紺野に手でしてもらってから1週間が過ぎた。 
あれから俺は何度もその時のことを思い出してはオカズにして抜いた。 
だが、紺野にとってはあのときのことは単なる成り行き上のできごとだったに違いなかった。 
あの日以降、俺と紺野はなかなか二人きりでしゃべる機会にめぐり合えなかった。 
だがそれは単に他の友人が周りにいたりというもので、互いに避けているというものではなかった。 
そんなある日、俺と紺野はまた放課後の教室で二人きりで話す機会にめぐり合った。 
なんのことはない他愛ない会話が続く。 
だが、あの時の出来事については互いに話題にするのを避けているのは明らかだった。 
そして……ふと会話がとぎれたとき、紺野が不意に言った。 
「……あの時のこと……誰にも言ってないでしょうね。」 
「……当たり前だろ。約束なんだし。」 
確かに、紺野に手でしてもらったこと自体は誰かに自慢したいことではあったが、 
その反面、半ば無理やりされたことだったのでそれを口にしてしまうのは男としてのプライドにかかわるとも思っていた。 
それにもし噂が広まってしまえば紺野はきっと傷つくに違いないし、俺は紺野に嫌われてしまうだろう。 
だから俺はそのことを人には言わなかったし、また決して口外するつもりはなかった。 

「そう……良かった……」 
紺野が言う。 
「……なんだよ……俺のこと信用してなかったのかよ…」 
「ううん……そんなことはないけど…疑ってゴメン。」 
そう言って紺野は少し微笑む。 
その笑顔はとても可愛く愛くるしい。 
そして、再び会話がとぎれたとき…… 
「……ね……また見せて。」 
そう紺野が言った。 
「…………」 
俺が返事につまっていると紺野はさらに言った。 
「いいじゃない。1回見せるのも2回見せるのも一緒でしょ?見せてよ。」 
「見せて……って…今かよ。」 
「うん。今見せて。」 
紺野が屈託なく言う。 
……何を考えてるんだこいつは。 
俺は正直そう思った。 

「……なんでまた見たいと思ったんだよ……」 
俺は紺野に聞いた。 
「……だって……男の人の見たのって初めてだったし……あれからなんか目に焼きついちゃって…… 
それでできたらもう一回見たいな、って…… 
あ……ほら、珍しい動物とか見たらもう一回見たいなって思うでしょ。それと同じよ。」 
……俺は珍しい動物なのか…… 
とは思ったが、その頭の片隅ではあわよくばまた紺野に処理してもらえるかも……との期待があったのもまた事実だった。 
「……もう、いいじゃない。見せるの見せないの?」 
次第に紺野の口調が強くなる。 
だが、それとは裏腹にその顔は赤みが増している。 
そういうことを口に出すこと自体、恥ずかしがっていることもまた事実らしかった。 

「……わかったよ……見せればいいんだろ……」 
紺野の気迫に押されたのが半分、期待半分の気持ちが入り交じりつつ観念したように俺は紺野に言った。 
「うん。見せればいいのよ。さっ、早くズボン降ろしてよ。」 
今までとは打って変わった楽しそうな表情をして俺に言う。 
俺は無言のまま、ついにズボンとパンツを下げて紺野の前に再び自分の分身を晒した。 

「何これ?この前のと違うじゃない。」 
また紺野が声をあげる。 
……そう、この間紺野の前に差し出したものと違い、今日の俺は普段の状態だったのだ。 
「当たり前だろ。いつもはこんななの。そういつもいつもあんな状態だったら邪魔だろ。 
見たことなくてもそれぐらい知ってるだろ……」 
「そうだよね。興奮したら勃起して大きくなるんだよね。ふーん、いつもはこんなんなんだ。」 
「………」 
「そう言えば小さいときにお父さんと一緒にお風呂入って見たのもこんなのだったなー。ふーん。 
見ようによっては結構小っちゃくって可愛いかも。」 
「……ちっちゃいなんて言うなよ……傷つくだろ…」 
「あ……そうなんだ。」 
そこまでの知識はないのか紺野は屈託なく言ってくる。 
「そうなの。俺のは普通だよ……多分。」 
「ね、早くこないだ見たいに大っきくしてよ。」 

紺野はそうは言うものの、そう簡単に自在に大きさを変えられるものではない。 
第一平静な状態で勃起するはずもなかった。 
俺は懸命に頭の中で妄想を広げようとするが、昼のひなか、それも他人 
…ましてや紺野に見られている状況では気が散ってとてもそれどころではなかった。 
「何よ……ちっとも大きくならないじゃない。」 
次第にいらついたような口調で紺野が言う。 
「仕方ないだろ。興奮してないのにそう簡単に大きくなるもんか。」 
俺は焦りと、そして紺野に少し意地悪をしてやろうという気持ちが混ざり合って紺野に言った。 
「でも……あの時みたいに紺野が見せてくれたら興奮して大きくなるかもな。」 
俺がそう言うと、紺野にとっては予想外だったのだろう、 
「えっ!」 
と一言発したのち、絶句してしまった。 

「見せるって…そんな…考えてもなかった……」 
「んなこと言ったってこのままじゃ全然興奮もしないし勃ちもしないんだから仕方ないだろ。」 
「……どこ見せればいいのよ……」 
明らかに紺野は戸惑い、動揺している。 
俺はこの時、紺野と立場が逆転したと感じた。 
「……そりゃ……胸とか……あそことか……さ……」 
俺はさらに紺野に言った。 
無論、あわよくば紺野の身体を見たいというスケベ心は充分すぎるほどあったが、 
かといってこんなに簡単にそれが実現するとも思っていなかった。 
「…………」 
紺野はなおも動揺しているようで、次の言葉が出てこない。 
俺はそんな紺野のことをかわいそうに思い、これ以上追い詰めるのも気の毒に思ったので、 
「……な、もういいだろ。俺だってお前の前にこれ出してるの恥ずかしいんだからさ。」 
そう言ってこの事態を収拾しようとした。 
そして俺がパンツとズボンを上げようとしたとき、予想外の反応が返ってきた。 
「……いいわよ。あたしも見せればいいんでしょ。」 

おいおい、マジかよ。 
俺は思った。 
「……でも胸もあそこもダメ。こないだみたいにパンツでいいでしょ。 
だってあんたあたしのパンツ見て興奮してたんだからそれで充分よね。」 
思いがけず、しかも願ってもない展開に俺は喜んだがそれを感づかれてはならない。 
ここはあくまで俺が仕方なく妥協したという体にしなくては。 
それにこれ以上高望みしたら全部パーになってしまう。 
しぶしぶ取引に応じたように装いつつ、俺は紺野の条件にOKを出した。 
「……どうすればいい?」 
紺野が言った。 
「じゃここに来て。紺野も近くでこれが勃つこと見れたほうがいいだろ。」 
俺は椅子に座っている両足を少し開き、腰を前に突き出してそう言った。 
紺野はその俺の両足の間に身体を入れて俺の目の前に立っている。 
「……いい?見せるよ。」 
そう言うと紺野は両手でその短いスカートの裾を持ち、そしてゆっくりと持ち上げた。 
スカートの中から、紺野の白いパンツが姿を見せた。 

!!!!!!!!!! 

椅子に座っている俺のちょうど目の前の位置に紺野のパンツがある。 
白の、多分木綿地の無地のパンツ。 
布は薄く伸び、紺野の腰から尻の身体のラインに合わせてぴったりと張りついてその下半身を覆っている。 
その布の幅はわずか数センチにすぎず、その少し上には紺野の丸いへそが姿を見せていた。 
足の付け根から少し上にかけての白い布地の下半分はこんもりと盛り上がり、気のせいか薄い影があるように見えた。 
その薄い布の奥には紺野の陰毛が、そしてその直下には紺野のもっとも大事な部分が存在しているはずで、 
そしてそれは俺がちょっと手を伸ばせば触れることのできる位置にあった。 
俺は懸命に紺野のそこを凝視する。 
そしてふと視線を上に向けると、そこには顔を真っ赤にし、懸命に恥ずかしさに堪えている紺野の顔が見えた。 
その羞恥にまみれた紺野の表情がより一層俺の欲望を刺激する。 

俺のアドレナリンが爆発し、全身の血液が下半身に集中する。 
俺の分身は見る間に欲望に忠実に反応していた。 

「すっごーい。本当に大っきくなったー。」 
頭の上から紺野の声が聞こえる。 
「ふーん、あたし大っきくなるとこ初めて見たよ。」 
初めて見る光景に興味津々なのか、それとも恥ずかしさを隠すために気を紛らわしているのか盛んに紺野は声をかけてくる。 
もちろんその間も紺野のスカートはまくれ上がったままだ。 
俺の目の前、ほんの数十センチの距離にある紺野のパンツ、そしてその奥の秘密の部分。 
俺の脳内は妄想が大爆発で、収まるところを知らなかった。 

「ね、もういいでしょ。早く精子出るとこ見せて。」 
紺野が俺に言う。 
こうまでされては、俺は今さら引くわけには行かなかった。 
「…わかったよ。見せてやるよ。その代わり出るまでそのままでいろよ。」 
俺は言った。ここでスカートを降ろされたなら、全然割に合わない。 
紺野の手でしてもらうのは断念せざるを得なかったが、ずっとパンツを見ることができるのなら決して悪い話じゃない。 
「……いいわよ。でも今日は自分でしてよ。あたしこのまままじゃ無理だから。」 
紺野はそう言ってなおもスカートをめくり上げたままだった。 
俺は自分の右手を分身に添え、上下に動かせ始めた。 
……そう、俺がいつも自分でしているときのように。 

紺野はしばらく俺のその様子を見ていたが、やがて興味津々といった感じで見つめてきた。 
「……ね……いつもそうやってしてるの?」 
「……気持ちいい?」 
盛んに声をかけてくるが、俺はそれに応えるような余裕はなかった。 
何よりも気が散ってしまう。 
それに、紺野にじっと見つめられているのはとても恥ずかしい。 
俺は目の前にある紺野のパンツを凝視しながら、ひたすら右手を動かしていた。 

「……なんか言ってよ。あたしこの格好してるのとても恥ずかしいんだから。」 
「………」 
「ねえってば。」 
紺野はなおも俺に話しかけてくる。 
どうやらさっきにくらべると余裕が出てきたようだった。 
「……そうやって腰引いたらよく見えないだろ……」 
「あ……ごめん…」 
俺が椅子に座り、下半身をむき出しにして右手で自分の分身をしごく。 
……はっきり言えば自慰をしている。 
その俺の前には、自分でスカートをまくりあげて下着を見せて立っている紺野がいる。 
それは端から見れば異様であり、またいやらしい光景に違いなかった。 

紺野は少し落ち着いて気持ちに余裕が出てきたのか、突然 
「……ね、ちゃんと見てるんだよね。ほら、こういうのどう?」 
そう言うとめくり上げたスカートを押さえる手を左手一本に変え、空いた右手で自分のパンツを少し下にずらした。 

!$%&$#%&■&‘’%♪$$!!‘★((&! 

その瞬間、衝撃が俺を襲う。 
さすがに下まで降ろしてそのすべてを俺の前に露出することはしない。 
たかだか数センチの範囲ではあったがそれでも紺野の下腹部にある繁みが見えそうになっている。 

「どう?興奮したでしょ。」 
自分の恥ずかしさを隠すように紺野が言う。 
本当は全部降ろして紺野のすべてを見せてほしい…いや、見たい。 
俺は激しくそう思ったが、ただ 
「…あ…うん……びっくりした……」 
と返事するのが精一杯だった。 

俺はそろそろ限界を迎えようとしていた。 
「ごめん…ティッシュ取って…」 
俺は紺野に言う。 
いや、俺としてはこのまま出してしまってもよかったのだが、そうすれば紺野にかけてしまうことになる。 
位置関係からいって、放出した先がちょうど紺野のパンツ、それも微妙なところにかかってしまうことは間違いない。 
あとあとのことを思えばなるべくそれは避けたい。 
だが紺野はそんな俺の心中を知る由もなく 
「ダメ。あたし出るところが見たいんだから。」 
「…そんなこと言ったって…このまま出たらかかっちゃうぞ……」 
「じゃ出るとき言ってよ。あたしよけるから。」 
「よけるったって……そんなことできる……うっ……もう……出る……どいて……」 
「えっ?ちょ、ちょっと、待ってよ。そんな急に……」 

その言葉が終わるか終わらないかのうちに、俺は絶頂を迎え、再び紺野の眼前で精を放出した…… 
俺の発射した体液は放物線を描いて飛び、紺野のスカートからそしてふとももの一部にかけて飛び散った…… 
そして俺の予想に違わず、最初の一撃の一番濃い部分が紺野のパンツ、 
それもちょうど陰毛から紺野のその部分にかけてものの見事に命中した…… 

「もう!なんてことするのよ。信じらんない。」 
「仕方ないだろ。だからティッシュくれって……」 
「はい、これ。今日は自分で拭いてよね。あたしちょっとトイレ行ってこれ拭いてくるから待ってて。」 
余韻に浸る暇もなく、紺野はあわててトイレへと駆け込んでいく。 
俺はおもむろに自分のものを処理すると、パンツとズボンを上げて床に飛び散った液体を拭いた。 
が、その量はこの間ほど多くはなく、おそらくその大部分が紺野に命中したのははっきりしていた。 
俺は正直その事実にまた興奮していた。 

……紺野にかけちゃったよ……それもちょうどあそこにあたるところに…… 

満足感とも虚しさとも、なんとも言えない複雑な感覚が俺を包んだ。 

帰り支度が済み、学校を出た俺と紺野とは連れ立って家路へと向かっていた。 
「……ごめんね……」 
紺野が言う。 
「なんだよ、いきなり。」 
「……だって……人に見せるのってあんなに恥ずかしいなんて思わなかった……」 
「だろ。俺だってすごく恥ずかしかったんだぞ。しかも女の子の見てる前でするなんて、ほんと死にたいぐらいだったよ。」 
「もう…悪かったわよ。でもあたしも死ぬほど恥ずかしかったんだからお互いさまよね。」 
そう言って紺野が微笑んだ。 
その表情はとてもかわいい。 
見せるのが実際のモノとパンツじゃ全然違うだろ…と思ったが、紺野のその笑顔を見ると俺は何も言えなかった。 

「また…秘密できちゃったね。」 
「そうだな。」 
俺と紺野二人だけの秘密。もちろん、あまりかっこいいものではない。 
「それよりさ、俺こそかけちゃってごめんな。ちゃんと拭けたか?」 
「うん…スカートと足のほうは拭けたけど……パンツは……気持ち悪いから捨てちゃった。 
あ…そういう意味じゃないんだけど、なんかベトベトしてイヤな感じだったから。」 
「紺野…そうするとお前今ひょっとしてノーパン……」 
そう言って俺はスカートをめくろうとすると、紺野は 
「もう、バカ!知らないっ!」 
と言って走って去ってしまった。 

……その夜…俺がまた昼間の出来事をオカズにしたのは言うまでもない……