「あの……頼みがあるんだけど。」 
俺は紺野に言った。 
「なに?」 
紺野は屈託のない瞳で俺に聞いてくる。 
「その……実は………してほしい…」 
「え?よく聞こえなかったんだけど。」 
再び聞いてきたので、俺は少し大きな声でもう一度言った。 

「え?わかめ酒って……なに?」 
紺野が聞いてくる。どうやらよく知らないらしい。 
「あまり大きな声で言うなよ……」 
俺は紺野の耳に口を近づけ、内容を説明する。 

「え!」 
紺野に困惑の表情が広がる。 
俺達は大抵のことはしてきたが、わかめ酒の経験はまだなかった。 
「……だいたいあたしたちまだ未成年でしょ。お酒飲んじゃいけないんだよ。」 
「……ま…いいじゃないか。そこはそれってことで。」 
「それに……恥ずかしいし……」 
「そこをなんとかお願い。紺野さま。お願い。」 
「……………」 
「お願いします。一回だけ、一回だけでいいから。愛してます、あさ美さま。」 
俺が両手を合わせて懇願すると紺野はそれにほだされたのか 
「……わかったわよ……今回だけね……まったく……どこでこんなこと仕入れてきたのかしら……」 
と、渋々ながらもOKしてくれた。 

「もう……仕方ないわねえ。」 
紺野の顔は少し赤くなっている。 
「こぼれたら大変だからね。」 
そう言ってバスタオルを畳んで床に敷く。 
「……じゃ、脱ぐよ……」 
紺野はそう言うとスカートの中に手を入れ、その中の下着を脱いだ。 
その日、学校が終わると俺は紺野の家に行き、部屋に上がった。 
今まで履いていたパンツが足元まで下がると、紺野は足を抜いてそれを手に持ち、折り畳んで自分の足元に置く。 
続いてスカートのホックを外してファスナーを下ろすとそのままスカートは足元へと落ちる。 
紺野の裸の下半身が俺の目の前にあらわれた…… 
俺の目はそこに釘付けになる。 
上半身は制服のブラウスを着ていながら下半身は靴下だけの姿。 
それがなんとも言いようのないエロスを醸し出している。 
何度も見て、よく知っているはずなのに俺の下半身に血液が集中してゆくのがわかった。 

「もう……恥ずかしいからそんなじろじろ見ないでよ……」 
紺野は顔を赤くしてそう言うと足元に落ちているスカートを畳んでパンツの隣に置くと、 
そしてそのままバスタオルの上に正座をした。 
「……このままじゃ裾が濡れちゃうわね……」 
さらにそう言うとブラウスのボタンを下から2つ外し、その裾を左右に振った。 
ブラウスに隠れていた紺野のへそが姿を現す。 
「……今日も…キレイだよ……」 
俺がそう言うと紺野は 
「もう、バカ。」 
と答えた。 

「……冷た〜い。」 
紺野はあらかじめ買ってあった日本酒のビンを開けると、自分の足の間に注いでゆく。 
そんなに量は入らなかったが、紺野の両足の間に酒が溜まり、小さな池を作った。 
色白の紺野の両足の間にできた透明な酒の池。 
その中に、黒い陰毛があたかも海草のようにゆらゆらと揺れていた。 
……これがわかめ酒か…… 
俺は話には聞いていたが、実際に見るのは初めてだった。 

「……もう……さっさとしてちょうだい……」 
俺がしばらく見とれていると、恥ずかしさに耐えかねてか紺野がそう言った…… 

「いただきま〜す。」 
俺は両手を紺野の太ももに回して身体を支えると、両足の間に顔を突っ込んで池の水…いや、酒を飲む。 
コップを使うわけでもない、犬や猫が水を飲むのと同じ姿勢だ。 

ぴちゃぴちゃ、ずるずると酒を飲む音が自分でも聞こえる。 
紺野は懸命に恥ずかしさをこらえて我慢していたが、 
「やだ……くすぐったい……」 
と言うとその手で俺の頭を押さえてきた。 
どうやら俺の息がかかるのと舌の動きが紺野に刺激を与えているようだ。 
とはいえ、足を開けば酒がこぼれてしまうので、懸命に足を閉じているのがわかる。 
次第に池の水は減ってゆき、やがて滴を残すぐらいになった。 

「ね…もういいでしょ。」 
紺野はそう言ったが俺は 
「ダメ。ちゃんと最後まで舐め取らないと。」 
と言うとなおもそのままぴちゃぴちゃと舌を這わせた。 
「や…やだっ…くすぐったいよぉ……そんな……舐めちゃ……」 
紺野から甘い声が漏れてくる。 

……やがて……酒はすべて俺によってきれいに舐め取られた…… 

「……ありがと、紺野……本当にわかめ酒が飲めるなんて感激したよ……」 
俺は紺野にそう礼を言って立ち上がろうとした。 
すると紺野は少し不満そうな顔を俺に向ける。 
「……どうしたの?」 
俺は紺野に尋ねた。 
「……ね……希望かなえてあげたんだから今度はあたしがお願いしていい?」 
「……いいよ。何?」 
すると紺野はまた顔を赤らめて 
「……続き……続きをして欲しい……」 
と、甘えた声で俺に言ってきた。 

(おしまい)