葉に紺野は動揺を見せた。 慌てたようにコートを羽織り、ボタンを留めている。 「も、もうそろそろ誰か来そうだし」 「あ、そ、そうか。俺も掃除しなきゃいけないしね」 そう答えつつ、そして紺野の様子に僅かながら疑問を感じながらも、 俺の頭は精液で汚れた紺野の顔を思い出していた。 それと… 水着の身体を撫でれなかった事に後悔を感じていた。 …ま、そっちはまた今度リクエストしよう。 「ん?」 「……」 俺を見ながら無言の紺野と目が合った。 ニヤリとしながら俺の股間を指差したその先にあったのは… 「お漏らし」 「…」 苦笑いしか返すことが出来ない俺… 「じゃ、着替えてくるね」 そう言ってカバンを持って教室を出て行った後姿を見送りながら、 俺の頭の中は、今度はデロデロになったパンツの処理の方法を考えるのみだった。
トイレの個室に入ってやっと落ち着いた。 

「はぁ…」 
タンクに上にカバンを乗っけてため息一つ。 
脱力するように便器のふたに腰を下ろして熱っついほっぺを手で抑える。 

『紺野のほうはいいの?』なんて言われちゃって、動揺しちゃったのバレてないよね… 

あの時は――― 

顔に掛かった生暖かいあの感触と、 
物凄く濃い男の子の匂いに興奮しちゃって頭が真っ白になっちゃった。 

その上、掛けられても動けなくって、汚されるのを喜んじゃってて。 
そんな変態ちっくな自分を見られてると思ったら、 
もぅ恥ずかしくって、でも嬉しくって、それでもってドキドキが凄くって…… 

あれは完全に愛ちゃんとしてる時と同じだったと思う。 
…愛ちゃんに濡れたあそこを顔に擦り付けてられてる時みたいな。 
肌の感触は無かったけれど、エッチな匂いを頭から浴びちゃったみたいな… 
ベトベトのおち○ちんにおもわず顔を擦り付けたくなっちゃってたし…… 

A君とは色々なエッチしちゃてるけど、そこまでアブノーマルな性癖は見せられない。 
それを止める為に射精の感想なんかを頑張って言ったんだけど… 

物凄く疼いちゃってるあそこを舐められたい。なんて思っちゃってたとこだったから…… 

「もう気持ち悪いくらい濡れ…あっ!」 
慌てて腰を上げ、ボタンを外してコートを脱いでお尻の部分を確認。 
「ふゅぅ…もぉ」 
べったり濡れていた裏生地のその部分をトイレットペーパーで拭い取った。 

漂う自分のえっちな匂いがやっぱり恥ずかしい。 
それに、まだ顔に貼り付いちゃってるみたいな男の子のアノ匂い… 

燻ったままの性欲が、自分の手をあそこに触れさせた。 

ぬ、こんなにヌルヌル… 
あの固いの…挿れてもらっとけばよかった、な。 

思い出しちゃったその映像に赤面。 
挿れられる感覚を思い出して更に赤面… 
もう片方の手を殆ど無意識に胸に当てちゃっていて困っちゃった。 

ダメ!とか人来ちゃう。とか思いながらも 
ツルンとした水着の上を撫で始めちゃう自分の手。 
ところどころ、精液で濡れた部分なんてしつこく撫で回しちゃって… 

ぁっ…はぁっ…もぉ…ヤ、ダっ。 

堪らなくなった私は乳首を軽く擦りながら、 
ヌルヌルになっている水着のそこを横にずらしちゃった。 

「んっ、はぁぁぁっ」 
直接触れたそこは、表面を軽く撫でただけで両足を痺れさせた。 

濃いえっちな匂い。 
ピチャクチャ鳴っちゃう熱い粘膜。 
ポッチなんて帽子から完全に顔を出しちゃって、触れてないのにジンジンしてる。 
そっと触れた入り口も、ぽっかりと口を開けて涎を零していた。 

挿れたい…固いの…できたらA君のくらいの大きさの…… 

ポッチを軽く叩き、腰を震わせながらそんなハシタナイ欲求を沸きあがらせた私が、 
視界の隅にトイレットペーパーを見つけた。 

その直後― 
霞みかけた目は、それをホルダーから取り外す濡れた指先を眺めていた。 

支えを失ったトイレットペーパーが床を転がった。 
…………… ガヤガヤし始めた教室。 ズボンの中でイマイチ収まりの悪い息子に戸惑いながら、俺は教科書に向かっていた。 しかし、どうしてもさっきの紺野の顔が浮かんできちゃって落ち着かない。 おまけに気がついた時には、教科書の隅に下手糞な絵で紺野のあそこを描いちゃっていた。 何やってんだ、俺…あ、この辺に小さいホクロあるんだよな。 「おはよー」 「あ、愛ちゃん。おはよー」 いつの間にやら教室に戻っていた紺野の声に、教科書から顔を上げてそちらを振り向いた。 「あ…」 目に映ったのは、高橋が紺野の鼻の頭にキスをした光景。 ?!あ、あれって俺の精液と間接……?? ニコニコしながら一言二言話した高橋が、俺の隣の自分の席に向かってやって来る。 でも洗ったんだろうから… でも…… 「おはよ。ん?なに?」 「おはよ。い、いや…紺野にキスしてたなーって」 「あー、朝の挨拶やって。あんなの」 「は、はぁ…」 ニコニコしながら平然とそう言った高橋は、席に座ってカバンから荷物を出しはじめる。 片や、ボヘーっとしながらその唇から目が離せなくなった俺… その視線を感じたのか、高橋が俺のほうを振り向いた。 「な、何?」 そう言った高橋が、一瞬後、顔を僅かに歪めて俺から逃げるように身を引いた。 「ん〜?…あ!あ、あ、」 教科書に怪しげな絵を描いてたのを思い出して慌ててそれを閉じた。 「こ、これはちょ、ちょっと…」 アワアワしてる俺から逃げるように、高橋は紺野の方へ走って行った。 ―――その日以来数日間。 俺は高橋に避けられる羽目になった。 ご丁寧にも、変態でも見るような目つきをおまけに付けて。 まあ、あんなの描いてた俺が悪いんだけど… それよりも間接……… (おわり)