「ね、見せて。」 
紺野が俺に言う。 
もちろん、何を見せてもらいたいのかはこれまでのことから明らかだった。 
「なんだよ。また見るの?」 
「うん、見たい。」 
「またどうして。」 
「だって、夕べこないだのビデオ見てたらまた見たくなっちゃって。 
ビデオの人とちょっと違ってたみたいだし、どうなのかなーと思って。」 
「夕べ…って」 
「えへへ。実はダビングしちゃった。」 
「……いや、別にいいんだけどさ。貸したんだから紺野の自由だし。で、見てんのか。」 
「……いいじゃない、そんなこと。で、さっきの…」 
「そりゃ人によっていろいろなんだよ。女の子だって同じだろ。」 
「それぐらい知ってるよ。だからどう違うのか見たいんじゃない。」 
「………」 
「それにあんたしか見せてくれる男子いないもん。いいでしょ、どうせ何べんもあたしに見せてるんだし。」 

……何べんも、って2回だけだろ。それに俺ばっかり見せて紺野のほうはこないだのパンツだけか…なんか不公平だな… 

とは思ったが俺は素直にズボンとパンツを降ろして3たびそれを紺野の前に出した。 
紺野は椅子に座っている俺の横に回ると床に膝まずいて座り、俺の右の太股ごしにそれを見るような態勢になった。 
俺の太股に紺野の腕を通して体重がかかる。 

「やっぱ普段は小っちゃいんだね。」 
紺野が言った。 
俺の腰のあたりにある紺野の頭。 
ともすれば会話に伴って紺野の吐く息が俺の分身にかかりそうだった。 
「……だから小っちゃいなんて言うなって……」 
「あ、そうだったね。」 
紺野はそう言うと、指先で俺のものをつんつんとつつく。 
「やめろよ…興奮するじゃないか……」 
俺が口に出すまでもなく、俺のそれに血液が集まり、次第に隆起していった。 

「あ、また大っきくなった。」 
紺野は珍しいものでも見ているかのように無邪気に言ってくる。 
「……………」 

紺野はしばらく俺のそれをじっと見ていたが、やがてこう言った。 
「……ビデオで見たけどこれ本当に入っちゃうんだね……」 
「……………」 
「ちょっと信じられないなー。」 
「そりゃ入る時には広がるんだろ。なんたって赤ん坊が出てくるんだからな。」 
「そーだよねー、赤ちゃん出てくるんだよねー。だから赤ちゃんの頭ぐらい広がっちゃうんだー。」 
「ま、人間の身体ってのはそんなもんかもな。」 
「……不思議だねー。ちょっと指入れるだけでも痛いのに……」 
俺はその時、紺野がぽつりと言ったのその一言を聞き逃さなかった。 

俺の脳はそれに反応し、下半身の血液がますますそこに集中する。 
そして俺のそれはこれ以上ないというほどに屹立した。 
紺野はようやく自分の言ったことに気づいた。 
「…え?やだ、あたし何か言った?あ、なんかイヤらしいこと考えてるでしょ!」 
その紺野の顔は真っ赤だ。 
「もう、何考えてたのか言いなさい!」 
紺野が俺を責める。 

……紺野…指でするんだ……もっと詳しく知りたい。 

などと正直に言えるわけがない。 
「いいじゃないか、そんなこと。それより……紺野のにだっていつか同じようなものが入るんだぜ。」 
と話をそらすのが精一杯だった。 
無論、試してみよう、いや試したいなんてことは思ってはいても口が裂けても言えない。 
「だからちゃんと今から覚悟しとかないと。」 
なんとか俺がそこまで言うと、紺野もそれにごまかされたのか 
「……そうだよね……あたしのにもいつか入っちゃうんだ……」 
と呟いた。 

「……でさ……俺これどうすればいいんだよ?」 
高くいきり立った自分のものを指さして俺は言った。 
「せっかく見せたんだからなんかお礼してくれよ……」 
俺はその時、特に何も期待しておらず、冗談半分のつもりだったのだが、 
「そうよね……恥ずかしいの我慢して見せてくれたんだもんね。また手でしてあげるってことでいい?」 
マジかよ。また紺野が手でしてくれるのか? 
と、俺は小躍りしたい気分になったが、さらに調子に乗って 
「あとさ…触らしてほしい…」 
と頼んだ。 
紺野はそれを聞くと、少し顔がひきつったようになった。 
「触るって…どこ……」 
「その…あそこって言いたいところだけど、そういうわけにもいかないだろうから胸……」 
俺は正直言って紺野にはっきり拒否されると予想していたし、別にダメならダメでも構わないと思っていた。 
あまり高望みしたらバチがあたる。 
ところがそんな俺の予想に反して紺野は 
「……いいよ。触らしたげる。でも服の上からよ。」 
と言った。 

紺野は立ち上がって椅子を持ってきて俺の横に並べ、ちょうど俺と直角になるように座った。 
俺の下半身はさっきからむき出しのままだ。 
「なんかあたしのほうが割が悪くない?」 
紺野は俺のほうを向いて少しはにかんで笑う。 
そしてその右手で俺の分身をやさしく包んだ。 
「いやあ…まあ…その……いいじゃん別に。」 
「もう。あ、それとまたあたしにかかったらヤだからね。今日は別に出すとこ見たくないからちゃんと飛び散らないようにしてよ。」 
「わかったよ。今日はティッシュ持ってるから出そうになったらちゃんとかぶせるよ。」 
そう言って俺は左手に持ったティッシュを紺野に見せた。 
紺野はやがてその手を上下にゆっくりと動かせはじめる。 
俺の下半身に紺野のやわらかい手の感触が伝わり、快感が走る。 
そして……余った俺の右手はゆっくりと俺のすぐそばにある紺野の左の胸に伸び、制服の上からではあったがそこに触れた…… 

その瞬間、紺野の表情にぴくりと緊張が走るのが見えた。 

初めて触る女の子の胸。 
それは、なんともいえないほど柔らかく、そして弾力があった。 
下着と制服、2枚の布越しでもそれははっきりと感じられる。 
いや、それだけでなく紺野の体温と心臓の鼓動までもが伝わってくるようだった。 
そして予想した通り…いや、予想以上に紺野の胸はボリュームがあった。 
俺は右手の手のひらで紺野の左胸を包み、ゆっくりと動かせる。 
さわさわと衣擦れの音がする。 
紺野は目を閉じ、顔を真っ赤にして懸命にその感触に耐えているようだった。 
その表情と、俺の下半身から伝わる紺野の右手の感触は、俺をさらに興奮させるのに充分すぎるほどだった。 
時折紺野の右手の動きが止まり、それと同時に深い呼吸の音が聞こえ、胸が大きく動く。 
……ひょっとして……感じて…… 
などと思ったが、紺野はそれを気取られないようにか、一瞬の静止ののち再びその右手はなおも俺の分身を包んでやさしく動かせる。 
俺の下半身からは絶え間ない快感が伝わって来、次第に限界を迎えつつあった。 

「紺野…もう……出るから……手を放して……」 
俺がそう言うと、紺野は我に返ったかのように目を開け、右手を離した。 
その瞬間、俺は左手で持ったティッシュの中に精をぶちまけた…… 

「ほら、帰るわよ。」 
紺野が言う。 
俺はティッシュを処理し、それとわからないようにゴミ箱に捨てて鞄を持ち、帰る支度をした。 
「わかってるだろうけど…今日のことも秘密ね。誰にも内緒よ。」 
「あの……紺野……」 
俺は紺野に声をかける。 
「ん?なに?」 
「その…お前…結構胸大っきいんだな……」 
俺がそう言うと紺野は 
「もう、バカね。」 
とだけ言い、さっさと先に帰ってしまった。 

その日以来、俺は猿になった。 
右手に残っている紺野の胸の感触、そして下半身に残る紺野の手の感触。 
俺は何度も何度も紺野をオカズにした。 
そして、頭の中は紺野に対する欲望でいっぱいだった。 
紺野としたい。 
紺野を抱きたい。 
そんなことばかり思うようになっていた。