-エピソード]- 

夏休みに入ったとはいえ、一応進学校のウチは、 
補講とか言って午前授業ながらも、休みの半分くらい学校に行かなきゃならなかったりする。 
暑さで頭が朦朧としちゃうのに、大量のプリントをやるのは効率が悪い気がするけど仕方が無い。 

終業式から一週間経った今日も、相変わらず汗だくになってプリントと格闘する半日だった。 

毎時間ごとに交換しておでこに貼った冷えピタなんて、すぐに温シップになっちゃうし、 
整汗スプレーもろくに効果が上がらないくらい。 
さっぱり風が入らない教室での地獄の時間がやっと終わった頃には、 
かきっぱなしだった自分の汗で、なんだか身体が臭っちゃってる気がした。 

今日は完全にグロッキー。午前中でこれだけ暑いと午後はどうなっちゃうんだろ… 
さっさと教室を出て行くクラスメートの子達をよそに、うんざりしながら机に突っ伏した。 

「もんじゃ行こ。もんじゃ!」なんて、殆ど修行みたいな事を言うマコとお豆の誘いも断った。 
腹ペコ大王も、この暑さには食欲も沸きませんです。はい。 

机の木の匂いにむせそうになりながらも、帰り支度をしている愛ちゃんの方を無意識に眺める。 
今日は暑いから、髪アップにしてたんだっけ…うなじ綺麗だなぁ……あの辺てイイ匂いするんだよなぁ…… 

動く度に揺れるポニーテールが、私を誘ってるようにも見えてきた。 
……ダメだ…完全に暑さで頭やられちゃってるや…… 

愛ちゃんの向こうに座るA君の姿も、自然に目に入った。 
椅子の背もたれにだらしなく寄りかかって、開けた胸元に、束にしたプリントで風を送り込んでいた。 

…丁度一週間かぁ。色々有り過ぎたなぁ。あの日は。 

愛ちゃんとえっちしてて、お豆とマコにバレそうになったんだよねぇ… 

愛ちゃんがあんな性癖持ってたなんて驚いちゃったし、私も苛めるのが気持ちイイ事初めて知っちゃったし… 
お互いが履いてたパンツを着けちゃったりしたっけ…凄い興奮しちゃった… 
あの日から愛ちゃんとシタ時は、必ずお互いの履いてたパンツを交換するようになっちゃったし… 
そのおかげで、私のクローゼットに今まで一枚も無かった黒のパンツが並んじゃってるよ。 

彼とも色々あったっけ… 

掃除の終わりにテニスコートの裏で、初めて家に誘ってくれた。 
結果的に、親に嘘をついてまでした初めての外泊…… 
初めて入った彼の部屋。男の子の部屋の匂いも初めて知った。 
覗かれそうになったお風呂……一緒に入りたかったな…恥かしいけど… 
何度も見たアダルトビデオが、彼と一緒に見るとあんなに恥かしいもんだったなんてねぇ… 

……あそこを『舐めて』ってリクエストもしちゃったっけ…何であんな事言っちゃったんだろ。 
そしてリクエストどおりに、生まれて初めて男の子にあそこを舐められちゃった… 
えっちも立て続けに三回もしちゃった…愛ちゃんとは一日最高で何回だっけなぁ…… 

彼の胸に抱かれて目覚めた初めての朝………頭も撫でてくれてたんだよね…嬉しかったなぁ…… 
…寝起きの不細工な顔を男の子に初めて見られた恥かしい朝。 

あ、合コンもあったんだっけ…何したっけ…… 

そういやあの日以来、寺田君によく話しかけられるようになったけど何なんだろ… 
マコもお豆も愛ちゃんも、これといってあの時遊んだ男の子と話してるの見た事無いのになぁ…… 

『ロックだぜ!』って言われてもなぁ…… 
コックさんなら、色々美味しいもの作って貰えるんだろうけどなぁ…… 

「よお!空腹でガス欠?」 
いつの間にか目の前にあった愛ちゃんの顔。 
机に片方のほっぺたをくっつけた私と、まるっきり同じ向きで覗き込んでいた。 

「…ん〜…それもありゅぅ〜〜…でも、暑すぎてもうダメぇ…」 
「甘えても涼しくならんざぁ。諦めろ」 
「愛ちゃん冷た〜い」 
「いや、暑くって体温高いで。ほれ」 

胸で私の頭を押し潰すみたいに圧し掛かってきた。 
開いてる首元の肌が、わたしのほっぺにぺったりと貼りつく。 
愛ちゃんの、いつもより濃く甘い体臭に軽く眩暈がした。 

「愛ちゃん。熱いよぉ〜〜」 
「うぅわ!あっちぃ。止めときゃヨカッタ…」 
すぐに私から離れて、鎖骨のあたりの汗を拭う愛ちゃん。 

「そういや、お母さんの具合どお?」 
「家事やらんてええから逆に喜んどる」 
「でも、まだ動けないんでしょ?」 
「ぎっくり腰やからの。でもあの元気は、もしかしたら仮病かもしれん」 

そう。丁度さっき思い出していた一週間前。 
愛ちゃんのお母さんからの電話で、愛ちゃん家に泊まることが出来なくなった。 
そのおかげで彼と初めての朝を迎えられたんだけど… 

前にもやったことがあるらしく、慌てる必要は全く無かったみたい。げんに病院にも行ってないみたいだし。 
あの時は、「もう一生動けないかも」っていうお母さんの見事な演技に、 
愛ちゃんだけ騙されちゃって慌てて帰ったっていう結末。 
家に帰って夕飯の洗い物をやらされたらしい。それとアイロンがけ。 
次の日に愛ちゃん家に遊びに行った時も、動けないだけで、おもいっきり元気そうだったし。 

何はともあれ、お母さんが家でず〜っと寝てる愛ちゃんの家ではえっち出来る訳も無く、 
今週は三回とも私の部屋でするばっかりだった。愛ちゃんは喜んでたけど… 
『部屋中あさ美ちゃんの匂いやし、ベットなんてあさ美ちゃんエキス吸ぅてるから、 
ココでするほうが嬉しい』って… 

「そんな訳で、今日はあーしが夕飯作らなきゃならんから先帰るな。 
スーパー寄らんといかんし。暑い中、出歩きとおねぇし」 
「…あ、うん」 

家事の事をあーだこーだ言ってた愛ちゃんの言葉が、すっかり耳を素通りしてた。 
愛ちゃんの汗の滲んだ首もとの桜色の肌と、熱気と共に漂ってくる甘い体臭に、完全に意識が奪われていた。 
頭がボーッとしてるのは暑さのせいだけじゃないかも。胸の鼓動も激しくなってたし… 

「じゃ、明日朝から遊び行くね。…チュッ…」 
愛ちゃんはそう言って私にバイバイのキスをして、元気良く帰っていった。 

キスしちゃった所を誰かに見られたかな?とも思ったけれど、暑さの前にはもうどうでもよかった。 
目に入る人全員が全員、他人に関心を持つ余裕なんて全く残ってなさそうだし。 

腰のあたりにかいてる汗が気持ち悪い。お尻の辺りも汗かいちゃってるな……ヤダなぁ… 
おもいっきり暑そうだけど、屋上あたりでちょっとだけ愛ちゃんと抱き合って、 
あの首筋の匂いを胸一杯に吸い込みたかったな。 
なんて、残り香を嗅ぎながら後悔した。 

まだ数人が残ってる教室。 
残ってる人は皆、私みたいに暑さにグッタリして机に突っ伏したりしてる。…変な光景。 

A君もその中に混じって、目を瞑って天井に顔を向けて、脱力しきって椅子と一体化していた。 
三つ目までボタンを開けたシャツから覗く肌が、夏の日差しに当たってキラキラしてる。 
苦しそうに、時折しかめっ面になるのが何とも面白い。 
溶けちゃいそうな暑さを感じながら、私も机と一体化してその光景をぼんやり眺めていた。 

……ぅぅ…そんなにストーブ近づけないでよ… 

それを押しやったら、足が生えて更に寄って来た。…押し返す。 

巨大化して尚も寄って来た。押し返そうとするけど、生えた手に片方の肩を掴まれて押し返される。 

そのままズルズルと後ろへ……崖…落っこちた。 

……一瞬ストーブにおち○ちんが生えて、すぐさま全ての映像が消えた。 

ガタンッ! 

「うぉぅ!………あ、お、こ、紺野…おい。こんなとこで寝たら死ぬぞ」 
ビクっとして目が覚めたら、机の脇にA君が居た。 
こんな暑い中で、よくもまあ寝ちゃってたもんだね。私。 
自分に呆れながらも、カッコ悪いトコを彼に見られちゃったな。って思って、 
おでこの汗を拭う振りをしながら、彼から顔を隠した。 

…そういや、何か唇に触れてた気がしたんだけど何だったんだろ?垂れた汗かな? 
暑さでなのか、顔を赤らめてる彼を仰ぎ見ながら教室を見まわした。すっかり誰も居なかった。 

「あれ?今何時?」 
「あ、そ、そろそろ1時半かな」 
なんだか微妙に慌てながら彼が言う。 
一時間近くも寝ちゃってたかぁ。どうりで汗も掻いちゃう訳だ。 
私はハンカチで首筋を拭きながら机から起きあがった。 

「あれ?A君は何で居るの?」 
「あ、お、俺もついさっきまで寝ちゃってて…」 
「ふ〜ん…」 
シャツにくっきりと皺がついちゃってるから、寝てたのは確かなんだろう。 
だけど、妙に挙動がおかしいのが気になった。 

「…ねぇ、私寝てる時、A君何かしなかった?」 
「うっ…えっ?…ななな、何もしてないって」 
…何かされたらしい。もしかしてあの唇の感触…… 

「…キス…した?」 
若しかしてと思って、カマをかけてみる。 

「ややや、してない!してない!ちょっと指で突付いてみただ…あ、…えっと…その…」 

…なんだ。指で突付かれてたのか。ちょっと残念。 
暑さでなのか冷や汗なのか、彼のおでこを汗が伝ってる。 
慌てる彼がなんだかおかしくって可愛くって、ちょっと意地悪したくなっちゃった。 

「ホントはもっと何かしたでしょ。判ってるんだから」 
少し怒った風にそう言ってみた。 
「……ご、ごめん。ほっぺに……キス………あ、あと…脚…ちょっと触った。ほんとちょっとだけ」 
「……」 
カマをかけたつもりが、おもいっきりヤブヘビ。 
ほっぺにキスは嬉しいとしても、汗を掻いてベタベタの脚を触られてたのはショックだった。 

「い、いや、ホンっトごめん!ほんとはただ起すつもりだったんだけど、色っぽくってつい…」 
さっきのショックが一遍に吹き飛んじゃって、逆に恥ずかしくなっちゃった。何故か嬉しいし… 

彼の顔が見れなくなって視線を逸らす。 
ずらした視線の先にあった、ちょっと肌蹴てしっとりと汗の光る胸元に、私の目が釘付けになった。 

彼のほうから来る仄かな熱気と男の子の匂い。 
彼のお部屋で、彼の匂いの染み付いたベットで抱かれたあの時の匂いが蘇って来た。 
そして、あの時の優しい目と手の温もりが…… 

「…ねぇ、A君…キス……して…いいよ……」 

俯きながらそう言って、上目使いで彼の顔を覗き見た。 
ほんの一瞬だけ驚いたような彼の顔が、優しく、そして真面目な表情に変化した。 

机の上に置いたままの私の右手に、彼の大きな手が着地した。 

顎を少しだけ上げて彼の目を見る。…あの時と同じ。ううん、もっと優しい目をしてる…… 

「紺野…」 

ゆっくりと近づいてくる彼の顔… 

視界が霞んで狭くなっていく中で、声にならないままに彼の口の形が三回程変化するのが見えた。 

彼の匂いと熱が強くなって行く… 

視界が無くなり明るさだけを感じた。 

私の唇に、やわらかく、そしてとても優しく、彼の唇が着地してくれた。 

舌を絡める事も無く、ものの数秒で唇が離れた。 
軽く口を開けてて吸うような感じのキスが、唇の裏に濡れたような感触を残してくれた。 

ゆっくりと私は目を開ける。 
ジッと私を見つめてくれている彼の目。 
何かを言おうとするように、閉じたり開いたりする彼の口。 
だけど、そこから音は出て来ない。 

聞こえてくるのはグランドや体育館、プールでの部活の声や笛の音。 
更には、向かいの棟全体から不協和音みたいに聞こえてくる楽器の音ばかり。 

そんな喧騒とは真逆のこの教室。呼吸の音とか心臓の音が聞こえちゃいそう。 
空いてる左腕で心音のボリュームを下げるかのように、胸元を抑えた。 
…その二の腕の内側を腋汗が流れていく…… 

「こ、紺野……俺………あの……」 
やっと音になった声も、すぐに途切れて散っていく。 
その代り、重ねられてた手に力が込められて、強く握られた。 
…汗でちょっと湿っぽい彼の手……胸の鼓動が激しい…… 

――――何?何って言ってくれるの?―――― 

その音を待つように、揺れる彼の目を見つめる。 
ちゃんと見て居たいのに霞んできちゃうその映像。 
ちゃんと見て居たいのに『見てたらダメ』というように、彼の方から逆の右下へ引っ張られる首。 

「…俺…紺野の…こと……」 
右手を軽く引かれるみたいにギュッと握り込まれた。 
手の中にある彼の指先を握り返す。 
ピーカンだった日差しが急に陰り、机の角にちらっと私の顔が向いた。 
その途端、強く引っ張られるようにして、ムッとする程の熱気に包まれた。 

えっ… 
突然の事で言葉が出なかった。 
とりあえず上半身を彼に向けて、腰を捻るようにして抱かれているみたい… 
彼の左肩に顎を乗せるみたいになっちゃって、ちょっとだけ苦しかった。 

心臓の音。ドキドキしてる。日差しが眩しい。暑い。頭がボーッとしてる。 

目を瞑っちゃっていいのかな… 
でもそうしたら何かが辛くなりそうで、どうしても出来なかった。 

――――心は無くってもいい。こうして彼が私を求めてくれるだけで―――― 

そう思えた途端、私の中で何かが切り替わった。 

左の首に当ってる、彼の首から伝わってくる熱。 
制服越しに伝わってくる、彼の肌蹴てた胸元からの熱。 
両肩を抱いている彼の腕の熱。 
そして、私の左手の甲が当っちゃってた彼の……… 
触れている中で一番熱い熱を伝えてくるソコは、もう既に大きくなっていた。 

「…ねぇ…えっち……したいの?」 
「え?…あ!……そ…その…」 
気付いてなかったのか、私の手に当っていた股間がスッと逃げてった。 
だけど腕は私を抱き締めたまま……戸惑うみたいに数秒間だけ間が空いた。 

「な、なんか、紺野見てたらムラムラしちゃって……」 
そう言いながら、一度引いた腰を私の手の甲にまた押し付けてくる彼。 
気のせいか、さっきよりも大きくなってる感じ……硬いし… 

手のひらを返し、それをそっと包んでみた。 
ここも汗をかいちゃうのか、ちょっとだけ湿っぽい感じ。熱もかなり持っていた。 
彼の鼻息を聞きながら、私はそれをゆっくりと上下に撫で始めた。 

彼の身体で覆われた私の上半身から、あっという間に汗が吹き出てきちゃう。 
胸の谷間やら背中のブラ紐の隙間やらを、その雫が流れていく。 
暑さと興奮からの熱は制服の首から立ち昇り、頭の後ろを更に熱くさせる。 
そこにあるのは彼の顔… 

汗臭い匂いを嗅がれちゃってる…… 

その恥かしさは更なる興奮となって、私の手を彼のおち○ちんを握りこませ、強く擦り上げさせる。 
それの形を確かめるように指が輪郭をなぞり、先っちょの丸みを摘む… 
そこから下へ降りた手は、揉んじゃうみたいに袋を握り込む… 

手に伝わる感触と彼の匂い、それに自分の汗の匂いを嗅ぎながら思う。 
―――この汗と匂いにたっぷりとまみれて、この硬いので苦しくさせられたい。私の匂いも嗅がれながら――― 

…… 
―――私ってやっぱりえっちだ。おまけに変態だ――― 
頭の片隅の理性が呆れた。 

理性を振り払うかのように、私の手が彼の袋を揉み込んだ。 

私を抱いていた片方の腕が胸に触れて来る。 
その手が私の胸の形を確かめるみたいに柔らかく撫で回す… 

「…あっ…んっ……ふぁ…」 
さっきのお返しとばかりに、握るみたいに揉み込まれて吐息が漏れた。 
私も思わずおち○ちんを強く握っちゃった。 
「んふー」って、彼が変な鼻息をした。 

「お、屋上行かないか?」 
「…な、なんで?」 
これが中断されちゃうのはなんか嫌。匂いに頭が痺れ始めてるのに… 

「人来ちゃったらマズイし…それに……」 
「それに…って?」 
「出来たら直接…その…触って欲しいし、紺野の……も…」 
「…上脱ぐのは…」 

私も直接触りたい。そして触られたい。だけどセーラー服じゃ全部脱がなきゃならないし… 
…暑くって裸になっちゃいたい気持ちはかなりあったけど、流石に躊躇した。 
肌に貼り付いて来る服の感覚から早く逃げたかったけど… 

「や、胸じゃなくって……」 
…それって…やっぱり……あそこだよね。 
「……さ、触っていいよ」 
自分のその言葉に、既にムズムズしちゃってたあそこがパンツを濡らした。 

…もしかして、愛ちゃんがするみたいに、奥まで指入れられちゃうのかな。 
…それとも、このあいだみたいに舐められちゃったりするのかな。 
……舐められちゃうんなら、臭っちゃってそうだからトイレに行かせてもらおうかな。 
………あ、エチケットシート貼って無い!…パンツ…染みとか見られちゃうのヤダな… 
…………案外、愛ちゃんみたいに彼も興奮してくれたりして…… 

勝手に先走り、色々考えちゃってる私に諭すように彼が言う。 
「…だから人来ちゃったら…」 
「…あ、あぁ、うん…そっか…… 
あ!パンツ下ろさないで、中に手を入れればバレないんじゃ……スカートで隠れるし」 
胸を揉んでいた手が突然止まった。 

「…ここから、手入るかなぁ?…チャックが当って痛いかもねぇ……ん〜…」 
彼のズボンのチャックとおち○ちんの位置を確かめるように握ってみる。チャックからは随分ズレてるな… 

…いっその事、ズボンから出しちゃったほうが握りやすいかも。 
…パンパンになっちゃって苦しそうだしね。これ。 
…出てきたら、篭ってた匂いとかしそうだな。 
…何時以来だろ。ココの匂い嗅ぐのって… 

ゴソゴソやりつつ、色々考えてたる私とは反対に、無言で動きが止まってた彼が言葉を発した。 
「……立て続けに凄い事言ってるし、凄い事やってるぞ。紺野。」 
「ん〜…?」 
どうしても左に向いちゃうおち○ちんと格闘しながら、適当に相槌を打つ私。 

「……自分のしてる事解ってる?…嬉しいっちゃ嬉しいからいいけど…」 
片腕で軽く私を抱いたまま、正面に来た赤い顔が苦笑いしてた。 

「……ん〜?…えっ?…あっ…な……」 
おち○ちんから手を離し、彼の腕からすり抜けて俯くように顔を背けた。 
…胸揉まれてた。…おち○ちんを捏ねちゃってた。 
おまけに、えっちな事色々考えちゃってたよぉ… 
……何言っちゃったんだっけ…? 

「俺達のこういう関係って秘密なんだし……紺野のそういうとこ誰かに見られるのは……嫌だから」 
「…あ、ありがと…」 
確かにその危険性は大いに有る。外側の窓は閉まってるけど廊下側は全て全開。 
若しかしたら、彼に抱き締められてたのを誰かに見られてたかもしれない。 

胸を触られ、おち○ちんを捏ねながら、そんなスリルを密かに期待していた自分が凄く恥かしかった。 
そして、私をかばってくれる彼の気持ちが物凄く嬉しかった。 

「じゃ、じゃあ、屋上…行こうか」 
彼の制服のお腹のあたりをちょっと掴んで、俯いたまま私はそう言った。 

関係無い振りをしながら、少し前を歩く彼に急ぎ足でついて行く。 
通り過ぎる教室にも廊下にも誰も居ない。 
これだけの暑さで、用事も無く校舎の中に残ってるのは私達二人だけのような気もする。 

…これだったら、彼と手を繋いじゃっても。 
…あのまま教室で続きをしちゃっても。 
…全部脱いじゃって、自分の机の上で彼に抱かれても… 
…いっその事、この廊下で…… 
エスカレートしていく妄想が身体を熱くしていく… 
顔が火照っちゃってるのは、暑さからなのか興奮とか恥かしさからなのか解らない。 
でも、あそこに感じる熱と疼きは『完全に興奮からのもの』だと、 
さっきより湿っぽいパンツが教えてくれていた。 

遮る物なんて殆ど無い屋上は、眩しい程の太陽の光と熱。 
そこに出た途端、全身の毛穴が開いたと思うくらいに汗が吹き出て来た。 
ハンドタオルで汗を拭き拭き、キョロキョロしながら歩く彼の後を追う。 

教室の中に居た時よりも、遥かに大きく聞えて来る部活の声とか音。 
『こっちの方が案外スリルがあるな』なんて、思っちゃったり、 
更には、『ここで裸になって、この声と音を聞きながらって興奮しちゃいそう』 
何て事まで思っちゃったり… 
私のそんな思いを他所に、給水塔の陰に入っても彼はどこかオドオドしていた。 

「こんなトコ、誰も来ないよ。暑過ぎるし…」 
まだ心配そうに周りを見てる彼に言う。 
「…こ、紺野…案外大胆だな……」 
自分なんて、教室でおち○ちんを出しちゃったり射精までしちゃったのに…なんか心外。 

私の片方の手を遠慮気味に握って苦笑いする彼に、目を瞑って顎を上げた。 
えっちよりもドキドキしちゃう彼からのキスを、自分からせがんでる事に内心驚きながら、 
『日焼け止めを持ってくれば良かった』なんて、あまりにものん気な事が頭の片隅に浮かんだ。 

熱い唇が触れたのとほぼ同時に、右胸に乗ってきた彼の汗ばんでる手。 
私も彼のズボンの膨らみに、そっと手を添えた。 
ちょっとだけ萎んでいたおち○ちんは、すぐさまズボンから飛び出さんばかりに大きくなった。 

無性に恥かしく感じちゃうキスから逃れ、目の前の胸に顔を埋める。 
慣れなのか、恥かしさはその半分くらいのおち○ちんとの接触。 
益々熱を持ち、カチカチになったそれを擦りながら彼に聞いた。 

「気持ち…イイ?」 
「あ、あぁ…」 
袋の方も気持ちイイって言われたのを思い出して、そっちの方へも手を降ろす。 
こっちも形がハッキリわかっちゃうくらいに、ズボンはもうパンパン。 
撫で上げた瞬間に、袋が『キュッ』って締まるみたいに動いた。 

「ねぇ…これって痛くないの?」 
「痛くは…」 
袋の下のほうから棒の先端までを満遍なく撫で続ける私に、彼は言葉少なに応答する。 
他の部分よりちょっと湿っぽい先っちょをちょっと強めに撫でてみた。 
…ココ、気持ちイイんだ。 
熱い吐息を吐きながら、彼の口が私の汗を舐め取るみたいに首から耳の後ろへと昇って行く… 
「…はっ…ん…んっ…」 

「…こ、紺野…」 
胸にあった手が離れ、残りの腕と共に強く抱き締められた。 
汗で湿っぽい彼の制服の胸元に貼り付いちゃう私の顔。 
彼の匂いとその汗に、膨らんだ私の興奮がおち○ちんをより強く握らせる。 
空いてる手は、もっと湿っぽい彼の背中に回した。 

……クラクラしちゃう…ダメ…もぅ……このままメチャクチャにされてみたい… 

彼に抱かれてる事が恥かしいのに緊張しちゃうのに、あそこには粘った感触がどんどん増えて行く… 
そこから染み出す匂いを手に擦るつけるかのように、私のえっちな手はおち○ちんを擦っちゃう… 

「…ふぅ…ふぅぅ……はぁ…」 
彼の胸に跳ねかえって戻る自分の鼻息が荒い… 

私の興奮を感じたのか、彼の腕が背中から腰を撫でるようにして下り始めた。 
かなり湿った私の腰を下り、お尻を撫でられる。 

…触られてる…恥かしい…でも…もっと…… 

すぐさまスカートの中に滑りこんできた手に、胸を揉んだ時と同じように、柔らかくソフトに揉み込まれた。 
その気持ち良さに、思わずちょっとだけお尻を揺らしちゃった。 

「な、なあ…直接…触ってもいい?」 
その為にココに来っていうのに、まだ遠慮気味の彼。 
「…いいよ」 
一々確認を取られちゃうのはなんとなく興醒め。少しくらい強引にされる方が興奮するのに… 
胸に顔を埋めたままで目を瞑り、その手と彼の匂い。 
そして、硬く大きく、かなり汗ばんだおち○ちんの感触を味わいながら、小さい声で返事をした。 

おずおずと腰からパンツをズリ下げるように入ってきた手が、そのままお尻の谷間に滑り込む。 
指を谷間にめり込ませるように撫で上げられた。 

…そこ…汗かいて湿っちゃってる……あ…おしり…汚れてないよね… 

まさかとは思うけど、お尻の窄みを触られないようにそこに力を入れる。 
『そこ触られるの好きでしょ』って頭の中で声がする。 

…でも…汚れてたら…… 
  …愛ちゃんになんて舐められてるじゃん。…大好きっしょ。 
…でも、彼には……恥かしいよ。 
  …じゃ止めてって言う?…そんなの勿体無いって思うでしょ? 
…うん。…でもぉ…… 

本能と羞恥心の綱引きが、私のお尻をピクピクさせる。 
感じてるみたいに動くお尻が恥かしくって、表情を見られないように彼の胸に正面から強く顔を押し付けた。 
肌蹴た胸に流れてた彼の汗が、私の唇に触れた。 

「だ、出して…いい?」 
私の中のえっちな本能が欲求を満たそうとするかのように、 
震えちゃう手で彼のおち○ちんを握る私の口からそんな言葉が零れた。 
胸から顔を離して、ちょっとだけ彼の顔を見上げたけれど、 
やっぱり恥かしくって、すぐに彼の胸に顔を埋めなおした。 

でも、もうダメ。 
その恥かしさ全てが興奮に摩り替り、更なる興奮を求めてその胸に唇を押し付ける。 

「紺野のも…見たいんだけど…」 
「…うん」 

私のお尻からも手を離し、ベルトを外し始める彼。 
私が自分のスカートに手を入れるより早く、 
待ちきれなかったみたいに、あっという間にパンツごとズボンを下ろした。 

何度も見たのに、それが出た途端に思わず赤面しちゃう。 
最初の頃よりも照れちゃうのは、私のあそこに入る物と意識しちゃうからなんだろうか… 
だけど、喜びとか興奮は、見る回数を重ねるごとにどんどん増している。 
顔を逸らしてみても、目線だけはそれを見逃すまいとすぐに戻っちゃうし… 
おまけに何故かニヤケちゃって、外側に引っ張られるほっぺを抑え込むのがもう大変。 

出てきたおち○ちんの先っちょは、すっかり濡れ光ってテカテカ… 
篭ってた男の子のエッチな匂いも、むわっと立ち上った。 
その映像と匂いだけで強い眩暈に襲われる。 
それと一緒に、私のあそこの疼きもどんどん強くなっていく…… 

私の制服にくっつきそうな距離で涎を垂らすそれを見下ろしながら、 
私もスカートの中からパンツを脱ぎ取り、彼に見られないように手の中に丸めてポケットにしまった。 
…ちょっとだけ触れたクロッチ部分は、妙に粘り気があって恥かしかった。 

彼と僅かに距離を取り、ゆっくりとスカートを捲り上げる私。 
俯きながらも横目で見ていたおち○ちんが、ギュンとしなった。 

…見られてる…こんな明るいトコで……大好きな彼に…… 
お腹にスカートを抑える手も、少し開いた脚も震えちゃう…恥ずかしい……でも……見て… 

伸びてきた手が恥かしい毛に触れ、ゆっくりとあそこ全体を包みこんだ。 
私もエッチな液を吐き出し続けるおち○ちんの根元に手を当てた。 

「こ、紺野…もうこんな…」 
「やっ!」 
彼の言葉を遮りながら、彼の身体にぴったりとくっついた。 
期せずして裸の下腹部に当っちゃうヌメッた感触。 
そしてその硬さと熱に、私のあそこから彼の手へ直接零れちゃうえっちな液… 
お腹のあたりにかいた汗も、そのあたりの熱や匂いまで接触してる…… 

彼の手を汚してる事に、そして彼に汚されてる事の恥かしさと興奮に、完全に理性のベールを脱がされた。 

そして… 
あの、いつも愛ちゃんとしているような、えっちな私が露になった。 

私の恥かしい部分をもっと彼に… 
薄く開いたあそこを広げるように脚を開き、霞む目で彼を見上げる。 

「も、もっと触っていいよ…」 
私のその言葉に、おち○ちんから零れたヌメりがそれを抱える手を伝って行く… 
自分のあそこもキュッと一旦閉まり、中からえっちな液を押し出すように、ゆっくりと口を開けちゃう… 

「い、いいか?」 
「ぅん…や、優しく…お願い…ね」 
目の前の汗だくの顔を見ながらスカートを抑えてた手を彼の腰に回し、自分の腰を少しだけ押し付けた。 

あそこを二本の指で割り開き、襞の間に滑り込んできた熱い指。 
「…す、凄く熱いよ…紺野…」 
「い、言わないで…恥かしいから…」 

襞の間を、外側をゆっくりと動き回る指に吐息が漏れちゃう… 
零れたえっちな液が内股を伝う感触もしちゃってる…… 

恥かしいよ…彼に…こんなに… 

「…んっ!…んんっ…むぅぅぅぅっ……」 
突然ポッチを押し潰されて、漏れかかかる声。 
彼の胸に顔を押しつけて必死に我慢した。 

「気持ちイイ?」 
「…んっ…はっ!…ふむぅぅぅ…」 
集中的にポッチを転がされる刺激に返答もままなら無い。 
崩れそうな脚を必死に踏ん張って、イヤイヤするみたいに頭を振る。 
身体を支えようと、彼の腰にあるシャツを握り締めた。 

そうしながらも、自分のお腹に押しつけた彼のおち○ちんを、手のひらで包むように擦りあげる私。 
先っちょを擦り上げる毎、お腹にくっつくヌメりにほっぺが緩む… 

…もっと…もっと…激しく……えっちに… 

「はぁう…ふっ…こ、紺野…で、出ちゃうよ…」 
私のあそこを弄りながら、辛そうに揺れる声を漏らす彼。 

精液で汚されたいけどまだ始ったばかり。もう終っちゃうのは嫌。 
擦る手を緩め、声が出ちゃわないように唇を噛み込みながら彼を見上げた。 
鼻をピクピクさせながら近づいてくる彼の顔… 

「紺野…可愛いよ…」 
私の唇にその言葉を乗せるみたいに、間近でそう呟いてくれた。 

乗せられた唇の感触にドキドキしながら思う。 
今、絶対に酷い顔しちゃってたのに……前髪もおでこにくっついちゃってるし… 
だけどその言葉とその瞬間の表情が、一瞬だけど性感を吹き飛ばすくらいに嬉しかった。 

塞いだ口に無理矢理入り込んだ彼の舌が、私の舌を絡め取る様に動き回る。 
「…む…う…ふぁ…」 
あそこからの刺激とあいまって零れちゃう声。そして白く霞んでいく頭… 
…愛されてるのかも…好きな人と愛のあるえっちが出来てるのかも… 

聞えて来る元気な部活動の声。 
擦られる部分から発せられる粘っこく淫らな音。 
背中を胸を流れて行く大量の汗。 
互いの熱い吐息。 
遮るものも無い空間の中に、塊のように漂う私と彼のえっちな匂い… 

もぅ… 
極度の興奮と快感に、愛ちゃんが優しくえっちに、私に囁く声が聞えた気がした。 
そして、糸を引いて一瞬離れた私の口から、彼の前では余りにも恥かしい台詞が零れ落ちた。 

「な、舐めて。お願い…」 

「俺も頑張って、紺野の事気持ち良くするからな」 

…あ。 

耳元で聞えたのは、ねぶるみたいな愛ちゃんの声じゃなかった。 
ちょっとだけ軽蔑の言葉や表情を望んでた私に、あまりにも優しい響きの声と表情。 
女の子としての純粋な羞恥心を呼び覚まされて、突然逃げ出したい衝動に駆られた。 

笑顔のままで、また唇を塞がれる。 
さっき教室でしたみたいな唇を甘噛みするようなキス… 
まるで気持ちだけを伝えるみたいなそれに、胸が熱くなった。 

私みたいなえっちで変態の子が、こんな優しくされていいんだろうか… 

零れて来そうになった涙を隠すように、両腕で彼に強く抱きついて胸に顔を埋めた。 
「……や、やっぱり…いい」 
こんな彼に、汚い私を見せたくない。見られたくない。 
私の腰を抱えるように抱いてくれている彼に小声で言う。 

「え?な、なんで?ダメ?」 
「…だ、だって、やっぱり汚いし臭っちゃってそうだし…」 
小声の上にフェードアウトして行く私の声。 

「紺野のだったらどんなだって平気って言ったじゃん」 
「…で、でもぉ……」 
「それに、ちょっと位臭った方が興奮するしな。 
紺野のこの汗の匂い嗅いでるだけでイっちゃいそうだし」 
優しいのに妙に弾んだその声に、なんだか笑いが込み上げる。 

「…え、えっち!変態!」 
涙を彼の胸に擦りつけ、ちょっと膨れながら顔を見上げた。 
「あぁ!えっちですとも。変態ですとも。参ったか!」 
胸を張ってそう言う彼に、思いっきり笑っちゃった。 

「そだね。ヌルヌルのおち○ちんを女の子に擦りつけちゃってるしね」 
「もっと付けちゃる」 
そう言いながら腰を押しつける彼。 
「紺野のヌルヌルも欲しいんだけどなあ〜」 
「……ばか」 
恥かしくって横を向いた私の頭にキスされた。 

何かが楽になった。 
『恋人』という肩書きは無いけれど、ちゃんと繋がってる…そんな気分。 
そのうえ、えっちで変態な私をも抵抗無く受け入れてくれている… 
そう思えたら、どんな私でも彼に見せれる気がした。 

「私も…A君の汗の匂いとかエッチな匂いで、…興奮……しちゃうよ」 
「紺野もえっちだもんな」 
彼にそう言われてどういう訳か嬉しかった。照れながらも彼を見上げて唇を奪っちゃった。 

「んふふふっ」 
「…」 
無言ながら、優しく楽しそうに微笑んでくれる彼。 

私は続けて、彼の肌蹴た胸に流れる汗を狙ってキスマークを付ける。 
更に抱き締める腕からすり抜けて、濡れているおち○ちんの先っちょにキスをした。 
また強く抱きついて彼の唇にキス。 

「…んむっ………しょっぱ」 
「んふふっ」 
微妙な表情の彼が面白かった。 

「後で仕返しするからな」 
「いいもん!別に。味知っ……」 
「ん?どした?」 
「…いや、なんでもない」 
ついうっかり言いかけた言葉におもいっきり焦る。 
いくら私がえっちで変態でも、愛ちゃんとの関係はバレる訳にはいかない。 
さすがに同性でのえっちは引かれそうだもんね… 

「それよりさ」 
「ん?」 
「あ、あの…ゴム…」 
「それならちゃんと持ってるよ」 
お尻のポッケから出した財布から、イギリス国旗のプリントされたパッケージを取り出す彼。 

「そ、それさ、…後で私に付けさせて」 
「い、いいけど。何でまた」 
「ん。なんとなく…」 
彼と私の隙間からおち○ちんを眺めて、練習通り出来るかな?なんて考える。 
おもちゃとは違って動くだろうし毛も絡まっちゃいそう。 

「それよりさ」 
「…あ、え?」 
先走ってイメージトレーニングしてたところに、私と同じ台詞の彼の声。 

「…な、舐めたいんだけど」 
顔を上げたら真っ赤な顔でそう言われた。 

…そうだ。舐めて貰うんだ。 
あそこがおもいっきり疼く。 
期待でニヤケそうになった顔を慌てて隠して返答した。 

「お、お願い…」 

「…じゃ、早速……」 
ニヤッとしてそう言った彼が、素早く私のスカートの中に頭を入れた。 

両手で太腿やお尻、ビキニラインなんかを撫でながら、恥かしい毛の辺りに舌を這わせる彼。 
その光景を見ようと、スカートを捲り上げちゃう私。 

焦らすように、あそこの近辺を這い回る舌と手のひら。 
そして時折見上げて来る彼の視線や彼の汗の匂いに、火照ってきちゃう身体が我慢出来なかった。 
おもいっきりヒクついちゃったあそこ… 

「紺野…垂れてきたよ」 
そう言いながら内股を舐め上がった舌があそこに触れる。……来た。 
「脚広げて」 
肩幅よりも開いた脚の間に入り込んだ手にあそこを広げられる。 
鼻をピクピクさせながら、彼がため息を吐くように呟いた。 

「た、たまんねぇ…」 

こんな明るいトコで…… 
バッチリ見られちゃってるよ…… 
えっちな匂い凄くしちゃってる…… 
臭っちゃってるあそこを嗅がれちゃってるよぉぉ…… 

その恥かしさと興奮だけで震えちゃう脚。そして垂れちゃったえっちな液。霞んじゃう頭… 

「………はゎぁぁっ!…」 
ちょろっと襞の間を舐められただけで、危うく腰が抜けそうになった。 

「んむぅ…ふん〜…『くちゃっ』……ふん〜」 
掛かる彼の鼻息が荒い。 
あそこに埋めた顔で私を持ち上げるみたいに、ぐいぐいと口を鼻を押しつけてくる… 
後ろに引いちゃう腰をガッチリ掴まれ、尚も深く顔を押しつけられる… 

はぁぁっ…こんなんじゃ、もぅ…イっちゃいそう… 
崩れそうな脚を支えるように、後ろ手に給水塔の壁面に手をついた。そのせいなのか、彼の顔が離れちゃった。 

息を弾ませながら立ちあがった彼に濃いキスをされる。 
くっついた顔がくちゃい…私ったらこんなに…… 
その恥かしさの反動みたいに激しく絡めちゃう舌。 

「も、もう限界だよ。俺…」 
「じゃ、じゃぁゴム…つける…わたし」 
彼の胸ポケットに伸ばした手を止められた。 

「い、入れてもすぐ出ちゃいそうだから、一回出しちゃいたいんだけど。スマタで。紺野も気持ち良くなれると思うし」 
「す、すまた?いいけど、どうするの?それ…」 
よくわからないけど、私も気持ちよくなれる事に一安心。いい感じになってたのに中断しちゃって苦しかったから。 

「紺野の太ももとあそこの間に挟んで擦るんだけど…」 
「いいよ…」 
「じゃ、脚閉じて」 
そう言われて抱き締められて、閉じた両脚とあそこの間に熱く硬いものを挿し込まれた。 
生で中におち○ちんを入れちゃう訳にはいかないけれど、直接私のあそこと触れてる事に大興奮。 
割れ目に食い込んでくる幹が、脚を開いたら穴に『ちゅるんと』入り込んじゃいそう。 
おち○ちんの根元で潰されているポッチからは、もう大きな快感が湧き上がって来ちゃってるし… 

「こ、これで動くよ」 
「ふゎ…ぁ…ふゅん」 
恥かしい毛同士を絡ませ合って、響いて来る快感と挟まってる硬さに集中してた私にそう声をかけ、 
彼は両手で私お尻を掴み、腰をゆっくりと前後させ始めた。 

お互いの大量の汗とえっちな液で濡れてたおかげなのか、以外にもスムーズに動くおち○ちん。 
上向きのを無理矢理水平にしているせいで、時々脚が開いても溝にはまったままのそれ。 
…ふぁ…ぁ…この感じどこかで…… 

割れ目は閉じてても、ポッチは出っ張っちゃってる訳で… 
出入りの度に敏感過ぎるそこを、幹や張り出た首の部分が擦ったり引っ掻いたりしてくれる。 
ちょっとだけ出てる襞も同時に捏ねられるこの感じ…… 

そこからの快感やら眉間がジンジンしちゃう互いの体臭やらに身体を震わせながら、懐かしい事を思い出した。 
竹箒に跨って遊んでた小さい頃の記憶。 
魔法使いゴッコをするたびに変な感じを覚えたあの頃… 
くすぐったいようなあの感じに、箒は魔法使いの物なんだって本気で思ったっけ。 
お母さんにその事言ったら『魔法使いに悪い病気にさせられちゃうよ!』なんて怒られちゃったっけ… 

あれから10年ちょっと。今、A君って言う素敵な魔法使いの箒に跨っちゃってる私。 
あの時よりも遥かに気持ち良く全身を茹でてくれる凄い魔法。 

…完全に病気にかかっちゃったよ、お母さん。こんなにも気持ちイイ… 
それに……止められないよ…離したくないよ…… 

…この箒で思いっきり飛ばせてっ!! 

そう思うや否や彼のお尻を抱え込み、熱く硬くヌメッた箒をあそこで咥え込まんばかりに両脚で強く挟み込んだ。 

「ひゃっ!」 
ポッチにおち○ちんの首が引っ掛かった状態で彼の動きが止まった。 
「こ、紺野…で、出ちゃう。離して…」 
脚の間に挟まったままで脈打ってるおち○ちん。彼が抜こうとする動きにツンツンとポッチが突付かれる。 

…ふっ…ぁっ……あっ…逃げちゃう……やだっ…もうちょっとだから… 
一瞬力を緩めた脚で、先っちょを襞の間で挟み込むように跨り直す。 

「ん‥はっ!!」 
ポッチのすぐ下に『ぐにっ』ってめり込んだ先っちょに腰が砕けちゃった。 
お尻から背中を上がって後ろ頭に抜けていく大好きな波。 
彼の匂いと汗も思いっきり味わいながら、軽く身体が浮き上がった。 

ほぼ同時に、彼の呻き声とポッチの周りに物凄く熱い感覚。 
そして匂ってきた青臭さ。内股をゆっくりと這い落ちる熱。 

…出されてる…汚されてる…彼に…… 

浮遊感の中に、『もっと飛べ』とばかりに注がれるそれらの羞恥という燃料。 
まだ続いてる何度目かのおち○ちんの拍動が、それを燃やすように熱を浴びせて来る。 

…あつい… 
…頭も、顔も、胸も、背中も、脚も、お尻も、あそこも… 

仰け反った首をねっとりと這うヌメりに、新たなえっちな液を零させられる。 
……また飛べそう…さっきよりも高く……もっと勢い良く…… 
お尻に無理矢理力を込めて、緩い快感を圧縮する。 

「は…ぁぅぅぅぅ……ポ‥ポッチ‥押し……てっ」 
「ぁ#□※!!」 
発射ボタンのポッチを叩かれ、圧縮された快感が爆発した。 

さっきよりも高く勢い良く飛べてる。身体が軽いよ…… 
瞼に感じる太陽の強烈な光りと熱に、全身が溶けていくみたいな感覚が幸せ過ぎた。 

…美味しいものを食べた時のユルユルの自分の顔が、光の中にハッキリと見えちゃった。 
…ほんのちょびっと恥かしかった。 

浮遊感が薄れていくのに従って戻ってくる様々な感覚。 
聞える音。肌を焼く太陽の光。彼の体臭。股間の湿り気。 
それらが「昼日中に学校の屋上でえっちな事をしている」と、まざまざと思い知らせてくれる。 
そして多少の冷静さを戻した頭が、その行為と柔らかくなっていく脚の間のものに純粋な羞恥心を呼び戻す。 

こんなとこでしちゃってる… 
おち○ちんを自分から挟んじゃった… 
それも自分の襞の間にわざとかけちゃうみたいに… 
最後なんて彼にお願いまで…… 
どうしようもなくえっちだ。私… 

そう思いながらも火照ってる身体が言う事を聞いてくれない。 
腰が動いちゃうよ… 
恥かしい…止めなきゃ… 
恥かしい……だけど…… 

理性にブレーキをかけられながらも、強い匂いとヌメりに興奮のスピードは増すばかり。 
恥かしいのに…恥ずかしいのに… 
膝の内側…垂れてるよ…彼の…私のも…臭ってるよ……あそこがヒクヒクしちゃうよ… 

「…んっ…はぁっ…はぁっ……かけちゃって…ゴメン。紺野……」 
「ふぅぅっ……んっ…チュッ…はぁっ…んくっ!はぁぁっ…」 
彼の吐息混じりの優しいキスが、心の中もじんわりと熱くする。 
どこか身も心も彼に預けたようなこの感じ。 
もう彼に言われたら、どんな恥ずかしい事でも何だって出来る気がした。 

「…気持ち悪くないか?」 
「…はぁぁっ…ん…な、んくっ…何?」 
「い、いや、脚とか。…かけちゃったし」 
「…ん…平気」 
「……早く拭かないと…ソックスに付いちゃうんじゃないか?」 
「…ん…別にいい」 
「……」 
「あそこも拭いた方が…」 
「中じゃないからいい…」 
「…入れる時マズイだろ。残ってるし…」 
「…その時…拭く」 
「でも気持ち悪『んっ』」 

色々な感覚に浸りながら、余韻を味わってまだドキドキを楽しんでるのに邪魔されてる感じ。 
彼が話すのを遮るように唇を合わせ、引き気味の腰を追うように自分から腰を押し付けた。 
もっと大きい快感を欲しがるように。もっとドロドロを感じようとするように。 

この汗、このヌメり、匂いにもっともっと汚されたい…… 
愛ちゃんがしてくれるみたいにメチャメチャにして欲しい……… 

彼に抱かれてるのに頻繁に思い浮かんできちゃう愛ちゃんとの行為。 
学校でしちゃってるからそうなるのか、ハッキリした映像や感触が浮かんじゃう。 

あの桜色に火照ってた首元の色。頭に乗った胸の柔らかさ。ちょっとだけ舌が触れたキスの感触。 

…こんなんじゃマダ足りないよ…いつももっとベチャベチャにしてくれるじゃない。 
音楽室で股間同士を押しつけあったあの感覚が欲しい…頂戴。もっと。 

脚の付根にある似たような柔らかさを擦り付けるように、控えめながらも腰を動かしちゃう私。 
「んっ……こ、紺野…スカート汚れる…」 
「…洗う…」 
「帰りマズくないか?」 
「………じゃあ、脱が…して…」 
彼に抱きついたままの私の口から零れ出るそんな言葉。 
「…いいのか?」 

ドロドロに汚れた部分を完全に晒しちゃう事に、湧きあがる興奮と期待。頭が痺れる。 
イった後みたいに、またふわふわし始めた身体を離し、ぼやけて見える彼に向って無言で頷いた。 

精液が付かないように、彼が丁寧に外してくれるスカートから脚を抜く。 
俯いた際に視界に入った二人の裸の下半身。そして地面。 
その淫ら過ぎる映像を視界に残しつつ、すぐさま彼に抱き付き直して股間を押し付けた。 
彼も遠慮なく、ネチャネチャのままのそこを私のお腹に押し付けて来てくれた。 

「ふぅぅぅぅ…」 
あれがまたくっついちゃってる…凄い…クラクラする… 

「…な、なんか凄いな。これ」 
「…えっち…だよ‥ね」 
「出しっぱなしってこんなに興奮するとは思わなかったよ。俺」 
ちょっと照れつつ鼻息荒く股間を擦りつけてくる彼。 

柔らかいものがくすぐるようにポッチに当る… 
濃い淫らな臭いと粘っこい音に、私のあそこからえっちな液がどんどん湧いてきちゃう。 

お尻と背中に回されてる彼の腕の力がどんどん強くなっていく。 
彼の背中に回した私の手も、汗で湿ったシャツを握り締める。 
潰されてる胸の先が苦しい…気持ちイイ… 

トマンナイ…モウ…… 

後は二人とも夢中だった。 

汗だくになりながら互いを抱き締め、股間を擦り合わせ、唇を咥えあった。 

霞む目と震える手で彼のべちゃべちゃのおち○ちんをティッシュで拭い、ゴムも上手く付けられた。 
…間違って裏返しに付けようとして彼に注意されたけど。 

私のあそこ…彼が優しく丁寧に拭いてくれた。 
前からだけじゃなく、後ろからも…… 
明るいトコでべちゃべちゃなのも完全に見られて…襞の間を拭うのに開かれまでして… 
恥かしくって恥かしくって、だけど嬉しくって、滲んできた涙を壁に着いた手でこっそり拭った。 

そしてその体勢のまま、拭いても拭いても溢れてきちゃう私のあそこに 
彼の硬く熱く大きいものが『んちゅっ』っと音を立て入り込んだ。 

苦しさは変わらないまでも、痛さは全く無かった。 
お尻に落ちてくる彼の汗、腰を抱えて恥かしい毛に置かれた手からの熱、 
それに、腰のぶつかる音、あそこからの湿っぽい音。 
そしておち○ちんを咥えこむ濡れたあそこやお尻の窄みをハッキリと見られてる事… 

それら全てが与えてくれる興奮と、時折快感も与え始めたおち○ちんに中を擦られ、 
喉の奥から吐息と鳴き声を吐かされるばかりだった。 

「…う゛っ…んっ…う゛っ…あっ…あっ…」 
突かれる毎に、どうしても漏れちゃう自分の呻き声が恥かしい。 
何時の間にかあそこの中から全身に広がっていく熱い波。 
愛ちゃんにおもちゃでされてる時と同じ嬉しい波… 

熱いよ…熱いよ… 
ポイントに当らないまでも、割れ目を激しく擦られる時と似たおちん○んからの快感に、 
壁にしがみ付くようにして頭を振り続けた。 

「んっ…んっ…あっ…あっ…んくっ…あっ…」 
眉間から目の中に入る汗が痛い。カラカラになった口の中が気持ち悪い。 
意識が霞んじゃう……脚も力が入んないよ‥もぅ…… 

「…はぁっ……はぁっ…んっ…はぁっ…」 
奥深くまで入れられた状態で突然中の物が止まった。 
疲れちゃったのかそれとも興奮してるのか、息が凄く熱い。 

「…はぁっ…紺野…痛く無い?」 
私の背中を自分の胸に引き寄せるように抱かかえながら心配してくれる彼。 
「…んっ…くっ……へ、平気…」 
中で角度が変わってちょっとだけ苦しかった。 
でも、胸を抱えるみたいに回された腕と、背中の彼の体温に安心感がわいて来る。 

もっと強く抱き締めて欲しい…壊れちゃうくらいに……離さないで……… 

そう思いながら、肩に乗った彼の顔を首を回して覗き込む。 
紅潮し汗だくの彼の顔…優しいままの目…彼に抱かれてるんだ。繋がってるんだ…私…… 

充実感と幸福感に、泣きたい程に胸が熱くなった。 

「こん‥の…」「A‥君…」 
どちらからともなく唇が合さった。 

「ん‥ぁっ……ね、ねぇ。このままで動ける?」 
「…た、たぶん抜けちゃいそう。でも、何で?」 
「…ぎゅってしてて欲しい…から…」 
「じゃ、前からで…いい?」 
「ぅん…」 

おち○ちんが抜けたあそこから、内股をトロリとえっちな液が垂れて行く。 
そこから消えた熱と質感が無性に寂しい。 

振り向きざまに、彼の温もりと汗に飛びつくように抱きついた。 
胸を押しつけ、首を抱えて唇に吸い付いちゃう私。 

彼に抱かれ、控えめに挿し入れられる舌が胸を熱くする。 
もっと深く繋がりたい… 
深く伸ばした私の舌を、彼の舌が優しく絡め取る。 
…もっと…… 

「…んっ…片足‥上げて」 
「…」 
キスをしたまま言われたとおりに脚を上げた。 
「んっ…ふぁ…は…はあっ!!…」 
その脚を抱えられ、『にゅるん』と入り込んだ硬く熱いものに、物足りなかったあそこを再び塞がれた。 

動き始めたそれが行き止まりまで入る度、入り口のポッチも潰される… 
その電流みたいな鋭い快感と、ジワジワと力を吸い取られるみたいな中を擦られる快感に体が破裂しちゃいそう。 

破裂しないように抱き締めて。強く… 

「…んっ…ぅんっ…んっ…んっ…」「んっ…うっ…はっ…んっ…んっ」 
余りにも淫らな音に混じる苦しげな二つの音。 
それらの音が聞こえる度に、股間に、そして口元に感じる熱。 
顎から首、そして胸の間に何かが流れていく…太ももにも…… 
揺れている光景が、段々と滲んで…白く……… 

…もっと大きく揺らして… 

私を支えてる熱の塊に体重を全て預け、力の限り抱え込んだ。 
全身を包む熱。股間から体内へ絶え間無く押し寄せる狂おしい熱。 
それらの熱に、今度こそ完全に私が溶かされて行く感覚がした。 

「紺…んっっ!…はぁぅ…イ‥くっ!!」 
「…きゅっ…ぅぅぅぅぅ」 

真っ白で何も無い世界の中に飛び込む間際、光の中に無表情の愛ちゃんの姿をハッキリと見た気がした。 

…若しかしたら愛ちゃんに見られながらシタかったんだろうか? 
…単に愛ちゃんともこういうシュチュエーションで、激しいえっちがしたかったんだろうか? 
…どこかで愛ちゃんを裏切ってると思ってるからなんだろうか? 

彼に抱かれ、その幸せの中でまでも、これ程に目に浮かんじゃう愛ちゃんの姿の訳を、 
優しく手を引かれて屋上から出る瞬間までぼんやりと考えていた。 

…!? 
「来る時落としたのか?」 
「…うん…そうみたい」 
「気をつけろよ。落し物の多いポン野さん」 
「……う、うん。…」 

…私のもう片方の手の中にある、居る筈の無いその人の、お気に入りのハンカチを階段の踊場の隅で拾うまでは。 


-エピソード]- -伸羽- (了) 
- Metamorphose 〜変態〜 -