***新年明けました番外編*** 

「………」 
「………ってばあ〜」 
「……沙ちゃん、ってばあ〜」 
「のぉ〜」 
…何よぉ〜 
せっかくぽよぽよして温かいお布団で気持ちよく寝てるのに… 

耳を引っ張られたり眉毛を引っ張られたりする感覚に夢から引きずり出された。 
そして聞えてきたのは甘え声の愛ちゃんの声。 

その声から逃げようと顔の位置を変える。 
ちっちゃい出っ張りに鼻が引っ掛かった。 

「のぉ〜…」 
「…」 
無視。 

さっきの夢の続きを見ようと無理矢理外部からの情報を遮断する。 
……なんて事は到底無理な事で。 

「ひゃっ!」 
ちょっと冷たいもので背中をさすられて完全に目が覚めた。 

「おあよ」 
「…なぁにぃ〜愛ちゃん。せっかく気持ちよく寝てたのに〜」 
顔を押しつけていたふかふかぽよぽよの山の上で、愛ちゃんの声のほうを向いた。 

「暇」 
「…は?」 
「遊んで!」 
「…」 
ぽよぽよの中に逆戻り。 

「ひっ!…ぅひゃぁっ!」 
また背中をさすられて声が出た。 

「ほんな声出したらあさ美ちゃん起きてまうで。せっかく寝とんのに」 
何だ?この人は。…いや、愛ちゃんだけど…… 
「と、とりあえずその冷たい手、どけ…ひぃぃぃっ!」 
今度は腰を撫でられた。 

「もぅ!やめてよぉ〜」 
「寝起きでも里沙ちゃんって敏感なのな」 
「……愛ちゃん?そんな冷たい手じゃ、誰でもびっくりするって」 
もう反論する気にもなれない。不機嫌風味大盛で答えた。 

相手はそんな辛さもなんのその。 
「あさ美ちゃんは起きんで?これ」 
瞼も口も中途半端に開けて寝てるあさ美ちゃんの鎖骨のあたりをナデナデしてる。 
「やっぱ可愛いのぉ〜。あーしのあさ美ちゃんは。チュッ…」 

…ついでに口にキスまでしてるし。 

「お!あっ!ぁぁ…」 
その愛ちゃんの手を払うようにして、更にそこから逃げるように寝返りを打つあさ美ちゃん。 
で、山からは落されちゃったけど、もう1つの山がわたしのほっぺに落ちてきた。 

愛ちゃんの手とはうって変わって、物凄くあったかいカタマリ。 
おまけに頭の後ろに手を回されちゃって、その山の谷間に押しつけられちゃったわたしの顔。 
…太ももまで絡まれちゃって、寝起きなのに物凄くドキドキしちゃう。 

あさ美ちゃんの体臭なんだろうけど、ほんのりバニラみたいな匂い。 
その匂いだけで、決闘血?血統血?なんだ、とにかく『けっとうち』が上がったのか、 
顔があっつくなってきた。 
………な訳で、完全に目が覚めちゃった。 

「こら!あーしのおっぱい1人占めすんな」 
わたしのせいでは無いのに、貴方の怒りはこっちに来ますか… 
面倒くさくって、谷間から無理矢理引き出されるのに素直に従ってみた。 

うつ伏せになって、ちょっとだけ苦しそうに唸ったあさ美ちゃん。 
何か探すみたいに動いてる手を握ってあげたら、わたしの手ごと胸の中に抱え込んだ。 

その背中に顔を乗せ、向こう側の愛ちゃんと視線を合わせる。 
「で?」 
不機嫌風味1.5倍。 

「もう朝やって。遊んで」 
1.5倍じゃ足りませんか。 

「…何時?」 
不機嫌風味3倍に増量。 

「4時20分」 
…アホですか、あなたは…いや、アホでしょ。アホに違いない。 

「…まだ朝じゃないって、それ」 
「やって、TVやっとるし」 
暗いわたしの部屋の中、愛ちゃんの向こうで光ってるそれ。 
なんだか古そうな日本映画みたいのが、音声を絞られてついていた。 

「お正月だからやってるの。それ」 
「平日でもそのくらいからTV始るって、まこっちん言ってたで」 
「……」 
まこちーのアホ!年寄っ! 

「あそぼっ」 
何ですか。そのハートマーク一杯くっつけたみたいな声は… 
そういう時ならカラダがムズムズしちゃうけど、今は無理だから。 
…あったかくってぽにょぽにょしてるあさ美ちゃんの胸に手が埋まってドキドキしちゃってるけど。 

「え〜…もうちょっと寝ようよぉ〜」 
わたしもちょっと甘え声で愛ちゃんに言ってみた。 

「「……」」 

……我ながらちょっと 
「きもい」 
愛ちゃんに先に言われた。 

「あーしは眠くない」 
「わたしは眠い」 
「早起きは…サンコンさんってどこ行ったの?」 
「はぁ?サンコンさんって言われても判らないから。どこ行ってもいいから…」 

…『チャンポンチャンなら知ってるけど』って言おうと思ったけど止めといた。 
二学期の期末の地理で苦し紛れに書いた答え。 
日本史を取ってる愛ちゃんとまこちーに爆笑された。 

「チャンポンチャンって言おうと思ったやろ。今」 
そう言ってニヤニヤしながらわたしを見てる愛ちゃん。 
わたしじゃなかったら殴られてますよ。あなた… 

相手の弱みを突っついて楽しもうなんて、あまたはSですか… 
でもって、怒られるのも楽しんじゃってるでしょ? 
結局Mなんですか?Sなんですか? 
『どっちが好きなの〜♪』って、どこかのアイドルさんに聞かれちゃうよ? 

……『どっちも好きやざ』って答え兼ねないな。このアホは。 

「遊ぶったってさあ〜…何するの?」 
愛ちゃんのツッコミを軽く流しながら答えるわたし。 

「…何か」 
「だから、何をしたいのかって聞・い・て・る・のっ」 
「…何でもいい」 
「……寝る」 
「あぁん。何での〜」 
「なにして遊びたいか決まったら起していいから」 

うつ伏せのあさ美ちゃんを横向きにして、また胸の中に埋まるわたし。 
条件反射みたいに頭を抱えられて、山の谷間へ再度埋った。 

「…里沙ちゃんって冷たいのぉ。冬のハムスターみたいや」 
あさ美ちゃん越しに聞えたそんな愛ちゃんの声。 
どう突っ込めばいいのか判らないですから。その例え。 

とりあえず無視して目を閉じた。 

さっきとは違う夢だけど、そこそこ楽しい夢の中。 
その中にまで、さっきの愛ちゃんが入り込んできた。 

『里沙ちゃん。あそぼっ』 
『何するの?』 
『そふとえすえむ』 
『昨日したじゃんよぉ〜それ』 
『癖になるやろ』 
『ま、まぁ……ドキドキしちゃったけど…』 
『可愛かったで〜』 
『そうそう!ものすごく恥かしがってて食べちゃいたいくらい可愛かったよ〜』 
…あさ美ちゃんまで何言うのよぉ〜。 

振り返ったら、何やら揚げ物咥えたあさ美ちゃん。…裸でお食事してたんですか。 

『…その恥かしがり方はおばちゃんみたいやけど…』 
左手で右腕の肘を抑え、その先だけを前後に振ってるコテコテのおばちゃんポーズの自分。 
慌ててそのポーズを開放した。 

『『…ってことで』』 

戸惑うわたしを無視して顔を見合わせて笑った二人は、わたしの手首をタオルで縛り始める。 
何故だか全く抵抗しない自分。 
深層心理が夢に現れるっていうけど、『せすえむぷれい』したかったのかな? 
夢の中で恥かしがりつつ縛られながら、そんな事を考えてるもう1人の自分。 
……服着てたのに、いつの間にか素っ裸だし。…さすが夢。 

ベットの頭に両腕を縛られてバンザイ状態のわたし。脚はフリー。 
それなのに、愛ちゃんとあさ美ちゃんはどっかに行っちゃった。 

『ちょっと〜〜。ね〜え〜』 
わたしの呼びかけに戻ってきた裸の二人。手に籠をぶら下げていた。 

『えふえむぷれいは?』 
『え・す・え・む。ラジオでは感じれん』 
『とりあえず、わたしは自分で何も出来ないんですけど…』 
『放置プレイもドキドキしちゃうよ。私は好きだなあ〜』 
…あさ美ちゃん。そんな笑顔で言っちゃいますか。その遠い目するのも反則! 

『ビビちゃん!ごー!!』 
遠くを見てニヤケてるあさ美ちゃんを見てたわたしのおなかの上に、 
愛ちゃんの楽しそうな声と一緒に何かが乗せられた。 

『ふっ…はああああっ…ひんっ!…こしょばゆい!こしょばゆい!』 
捩れる身体の上を這いまわる何か。 

『2号!3号!発進っ!』 
こしょばゆさが3倍に倍増。 

くすぐったさから逃げようと腕を動かしたら、タオルが『めしっ』って鳴いた。 
そして急に消えたその感覚。 

『な…さっきの何?』 
目の前に差し出されたあさ美ちゃんの手の中に、ハムスターが3匹。1匹は顔見知り。 

『ビビちゃんとゲスト2匹やよ』 
『愛ちゃん?勝手にビビちゃん連れてこないでよ…それにゲストはどこから…』 

…夢だから。コレ。 

夢を見ている自分が夢の中の自分に突っ込んでくれた。どうもありがとう。……って… 

『ビビちゃんでしょー。こっちがべべちゃん。で、こっちがボ』 
『わあーーーーーーーーーーーーー!』 
『…里沙ちゃんうるさい…』 
『そんなえっちな名前つけないでよ』 
『…なにが?』 
『なにがって、ボ……』 
『ボビーちゃんはえっちなんや…』 
『はあっ?』 
…なんだ、ボビーちゃんか。売れっ子なのにわざわざどうも。……ん? 

それはいいとして、ハムスターに攻められちゃうの?わたし。 
また身体の上に放たれた3匹の刺激にモゾモゾしながらそんな事を考えた。 

テクニシャンなビビちゃんが、右の乳首を両手で摘んで擦ってる… 
べべちゃんは背中の上を行ったり来たり。 
…ボビーちゃん?そこは草むらじゃ無いから…掘らないで。ポッチそんなに突付かないで。 

全身をサワサワとくすぐられる感覚が変にリアルに感じられ、気持ちよくなっていく… 

『おうじ連れてきたよ〜』 
何故か立って、あさ美ちゃんに手を引かれて現れた愛ちゃん家のワンちゃん。 
ニョッキリ大きなおち○ちんを丸出しでわたしに近づいて来た。 

愛ちゃんとあさ美ちゃんが、その大っきなのを摘んでわたしのあそこに当てる… 

え?ぇえ〜?? 

ちょ…まっ!…ぁ……ぅ……ひっ!………ぁっ!… 

『ダメぇ…ぃやぁん……ぁん…』 

… 
…… 
……… 

「あ!おきた!」 
聞えてきた愛ちゃんの声。 
ムズムズしてる自分の股間を見たら、誰かの指が入ってた。 

「おあよ」 
「あ、うん…って、何か挟まってるんですけど…」 
「寝てても感じるんやな。中も」 
「…おかげで変な夢見ちゃったじゃんかぁ〜。もぉ!」 
「初夢でどんなの見た?」 
「えっ!?…あ…その……ひ、ひみつ…」 
初夢って1日の夜から2日の朝にかけて見たやつじゃなかったっけ?どっちにしろ内容覚えて無いけど。 
一応、今は2日の明け方だし… 

…そうなると今見てた夢が初夢になっちゃうの??……最悪… 

「のお」 
「あ。な、なに?」 
「なんか渋い顔しとるけど…痛かった?痛かったらゴメンな」 
フクザツな気持ちのままで、わたしを見て眉毛の端を下げてる愛ちゃんに視線を向けた。 

「や、そんな事はないけど…」 
どっちかというと気持ちよかったし。夢の中の相手はちょっとショックだったけど。 

「続きしたほうがええ?」 
わたしのあそこに指を入れたまま。更に、右の乳首を指先で弾きながら愛ちゃんが聞いてきた。 

「え?あ…」 
目の前にはあさ美ちゃんの大きなおっぱい。呼吸にあわせてゆっくりと上下してる。 
自分のあそこはムズムズしちゃってるし、脚も閉じちゃって愛ちゃんの手に絡めちゃってるし… 
急に恥かしくなって、愛ちゃんから目線を逸らした。 

「…あさ美ちゃんも起す?」 
「な、なんで?」 
「なんとなく」 
「気持ち良さそうに寝てるしぃ……」 
暫し何か考えてるみたいな愛ちゃん。 
そのくせ、わたしのあそこに入れた指を中で曲げ伸ばししてる。 
まだ中は気持ちいいって思えないけど、ムズムズは強くなっちゃう訳で… 
お尻を突き出すみたいにくの字に曲げた身体で、えっちな声が出ちゃうのを必死に堪えた。 

「寝てるあさ美ちゃん使って好きな事するか。触り放題やし」 
くしゃ顔で嬉しそうな愛ちゃん。 
わたしの乳首を触ってた指で、あさ美ちゃんのほっぺを突付き始めた。 

「…触られてるほうが…ぁっ!…はぅん!…い、いいけどなぁ…」 
「あさ美ちゃんの身体使って、自分の好きなとこ触らせればええざ」 
「いいのっ…かなあ…ちょ、ちょっと愛ちゃん!中擦るのスト…はぁぁぁっ!…んくっ!…ップ!!」 
「何言っとんの?里沙ちゃんってやっぱおんもしれ〜のぉ〜」 
無理矢理愛ちゃんの指を抜いて、何とか身体が捩れちゃうのを止めた。 

「だ・か・ら、あさ美ちゃんの身体を勝手に使うとかなんとか。って」 
「ええよ」 
即答でその答えはいいんですか?直感で言ってるでしょ。後先考えてないでしょ。 

「…愛ちゃんがオーケーするのは違うんじゃない?」 
半分呆れながら低音で答えるわたし。 

「あさ美ちゃんの心の声を代弁してみました。それに、あーしの物やもん。このカラダ」 
…笑ってるし。背中にキスしまくってるし。 
…今度は胸を揉み始めちゃってるよこの人。 
…まあ、ある意味あなたのものではありますけどね。同意って必要じゃないかと… 
…それに私の物でもある筈なんだけど。このカラダ。 
……寝顔見てるとか、身体くっつけて匂い嗅いでマッタリするとかもいいと思うんだけど。 

わたしのそんな考えなんてお構いなしで我が道を行く愛ちゃん。 
背中から今度は二の腕に移動してハミハミしちゃってる。 
そしてわたしの目の前で、愛ちゃんの手でぽやぽやと柔らかそうにたわむあさ美ちゃんのおっぱい。 

柔らかくって綺麗で大きくって、それでいて垂れてなんていなくって、 
羨ましい程のそのモノに、いつのまにかわたしの目は釘付けになっていた。 

「あさ美ちゃんのこの綺麗な手で揉まれたら、里沙ちゃんのも大きくなるかもよ」 
「……きゃっ!…あ、愛ちゃんやめてよぉ…」 
「おおきくなあれっ!」 
あさ美ちゃんの手を取って、わたしの胸を揉んできた愛ちゃん。 
その手を払おうとしたけれど。…ど。 

「………なんかこれって嬉しいかも。ドキドキするし」 
「やろぉ〜」 
「…あさ美ちゃんを襲っちゃってるみたいだね。これ」 
「襲いたきゃ襲ってもエエよ。そうなったらあーしも襲うけど」 

愛ちゃんにあそこの中を擦られて、完全にえっちモードになっちゃってたみたい。 
美味しそうな目の前の無防備なおっぱいを「逃しちゃならねぇ」って思っちゃった。 
そして、わたしの胸を揉んでるこの綺麗な手も。 

「…い、いいかな?」 
「ええよ。こっちの手はあーしが使わせてもらうけど」 
「おっぱいは?」 
「唇貰うから、そっちは里沙ちゃんにあげる」 
…あ、あさ美ちゃんの上唇も好きなんだけど…形いいしプヨンってしてるし… 

「…ん…」 
わたしの返答も待たずにあさ美ちゃんの顔を自分の方に転がした愛ちゃん。 
上唇を咥えられたあさ美ちゃんが呻き声みたいのを漏らした。 

そっちに未練を残しつつ、仰向けにしたあさ美ちゃんの右胸に顔を乗っける。 
…んふふ。柔らかい。 
それを押し込むように頭に力を入れると、ぽいんぽいんって押し返してくれる。 

………いいなぁ。これ。 

わたしの分のあさ美ちゃんの左手をとって、自分の左胸に押しつける。 

……。 

「はあぁんっ!」 
ちょっと握り込んだら声が出ちゃった。 
意外に大きかった自分の声に我ながらびっくり。 
あさ美ちゃんを起しちゃわなかったか顔を見たけれど、 
愛ちゃんに唇を咥えられながら、幸せそうに眠ったままだった。 

「大きさよりも感度が大事!」 
あさ美ちゃんの手で、ピリピリしちゃう乳首を擦ってた私に向って愛ちゃんが話し掛けて来た。 

「あ、あさ美ちゃん大きいし感度いいじゃん…」 
「……」 
「…何か言ってよ。愛ちゃん」 
「…お互い頑張ろうな」 
慰めにならない愛ちゃんのその答え。 
愛ちゃんも形良いし、丁度良い大きさだし、感度いいじゃん… 

少しへこみながら、もう片方の胸に自分の手を当てた。 
放置されてたそっちの胸も、乳首はすっかりカチカチになっちゃってた。 
…感度は負けてない…かな? 

「…はっ!…ぁん…ぅん!……はぁっ……」 
…揉んでるうちにちょっと大きくなった感じがする。…いつも自分でするより気持ち良いし。 

「ね、ねぇ愛ちゃん…」 
「ん?…はぁぁっ……ぁん…な…なに?」 
あさ美ちゃんの手であそこを擦ってる愛ちゃんが、トロンとした目で私の方を向いた。 
その手はもうべちょべちょ。もう、見ちゃったのが恥かしくなっちゃうくらい。 
……暗くてはっきり見えないけど。その…匂い…で。 

…感度は愛ちゃんが一番良いかもなぁ。 

「一杯揉まれたら大きくなるかな?胸」 
なんとなく愛ちゃんから顔を背けながら呟いたわたし。 

「多少はなる…んっ!はああんっっ!…やないの?」 
「…そんなもんか」 
せめて愛ちゃんくらいまで大きくしたいけどダメなのかなぁ… 

「やんっ!…な…急に何?」 
またまたへこんだわたしの胸に愛ちゃんの手が伸びてきた。 

「ちっちゃくっても里沙ちゃんのやもん。この胸大好きやざ。大きかったら里沙ちゃんやないもん」 
…微妙な励まし方だよ。愛ちゃん。 
だけど、嬉しいからOKとしておこう。 

だけど… 

「ね、ねぇ…愛ちゃん?」 
「ふあ?」 
わたしの首に吸い付いた愛ちゃんが、そのままの状態で返事する。 

「わたしのカラダでいいとこってどこだろ?」 
「なんや、それ」 
「いや、わたしたち3人の中でわたしが一番アピール出来るとこ」 
「まゆげ」 
…また直感かよ。 

「じゃなくって〜」 
「おでこ」 
「…もぅ!そういうのじゃなくってさ〜…」 
「肉付き」 
「は?…あっ!やんっ!はぁぁぁんっ!ダ…メっ…そこ……あんっ!!…」 
腕を持ち上げられて、胸の外側から背中へ、そして腋、二の腕へとネットリと這って行く愛ちゃんの舌。 

「この辺りなんて最高。エロ過ぎや」 
わたしの顔を覗き込んできた顔がニヤリと笑った。…ように見えた。 

「太もももええよなぁ〜」 
さわさわとそこを撫でる愛ちゃんのちょっと冷たい手。 
背中がゾクゾクしちゃうよぉ…それ… 

「おなかもええし」 
…だからって摘まないでよ。それは痛いから。 

「…まるごと里沙ちゃんでアピール出来ると違うかの?」 
胸を揉みつつ腋に舌を這わせて頭を撫でてくれる愛ちゃん。 
あさ美ちゃんの手は股間に挟みこんじゃってるみたい。 

「…そうかなぁ?」 
「そうやざ」 
「匂いもええし…」 
「そうか…ひゃっ!…そ、そこ…恥ずかしいって。夕べしてから拭いただけだった…ひゃんっ!」 
…あそこに顔を埋めて来た。 

「もったいねぇからアピールせんといとってな」 
「なにそっ!…れ…」 
お尻の窄みまで舐められちゃった。 

「あーしとあさ美ちゃんのなんやから。このカラダ」 
「…」 
二人とも喜んで全身舐めてくれるもんね。そういえば。 

「返事は?」 
「あ、はい」 
「よろしい!」 
「って、こんな大声で話しててあさ美ちゃん起きちゃうし」 
「昨日あーしらに一遍に攻められたからくたびれとるみたい。全然起きんざ」 
そんな事言いながら、あさ美ちゃんのおっぱいをむにょむにょ揉んでる愛ちゃん。 
その手から逃げるようにまた寝返りを打って、片腕で私の頭を抱え込んでくるあさ美ちゃん。 

「あ…あぅ〜…ええなあ…」 
「じゃ、わたしので」 
わたしの股間に戻ろうとした愛ちゃんの頭を無理矢理引きつけた。 
で、感度最大になってるわたしの胸に押しつけた。 

「乳首カチカチや」 
くぐもって聞える愛ちゃんの声。 

「ちっちぇーの…」 
「も…あっ!…はっ!……ぅぅぅんっ!!…やあん…」 
あそこにやさしく入って来た愛ちゃんの指に、文句を言おうとした考えが飛び去っちゃった。 

…わたしまるごと。ってことでいいか。それに、わざと怒らそうとするみたいな言い方だったし。 
怒った顔見せたら余計にけなして喜びそうだし。 
『あひゃひゃひゃひゃひゃ〜。里沙ちゃん怒った』って指差して喜ぶ顔が目に浮かぶ。 

NとSが混じった愛ちゃんの相手は大変だよ。もぅ… 
でも、惚れた弱みかね。そんな愛ちゃんも好きだしなあ……わたしってNかも… 

…あれ?N?M?L? 

……なんでもいいや。 

顔に当るあったかいぽにょぽにょと、乳首を舐めるヌルってする刺激。 
あそこの中をゆっくり擦ってる温かくなった指の感覚に、 
英語とかアピールポイントとかどうでもよくなっちゃった。 

愛ちゃんとあさ美ちゃんがこうやって抱いてくれるもんね。 

「…このかぼちゃ。私の…」 
霞みかけたわたしの頭の上から、そんなあさ美ちゃんの寝言が聞えた。 

(おわり)