「さすがに誰もいないね。」 
紺野が言う。 
大学の入試も終わり、普段のように図書室が閉鎖された土曜日の校舎には立ち入る生徒もおらず、しんとしている。 
校庭ではいくつかのクラブが練習をしているとはいえ、その数もいつもより少ないとみえて聞こえる声もそう大きくない。 
卒業式を数日後に控え、俺と紺野は教室に置いてあった私物を取りに学校に来ていた。 
二人でいっしょに勉強した甲斐があって、俺たちは学部こそ違えど無事同じ大学に合格することもできた。 
ま、勉強以外のこともたくさんしたわけだがそれはどうでもいい。 
……これからも4年間紺野と同じ学校だ…… 
一緒にまた楽しい学園生活を送ることができる。 
そう思うとウキウキしてくる。 

ふと横を見ると、紺野が教室の中を見渡している。 
誰もいない無人の教室。 
そして……俺たちにとってはいろいろと思い出深い教室だ。 
思えばあの時、紺野と放課後二人きりになっていなければ今頃俺たちの関係は…… 


「……ね……いろんなことあったよね。」 
不意に紺野が言ってきた。 
「ん?」 
「その……ここで初めて見たんだよね……」 
「……何を?」 
と、知りながら俺はとぼける。 
「……その……A君のおちん……ちん……」 
最後のほうはもう小声だ。そのうえ顔も真っ赤になっている。 
普段散々えっちなことをしているというのに、未だにそのものの名前を口にすることは恥ずかしいらしい。 
……が、それがまたかわいい。 
「……そうだな……もしあのとき……」 
俺がそう言おうとすると、紺野は 
「ね、あのときのこと思い出して今からしてみない?」 
と唐突に言ってきた。 
「……え……」 
俺が狐につままれた表情をしていると紺野は続けて 
「だって……あたしたちがこうなるきっかけだったじゃない。もうこの教室で二人きりなんてことも多分…ないし……」 
「…………」 
「……その……二人の想い出の……」 
紺野がそう言いかけたとき…… 
俺は両手で紺野の身体を抱きしめていた…… 


「…えと……確かあたしがここに座って……」 
「俺がここだよな。」 
「うん。それであたしがちょっと気を緩めてこう……」 
紺野はそう言うとゆっくり両足を広げる。 
それに伴い、俺の視線はそこに釘付けになる。 
両足の付け根の奥の布。 
俺の視線を感じた紺野の顔が次第に赤くなる。 

「……やだっ、見ないでよ……」 
と、紺野は言うが膝は開かれたままだ。 
だいたいあの時の再現をしようと言ったのは紺野なので、ここで足を閉じてしまうのも変な話だ。 

「ね、だからあたしの話聞いてるの?」 
あの時と同じように紺野が俺に言う。 
「ん…ああ…」 
俺の生返事。 
紺野は俺と会話をしながら何度か足を組替える。 
そして…そのたびにその足の奥から白いものがチラチラと俺の目に入ってくる。 
「ああ、聞いてるよ。それで?」 
俺は紺野に返事をしながらも、その足の奥が気になって会話に集中できなかった。 
ふりだけではない。実際に集中できない。 
それどころかあの日と同じように次第に視線が紺野の足の奥に集中してゆくのが自分でもわかった。 
あの日と違うところは、俺も紺野もそれを承知の上でいわばプレイなんだがいつの間にやら 
本心とが混ざり合ってしまっていた。 
現に…俺の股間は正直に反応している。 

「ねえ、本当にあたしの話聞いてるの?さっきから上の空じゃない。」 
紺野はその大きなほっぺたをさらに膨らませて俺に言う。 
そして…とうとう俺の視線に気付いたようだった…いや、ふりをした。 

「なによ、どこ見てるのよ……あ!」 
紺野は俺の視線の先にあるものに気付くと、下を向いて組んでいた足をあわてて戻しぴったりと膝を閉じる。 

「見たでしょ……」 
紺野が上目遣いに俺に言う。 
さらに 
「さっきからあたしのパンツ見てたよね。」 
と問い詰めるように俺に言ってきた。 
「…え…あ…その…」 
……なんかノリノリだな…… 
俺が返事に窮していると、追い討ちをかけるように 
「あたしのパンツ見て興奮してたんだ。それでろくに返事しなかったんだ。」 
と言った。 
「……」 
俺がなおも黙っていると紺野はその視線を下げ、俺の顔から足先までを舐めるように 
見回すと、やがて一点で止まった。 
…そう、紺野は俺のズボンの膨らみを見逃さず、視線をそこに釘付けにしたのだ。 
「…興奮してる?」 
紺野はその可愛らしい表情に意地悪な微笑を浮かべると俺に話しかける。 
「…あ……ああ……うん…」 
俺はとうとう観念して返事ともいえない返事とともにうなずくしかなかった。 
すると紺野はさらに小悪魔の表情を浮かべると 
「…脱いでよ…」 
と俺に言った。 

「え?なんでだよ、いきなり。」 
俺は紺野に言う。 
「だって、あんたあたしのパンツ見たんでしょ。だからあんたも見せなさいよ。それでおあいこじゃない。」 
紺野はそう言うといきなり俺のズボンに手をかけて脱がせようとした。 
「ちょ…ちょっと待てよ。」 
俺はあわてて紺野を振り払おうとする。 
「いいでしょ。あたしだけ見せてあんたが見せないなんて不公平よ。」 
紺野はなおもそう言って俺のズボンに手をかける。 
その表情はなにか楽しそうだ。 
俺はなおも抵抗しようとしたが、次第にその力を弱める。 
ここで本当に抵抗してしまっては意味がない。そんなことはお互いハナから承知の上だ。 
「…それに…実際どうなってるのか見たいし…」 
と、あの時と同じように小さな声で言った。 
「…もう…彼氏にでも見せてもらえよ…」 
いや、実は俺がその彼氏なんだが。 
俺は顔を横を向けながらも抵抗するのをやめ、紺野のなすがままにされていた。 
「………………」 
さすがにどう返事していいのか紺野も黙ってしまう。 

紺野は慣れた手つきでベルトとホックを外し、ジッパーを下げると 
「ほら、脱がすわよ。」 
と言った。 
俺はなおも顔を横に向けながら、腰を少しあげた。 
紺野はそのタイミングを見逃さず、俺のズボンとパンツを一緒に手にかけると一気に膝まで引き下ろした。 
それと同時に俺の分身が紺野の前に姿を現す。 
「キャッ!なにこれ!」 
それを見た瞬間、紺野が素っ頓狂な声をあげた。 

……なんか白々しいぞ…… 

紺野は俺の分身をしばらく遠巻きに眺めていたが、しばらくするとまた近くに寄ってきた。 
「ふうーん、こんなんなってるんだー。」 
と、しげしげと眺めはじめた。 
……充分すぎるほど知ってるくせに…… 
その白々しさが少し俺を刺激する。 

「でも思ってたのと違うよね。」 
「え?何がさ。」 
「だって……もっとこう……猛々しくそそりたってるっていうか……」 

そう、確かに俺の分身は普段よりは大きくなってはいたが屹立というまでにはいたっていない。 
もちろん、気が高ぶっているのは事実だが慣れというかなんというか…… 
初めて紺野のパンツを見たときにはちきれんばかりにテントを張っていたのとはえらい違いだ。 
それだけ経験を積み、刺激に慣れたのか……とも思う。 

「何よ……ちっとも大きくならないじゃない。」 
次第にいらだちと照れ笑いが混ざったような口調で紺野が言う。 
「仕方ないだろ。そう簡単に大きくなるもんか。 
でも……紺野が見せてくれたら興奮して大きくなるかもな。」 
俺がそう言うと、紺野にとっては予想外……いや、ひょっとしたら予想していたのかもしれない。 
「えっ!」 
と一言発したのち、絶句してしまった。 

「……どこ見せればいいのよ……」 
戸惑い、動揺したような風で紺野が言う。 
「……そりゃ……パンツとか……あそことか……そうだな……俺が見せたんだから 
あそこ見せてくれたらおあいこだよな。」 
少し意地悪い口調でそう言ったとき、紺野から反応が返ってきた。 
「……いいよ。あたしも見せればいいんでしょ。見せたげるよ。」 

……なんか楽しそうだな、おい…… 

「……どうすればいい?」 
紺野が言った。 
「じゃここに来て。紺野も近くでこれが勃つこと見れたほうがいいだろ。」 
俺は椅子に座っている両足を少し開き、腰を前に突き出してそう言った。 
紺野はその俺の両足の間に身体を入れて俺の目の前に立っている。 
「……いい?見せるよ。」 
そう言うと紺野は両手でその短いスカートの裾を持ち、そしてゆっくりと持ち上げた。 
スカートの中から、紺野の白いパンツが姿を見せた。 

椅子に座っている俺のちょうど目の前の位置に紺野のパンツがある。 
白の、木綿地の無地のパンツ。 
布は薄く伸び、紺野の腰から尻の身体のラインに合わせてぴったりと張りついてその下半身を覆っている。 
その布の幅はわずか数センチにすぎず、その少し上には紺野の丸いへそが姿を見せていた。 
足の付け根から少し上にかけての白い布地の下半分はこんもりと盛り上がり、気のせいか薄い影があるように見えた。 
その薄い布の奥には紺野の陰毛が、そしてその直下には紺野のもっとも大事な部分が存在し、 
そしてそれは俺がちょっと手を伸ばせば触れることのできる位置にあった。 
俺は懸命に紺野のそこを凝視する。 
そして視線を上に向けると、そこには顔を真っ赤にし、懸命に恥ずかしさに堪えている紺野の顔が見えた。 
何度も見られているとはいえ、紺野はそのたびいつもこの表情になる。 
その羞恥にまみれた紺野の表情がより一層俺の欲望を刺激する。 

アドレナリンが爆発し、全身の血液が下半身に集中する。 
俺の分身は欲望に忠実に反応していた。 

「すっごーい。本当に大っきくなったー。」 
頭の上から紺野の声が聞こえる。 
「ふーん、あたし大っきくなるとこ初めて見たよ。」 

…うそつけ……とは思ったがそこはそれ、今日はプレイの一環だ。 
あのときと同じように盛んに紺野は声をかけてくる。 
もちろんその間も紺野のスカートはまくれ上がったまま。 
俺の目の前、ほんの数十センチの距離にある紺野のパンツ、そしてその奥の秘密の部分。 
そして今日はあのときとは違い、そのさらに下も…… 

「そろそろ見せて……」 
「……うん………」 

俺が言うと紺野は顔を赤くしてスカートを押さえる手を左手一本に変え、空いた右手で自分のパンツを少しずらせた。 

スカートの中の紺野の下腹部が徐々に露出する。 
やがて……なかから黒々とした茂みがその姿を現せる。 
白い肌と対照的な陰毛。 
しばらくの間、紺野は躊躇していたようだったがやがて意を決したかのようにパンツを太ももまでずり下げた。 

紺野のそこが俺の眼前にその姿を見せた。 
スカートの中から見える、ほどよく肉付きのある、柔らかくて張りのあるお腹。 
その中心に鎮座する少し縦長のへそ。 
その下にはゆっくりとした曲線を描いて恥丘が広がる。 
そしてそこに生えている芝生。 
少し薄めに生え揃ったそれは、きれいな逆三角形を描いて両足の付け根へと下がってゆく。 
先っぽには両足の付け根。 
その中央には紺野の大切な裂け目の先端が姿を覗かせる。 
そこは紺野の女の子そのもの。俺を受け入れるための器官だ。 

「ね、精子出るとこ見せて。」 
紺野があの日のように俺に言う。 
「…いいよ。見せてやるよ。その代わり出るまでそのままでいろよ。」 
「……うん……」 


俺は右手を自分の分身に添え、ゆっくりと上下に動かし始める。 
……そう、俺がいつも自分でしているときのように。 

傍から見るときっと俺たちは異様な光景に見えただろう。 
誰もいない教室で二人きり。 
俺はイスに座り、自分のものをしごいて自慰行為をしている。 
そのすぐ前にはスカートを両手で捲りあげ、パンツを太ももまでずりさげて立ち、俺の行為をじっと見つめている紺野。 
きっと誰かが俺たちのことを見ていたら 
……さっさとそのままヤっちゃえばいいのに…… 
と思うに違いない。 
そんなアブノーマルなプレイ。 
だがそんなプレイに、俺も紺野も次第に興奮していくのがわかった。 

紺野はしばらく俺のその様子を見ていたが、やがて目を光らせて俺を…いや、俺の分身を凝視する。 
「……ね……いつもそうやってしてるの?」 
「……気持ちいい?」 
盛んに声をかけてくるが、俺はそれには応えなかった。 
気が散ってしまうこともあるし、なるべくあの時を再現したいということもある。 
それに…じらしてやろうという思惑もあった。 
俺は目の前にある紺野のそこを凝視しながら、ひたすら右手を動かしていた。 

「……なんか言ってよ。あたしこの格好してるのとても恥ずかしいんだから。」 
「………」 
「ねえってば。」 
紺野はなおも俺に話しかけてくる。 
「……そうやって腰引いたらよく見えないだろ……」 
「あ……ごめん…」 
紺野はそう言うと、少し腰を突き出して自分のそこを俺に見えるようにする。 
俺もまた、そこに視線を集中させて見つめる。 
その視線を感じたのか、紺野のその顔はまた、羞恥にまみれ赤みを帯びてきている。 
散々俺に見られたそこだというのに、こういうシチュエーションだとまた別らしい。 

しかし、何度見ても紺野の恥じらいにみちたその表情は燃える。 
それが俺の分身をますます元気にしていた。 

俺はそろそろ限界を迎えようとしていた。 
「ごめん…ティッシュ取って…」 
俺は紺野に言う。 
いや、俺としてはこのまま出してしまってもよかったのだが、そうすれば紺野にかけてしまうことになる。 
位置関係からいって、放出した先がちょうど紺野の陰毛から太ももにかかってしまうことは間違いない。 
あの時も俺は派手に紺野にかけてしまったこともあり、今回はなるべくそれは避けたい。 
だが紺野はそんな俺の心中を知る由もなく 
「ダメ。あたし出るところが見たいんだから。」 
「…そんなこと言ったって…このまま出たらかかっちゃうぞ……」 
「じゃ出るとき言ってよ。あたしよけるから。」 
いつかと同じような言葉を吐く紺野。 
まさか……かけられたがっているなんてことは…… 
そんなことをふと思いつつもあったが、 
「よけるったって……そんなことできる……うっ……もう……出る……どいて……」 
「えっ?ちょ、ちょっと、待ってよ。そんな急に……」 

その言葉が終わるか終わらないかのうちに、俺は絶頂を迎え紺野の眼前で精を放出した…… 
俺の発射した体液は放物線を描いて飛び、予想に違わず紺野の下腹部からふとももの一部にかけて飛び散り、 
その中の最初の一撃の一番濃い部分が紺野のちょうど陰毛のあたりに命中し、黒と白のコントラストを描き出した…… 


「だから言ったろ。ティッシュくれって……それにどいてって……」 
「はい、これ。あたしちょっとトイレ行って拭いてくるから待ってて。」 
「いいよ、俺が拭いてやるから。」 

俺は紺野からティッシュを受け取ると、まず自分の先端にまだ残っている汁を拭き、そして紺野の下腹部に手を伸ばした。 

……そういえば屋上でしたときもこうなったな。あの時は「いい」って言ってたけどさすがに今日はな・・・・・・ 

ティッシュを紺野のそこにあてがい、まず陰毛にべったりと貼りついている白濁液を、 
次に重力で太もものほうに垂れてきているしずくを拭き取る。 

ふと顔を上げて紺野を見ると、目を閉じて下を向いて俺に自分の体を委ねている。 
俺は少し悪戯心を出し、ティッシュを持ったまま指先を伸ばして紺野のそこに触れると、そこはすでに潤っていた。 
そしてもう一度紺野の顔を見る。 
紺野は俺の指が触れるのを感じて目を開けていて、俺と視線が合う。 
少し切なげな、それでいてなにか期待がこもっているかのような紺野の表情。 
互いに何も言わなかったが、二人ともこれから何を望んでいたのかは明らかだった。 

とはいえ、このまますんなりとえっちに流れるようなことはしたくない。 
せっかく二人の思い出の教室にいるんだし、今日が最初で最後だろうからもう少し楽しみたい。 
それに……元々「教室でしたい」って言ってたのは紺野のほうだしな。 

俺は自分のものをズボンのなかにしまうと、スカートを下げてパンツをはこうとしている紺野に向かって言った。 
「ん?これで終わり?」 
「……え?」 
少しきょとんとしたような紺野の表情。 
そう、たぶん紺野は俺が何か言うのを待っていた。 
それが紺野の待っていた言葉かどうかはわからないが…… 

「ずるいな。俺だけしてるところ見せるなんて。」 
「………………」 
「今度は紺野も俺に見せてほしいな。」 
「え?えっ?」 
さすがにそう言われることは想定外だったのだろう。明らかに動揺しているさまが伺える。 
「だって俺だけじゃ不公平じゃんか。」 
「そんな……ここでなんて……そんな……そんなこと……」 

ホテルや自分の部屋では何度か見せてもらったこともあるが、さすがに教室だと別なのだろう。最後は懇願するような表情になる。 
そんな紺野を見るとさすがにかわいそうになってくる。 
とはいえ、俺はいつもそんな紺野の表情にほだされ、甘やかしてしまうのだが。 

「……いいよ、じゃ一人えっちは。そのかわりもっとあそこ見せて。」 
俺はそう取引を申し出た。 
さすがに紺野もそれを断ることはできず、こっくりとうなずく。 
……いや、ひょっとしたら紺野も俺の心理をわかっていて自分から誘導したのかもしれなかった。 

「じゃその机の上に座って。それで足開いて。あ、パンツは全部脱がずにそのままのほうがいいな。」 
俺は机を並べてベッドかテーブルのようにする。 
紺野は言われるがまま机の上に登り、こちらを向いて座ると左右に足を広げた。 
「なんか…パンツひっかかるんだけど。」 
「そうだな……じゃあひざまで下げてよ。そしたらもうちょっと広がるだろ。」 
俺が言うと紺野はパンツをひざのあたりまで下げ、机の上に後ろ手をついて身体をのけぞらせる。 
「あ、足も机の上に乗せちゃってよ。そしたら良く見えるからさ。」 
「……もう……えっちなんだから……」 
そう言うと紺野は端から下がっていた足先を机の上に乗せた。 
ちょうど正面にいる俺から見ると、机の上に紺野が乗っている。 
その足はM字に開かれ、架け橋のように両膝の間にパンツが架けられている。 
その奥にはスカートに覆われて暗くなってはいるものの、紺野のその部分が確かに存在していた。 

「いいねえ。とってもエッチな光景だな。うん、そそるよ。」 
俺が冗談めかして言うと紺野は 
「……もう……バカ……」 
と顔を赤くして呟いた。 

俺は紺野の両足の間に顔を近づけ、中をのぞきこむ。 
スカートがかかっていて少し暗い。 
「暗くて見えないからこれめくっちゃうな。」 
俺はそう言うと、スカートを紺野のへそのあたりまでめくりあげた。 
あらわになる紺野のそこ。 
両足の付け根の奥に割れ目が見える。 
もちろん、何度も見たことはあるが制服を着ている状態で、しかも教室でなんてのは初めてだ。 

俺は人差し指を立てると、ゆっくりと紺野のその割れ目に近づけてゆく。 
俺からは見えないが紺野の視線を感じる。 
紺野の両足、そして身体を支えている腕に力が入っていくように見える。 
紺野はいつもそうだ。 
俺に触れられ、愛撫されることを感知すると緊張して身構え、身体に力をこめる。 
「別に緊張してるつもりはないんだけどね……」 
とはいつも言うが、身体と意識とは別なのだろう。 
だがその反応が初々しくて俺は好きだ。 

ちょっとじらしてやろうか…… 

俺はそう悪戯心を出すと、割れ目に触れるか触れないかのところで指先を止める。 
そのまま微妙に前後に動かして時間を稼ぐ。 
無論、紺野の視線を感じているからの行為だ。 
そして、それを証明するかのように指先の動きに合わせて紺野のそこも微妙に前後に動いているのがわかる。 
いつ触れるか…いつ触れてくるかということを紺野も感じているのだろう。 
早く触れてほしい…でも触れてくれない… 
焦らされていることを紺野も感じているはずだ。 

そして、その時俺は不意に顔を上げ、紺野の顔を見た。 
思ったとおり紺野と目が合う。 
と、紺野はあわてて顔だけを横に向けて視線をそらす。 
その横を向いた紺野の耳が、みるみるうちに赤く染まっていくのが見えた。 
そして、 
バカ…… 
と小さく呟いた声も…… 

「ん?バカって言った?」 
俺がそう言うと紺野は一瞬顔をこちらに向け、また横を向く。 
「そんなこと言う紺野はこうだぞ。」 
俺は指先を前に突き出して紺野の割れ目に触れた。 

んっ……んんんんんっ……… 

大きなため息とともに紺野の身体に力が入る。 
たぶん……待っていたのだろう。ため息の中に歓びを感じたような気がした。 

そのまま俺は指を割れ目に沿って上下に動かせる。 
それまで閉じられていた紺野の割れ目が開き、中に閉じ込められていた液体があふれ、俺の指にまとわりついてくる。 

「紺野……もうこんなになってるぞ。えっちだなぁ。」 
「もう…知らない……」 

そんなやりとりも実は楽しい。 

そのまま俺は続けて割れ目に沿って指を上下させる。 
指の動きに合わせ、紺野の胸が大きく動く。 

……んっ……ふうっ……んっ…… 

漏れてくる吐息。 
それは次第に荒く、小刻みなものへと変化してゆく。 
俺は少し悪戯心を出し、紺野の割れ目の先端にあるポッチを人差し指と中指でつまんで弄んだ。 

ひゃうっ! 

その刹那、刺激に反応して紺野が声を上げる。 
と、あわてて周囲を見回してまた俺を見た。 
無理もない。土曜日で休みとはいえ、俺たちのように誰かが学校に来ているかもしれない。 
一応教室は締め切っているとはいえ、誰が気づいてドアを開けるかわからない。 
もし、俺と紺野が教室でこんなことをしているところを見られでもしたら…… 

「……もう……いきなりなんだもん……声出ちゃったじゃない……」 

半分涙目で紺野が言う。 
声を出してしまったことへの緊張と、愛撫による快感によるものとおそらくその両方だろう。 

「ごめんごめん。でも……気持ちよかった?」 
俺が言うと紺野はこくんとうなずく。 
「……もっと……する?」 
また紺野はうなずく。 
「……でも……ちゃんと人が来ないかどうか見ててよ……」 
と続けて言う。 
「大丈夫。ちゃんと見とくから。」 

紺野に言われるまでもない。 
こんな痴態を人に見られでもしたら俺たちは立場がない。 
いや、俺はまだしも紺野は立ち直れないだろう。 
いくら卒業を間近に控えているこの時期だと言ってもだ。 
俺がそう言うと紺野は安心したのか、身体を起こし 
「……ね……キスして。」 
と俺にねだってきた。 

紺野はまたゆっくりと身体を机の上に倒してゆくと、今度は完全にその上に仰向けになる。 
そして足を持ち上げるとゆっくりと膝を折り曲げ、左右に開いてゆく。 
ちょうど赤ん坊がおむつを取り替えてもらうときの姿勢。 
その正面、両足の間から見るとまるで大きな桃のような紺野の臀部が目に入る。 
なにもまとっていない、裸の下半身。 
それを取り巻くようにスカートの布が広がり、そして片方の足首にちょこんとひっかかっているパンツ。 
桃の中央には縦割れの溝がはっきりと姿を見せ、その中心は少し開かれてかすかにサーモンピンクをした 
粘膜が見える。 
割れ目の始まりからすこし上には、黒々とたたえられた芝生。 
その向こうにはわずかにへそがその姿を見せる。 

なんともいえない、実にエロい姿。 
さっき放出したばかりだというのに、俺の分身はまた元気を回復しつつあった。 

俺は目線を机の天板にまで落とすように身体をかがめると、紺野の両足の間から自分の身を近づけてゆく。 

「もうちょっと足上げて広げて。あっ、自分で両足抱えてもいいからさ。」 
俺がそう言うと紺野はそれに従い、自分で両手を膝の裏に回して両足を抱える。 

俺の目の前に見える紺野のそこは、光に当たって妖しくきらめき、すでに充分に濡れぼそっているのがはっきりとわかる。 
その中心にある口は、紺野が呼吸するのに合わせて小さく動き、まるでそれ自体が呼吸をしている別の生き物であるかのようだ。 
そしてその生き物は、俺が次にどういう動きをするのかを今か今かと待ち望んでいるように見えた。 

いつもならこのまま紺野のそこにキスをしてそのまま舌を使って愛撫するのだが、今日はすこし趣向を変えてやろうと思った。 

俺はまた人指し指を立てると紺野のそこに触れる。 
そして今度は、指をそのまま紺野の中に沈めていった。 

……ふううううっっっ……… 

ふたたび紺野が大きなため息を吐く。 
膝を抱えている腕に力が入ってゆくのがわかる。 
それと息を合わせるかのように俺の指は紺野のそこに呑み込まれてゆく。 
暖かい襞が俺の指にまとわりつき、締め付けてくる。 

俺は指を奥まで侵入させると一息呼吸を置き、今度はゆっくりと抜きにかかる。 

……んっ……んんんんっ……… 

今度は押し殺したような吐息。 
抜き終わった指先には、紺野の体内から染み出した液体がべっとりとまとわりついている。 

紺野の……蜜…… 

俺は指先をぺろりと舐めると、再度紺野のそこに指を沈め、前後に動かせ始める。 
ゆっくりと、そして時折早くと緩急をつけてゆく。 

……んっ……ふうっ……んんっ……ふううっ……ふううっ…… 

指の動きにあわせ、吐息が次第に喘ぎ声にと変わる。 
しかし声は押し殺したままだ。 
変に大きな声を上げれば、もし誰かが校内にいたら様子を見に来るかもしれない。 
そんな怖れがあるからだろう。 
紺野は懸命に声が出そうになるのを堪えて我慢している。 
おそらく、顔はもう真っ赤になっているはずだ。 

俺は中指も立て、二本に増やしてそれを揃えると再び紺野のそこへと侵入を開始する。 
「痛くないか?」 
「……うん……大丈夫……」 

頭の上から紺野の声がする。 
自分の両腕で膝を抱え、その部分を丸出しにしながら言うのは傍から見れば結構間抜けな姿かも知れないが、 
俺にとって見ればそれも可愛い。 
何よりも紺野が俺の目の前で自分の一番大事なところを無防備にさらけ出しているのだ。 
それこそ赤ん坊が母親の前でそうであるように。 
そんな紺野の姿に思わずいつものようにそこにむしゃぶりつきたい気分になってしまうが、今日のところは我慢だ。 

……んっ……ふうっ……んんっ……んっ……ふううっ…… 

指のリズムに合わせて喘ぐ紺野。 
元々あまり声を出すほうではないのだが、いつにもまして声を出しそうになっているのをかみ殺している。 
広々とした教室でしているという開放感。 
その一方で誰かが不意に教室に入ってくるんじゃないかというスリル。 
そんなせめぎあいが俺にも…そして紺野にもあるに違いない。 
そしてそんなシチュエーションが俺たちをますます高ぶらせ、興奮させていた。 

……んあっ…はあっ…んんんっ…・・・くうっ……くふうっ…… 

押し殺した紺野の喘ぎはますます強く、激しくなる。 
俺の指にまとわりつく紺野の体液は、次第に透明なものから白濁した粘り気のあるものへと変わってゆく。 
もう絶頂は近いはずだ。 

俺はそのまま紺野をイカせてやることにする。 
実は何度か直前で寸止めしてやったこともあるのだが、そのたびに紺野はとても切ない表情をする。 
まるで親に放り出された子供のような表情で俺を見つめてくる。 
残念だが、それを我慢できるだけの太い神経は俺にはない。 
もちろん、甘やかしていることは自分でもわかっているのだが、俺には耐えられなかった。 

やがて…… 

……ふあっ……ひあっ……ひああああああっっっんんんんんっっっ………… 

と、ひときわ長く、そして押し殺した吐息とともに紺野は絶頂をむかえた…… 

その後もしばらく紺野は机の上に横たわっていた。 
さすがにまだ膝を抱えているということはなかったが、その手足は力なく伸びている。 
制服の上はちゃんと着たままで、スカートは捲れ上がっている。 
そしてそこに見えるのはむき出しの下半身。 
足首にはこの行為に及ぶまで着けていた下着がわずかにひっかかっている。 
顔は横を向いているので表情はよく見えないが、たぶん昇りつめて余韻に浸っているに違いない。 

俺は紺野の頬をやさしく撫でる。 
そろそろ帰…… 
そう言いかけたとき、紺野がむくりと起き上がった。 

「……ごめん……あたしだけイッちゃって……そこに座って……」 
気だるげな表情で紺野は言った。 
いや別に俺は…… 
と言いかけようとしたが、紺野はそんな俺のことをおかまいもせずに俺をイスに座らせると 
自分はひざまずき、俺の両足の間に身体を入れる。 
そして慣れた手つきでズボンのベルトを外し、ジッパーを降ろしてパンツとともに 
半分脱がせると俺の分身を露出させた。 

一度精を放出したとはいうものの、さっきからの紺野の痴態でまた回復しつつあった俺の分身。 
紺野は両手でそれをやさしく包むと 
「……あのときもこうして手でしてあげたよね。」 
と上下に動かし始める。 
「ん…ああ……」 
と俺は生返事。 
「案外すぐに出しちゃったよね。」 
「仕方ないだろ。あの時はまだ経験もなかったし女の子に触ってもらったのも初めてだったんだから。」 
「へへーそうだね。」 
紺野は俺を見上げて悪戯っぽく微笑む。 

「…あたしも……初めてだったよ。男の子のおちんちん見たのも触ったのも。」 
「……そうだな……」 
「あれからいっぱいいろんなことしたよね。」 
口調がしみじみしたものに変わる。 

そう……それから俺たちはいろんなことをした。 
いろんな体位を試してみたことはもちろん、互いの一人えっちの見せ合いをしたこともあったし、 
女子トイレの個室で口でしてもらったこともあれば屋上の給水棟の陰でしたこともあった。 
無論、互いの初体験のときを含めてホテルやお互いの部屋でしたことのほうがはるかに多いわけなんだが、 
この教室でしたことだけはなかった。 
だからこそ、今日はその想い出作りを兼ねてこの教室で、って流れになりつつあるんだが…… 

「…でもこの教室でしたことはなかったよな。」 
「うん。」 
「……しちゃう?」 
俺が言うと紺野はこくんと頷く。 
どうやら同じことを考えていたようだった。 

「…でもちゃんとあの時のこと思い出してからね。」 
そう言うと、紺野は再び俺の分身へと目を向けると、 
一旦止めていた俺の分身を包むその手のひらを再び上下に動かせ始めた。。 

「へへ…でも今は最初のときに比べたら保つようになったよね。」 
「……ん……まあな。なにごとも経験だな。」 
「でもあたし知ってるよ。ここをこうすれば……」 
紺野はそう言うと分身の裏スジあたりをゆっくりと、不規則な動きで刺激する。 
たちまち俺の全身に快感が走る。 
さっき精を放出したばかりなのに、また出てしまいそうだ。 

「……ちょ、ちょっとそこは……」 
俺はたまらず紺野に言う。 
紺野は動かせていた手を止めて俺のほうを見た。 
「へへー。A君ここが弱いんだよね。」 
「……よく…知ってるな……」 
「うん。あたしA君のことならなんでも知ってる……って……A君だってあたしのこと全部知ってるじゃない……」 
最後のほうは消え入りそうに小さな声になると、また紺野は顔を赤らめる。 
そしてそれを隠すためだろうか、ふたたび俺の分身を手で弄びはじめた。 

そして、ふと手を止めたかと思うと不意に口に含み、舌を絡ませ始めた。 
手よりも暖かい粘膜の感触が俺の分身を包む。 
ねっとりとまとわりつく液体は紺野の唾液。 
ぴちゃぴちゃと湿ったいやらしい音が紺野の口から漏れる。 

たまに女子トイレの中でしてもらっている行為。 
だが、正直今日はここまではしてもらうつもりはなかった。 
たぶん、さっきイったことで紺野自身が高ぶっているのだろう。 
まるでなにかに取り憑かれでもしたかのように一心不乱に俺のものを頬張り、舌を絡ませる。 
俺はそんな紺野がますます愛おしくなり、そっと上から髪をなでてやる。 
汗で少し湿った紺野の髪。 
顔に少し張り付いているそれを俺はやさしくほぐす。 
ふと、紺野がその動きを止め、上目遣いに俺を見た。 

「へへ…はいはふいっふぇもふはひひひゃはめほ……」 

ん?なにを言ってるんだ? 

俺がきょとんとしていると、紺野はそんな俺の表情を見逃さず、口に入れていた俺のモノを一旦離した。 
「ん?聞こえなかった?」 
俺はこくんとうなずく。 
すると紺野はまた俺のものを両手で包むと、やさしく手を上下させる。 

「…大学入っても……」 
「……ん?」 
「……浮気しちゃダメだよ……」 

ああ、なんだそんなことか。 
俺が浮気するわけないだろ。 
俺はいつだって…いや、これからも紺野一筋…… 

「……もし浮気なんかしたら……」 
そう言うや否や、紺野の目が妖しく光る。 
何度か見たことがある、ワル紺野の目だ。 
「……こうしてやるんだから。」 
「い……痛ててっ!」 

紺野はいきなり両手に力を入れる。 
当然のことながら俺の分身は強く締め付けられ、俺は思わず声を上げた。 
次の刹那、紺野のほうを見やると妖しい光は消え、元の紺野の瞳に戻っている。 

「へへー」 
「……もう…痛いじゃないかよ。」 
「…だって大学入って浮気されたら困るもん。」 
「……浮気なんてしないって。」 
「ホント?」 
「ああ。約束する。」 
「うん。ならばよし。」 
そう言って紺野は微笑むと、再び俺のものを口に含む。 

……この笑顔がたまらないんだよな…… 

「……な、俺たちいつまでもずっと一緒にいような。」 
ふと俺が漏らすと、紺野は動かしていた舌を止めてこちらを見た。 
「……ふぇ……」 
少しびっくりした表情。 
「ん?なんかおかしいこと言ったか?」 
俺が言うと紺野は俺のものからまた口を離すと 
「……それって…もしかして…プロポーズ?」 
と俺に聞いてきた。 

ん?そうなのか?そんなつもりじゃなかったんだが…… 
それに以前にも何度か言ってなかったっけ…… 

とはいうものの紺野はすっかりそう受け取ったらしく、みるみる顔がまた赤くなる。 

ま、いいか。 
所詮先のことはどうなるかわからないけど、今の時点ではそれでもいい。 
俺にとってももしそうなってくれたらこんなにありがたいことはない。 

「……え……ああ……紺野がそう取ってくれるんならそれでいいよ……」 
と、俺は少し照れ隠し気味に答えた。 
「……それに……俺はそうなってくれたほうがうれしいし……」 
これは本音。 
このまま紺野と一生添い遂げられたら…… 
という願望も正直ある。 

「…え…やだ…どうしよう……」 
俺の思惑とは別に、紺野は明らかに動揺を隠せないでいる。 
「ん?イヤか?」 
その動揺を知りつつ、今度は俺が紺野に問いかける。 
にっこり微笑む紺野もかわいいが、こうして動揺している紺野もとてもかわいい。 
俺が内心ニヤニヤしつつ紺野の挙動を眺めていると、紺野は動揺のあまりまた俺の分身を包む手に力をこめた。 

「…い・・・痛い…痛いって。」 
「…あ、ごめんごめん。」 
思わず出た俺の声に我に返ったかのように紺野はこちらを向くと、俺のモノから手を離した。 

「だって…いきなり言うんだもん……びっくりした……」 
「あ…悪かったかな。」 
「……ううん……びっくりしたけど……うれしかった……」 

俺たちはしばらくそうした会話をしながら互いに見つめあう。 
そして……たぶん同じことを考えていた。 

紺野は何も言わずにこくんとうなずくと、ゆっくりと立ち上がると俺の膝の上に腰を降ろそうとする。 

「……このままでいいよね……」 
その言葉に今度は俺がうなずく。 
紺野は俺の身体に自分の身体を寄せると、両手を俺の頭の後ろに回して俺を抱きかかえる姿勢を取った。 
そして…そのまま狙いを定めて腰を沈めようとする…… 

「あ……ちょっと待って。ゴム……」 
俺がそう言って一呼吸置いて避妊の準備をしようとすると紺野は何を思ったのか 

「……今日は……いいから……」 
と言ってきた。 

え…… 
俺はびっくりした。 
そりゃ確かにゴム越しより直接紺野の粘膜に触れるほうが何倍も気持ちいい。 
現に数度ではあるが直接させてもらってその感触は充分すぎるほど俺にはわかっている。 
正直願わくば毎回でもさせてほしいぐらいだ。 
それに、紺野の生理の周期からすると今日は安全日のはず。 
だが…もし……万一…… 
俺が当惑していると、紺野はその心中を見透かしたかのように 

「……だって……卒業の記念だもん……」 
と俺に語りかけるように言った。 
そしてそれに続けて 
「…それに……さっきプロポーズしてくれたし……万一のことがあったら責任取ってくれるよね。」 
と、今度は少しイジ悪げな目つきを浮かべた。 

ここまで言われたら俺としても行くしかない。 
万一デキてしまったらその時は責任を取ろう。 
幸い、その時期は当然ながら高校生じゃないし、なんとかなるだろう。 
学生結婚だって……いや、学校辞めたっていいじゃないか。 

あらためて俺は腹をくくることにした。 

「……本当に……いいんだよな。」 
俺が念押しすると紺野はこくんとうなずき、俺の分身に狙いをつけて自らの腰を沈めてゆく。 

………ふううううううっっっっ…… 

紺野の低いくぐもり声とともに、俺の分身がその体内に深く侵入してゆく。 

「……あ……ここ教室だから……」 
ふと忘れかけていたことを俺は紺野に言う。 
もしこんなところを誰かに見られでもしたら…… 
どう弁解してもごまかせないだろうが、唯一の救いは二人とも裸でないことだけだ。 

「……ん……わかってる……なるべく声…出さないようにする……」 
目を閉じて紺野が言う。 

その間も俺の分身は紺野の体内を奥へと進んでゆく。 
おれにまとわりついてくる紺野の粘膜。 
まるでそれ自身が生き物のようにたくさんの暖かい襞で俺に絡みつき、逃がさないようにする。 
ゴム付きのときとは比べ物にならないほどの快感と、そして紺野の体温を感じる。 
そして……紺野と一つにつながっているという実感。 

……んんんんっ……… 

紺野の吐息と波長を合わせるかのように俺の分身は紺野の壺の最奥へと達した。 
イスに座っている俺、そしてその俺の太ももをまたぐように紺野がその上に座っている。 
そして……スカートに隠されて見えないとはいえ、中心で互いの身体をつないでいる俺の分身。 
紺野の両腕は俺の背中に回され、俺の両手も紺野を抱えて密着している。 
まるで道端にある男女交合の道祖神のような二人。 

そして、これは紺野の好きな体位でもある。 
互いの身体が密着し、挿入をしながらでもイチャつくことができるからだそうだ。 
俺のほうにすれば、紺野の体重が太ももにかかってくるのでいささか大変なのだが、紺野が望むのでなるべく必ず一度はこの体位をはさむようにしていた。 

「……動く……よ」 
「……うん……」 

俺はそうささやくと、自分の身体を前後にゆすり始めた。 
それと同時に俺の分身も前後に動き、紺野に刺激を与える。 

……んっ…んんっ…んんんっ……… 

その刺激に、紺野が吐息を漏らす。 
俺の背中に回す腕に力がこもる。 

俺はそのまま続けて自分の身体を前後にゆする。 

……んっ……んんんっ……ふうっ……んんんんっ…… 

絶え間なく漏れ続ける紺野の吐息。 
俺の動きに合わせるかのようにイスが小さくカタカタ音を立てる。 

しばらくそうした動きをしていたが、俺は紺野を抱えている両手を下に降ろし、今度は背中と腰…いや、尻を抱えると紺野の身体を上下に動かせ、同時に俺の腰も上下させた。 
紺野のほうもその俺の動きに気がつくと、自分から腰を上下させて俺の動きに連動させる。 

それまで紺野の身体の中を前後に動いていた俺の分身は今度は上下に動く。 
上から下へ、下から上へ……分身は時折壺の奥に達し、紺野の身体自体を下から上へと突き上げる。 

……んんっ……んあっ……ふううっ……ふううっ……んんあっ……はあっ…… 

刺激にたまらず声を出す紺野。 
だが場所が場所だけに懸命に声を漏らすまいと堪えているのがわかる。 
俺の身体をつかむ腕により力が入り、それでも我慢できなくなったのか時折手で自分の口を押さえる。 
スカートの中の、俺たちがつながっている部分からはぴちゃぴちゃと湿った音が聞こえる。 
俺の分身に直接まとわりついてくる紺野の襞。 
ゴム越しとは比べ物にならないほど快感を与えるそれに、俺は思わず精を放出しまいそうになるのを堪える。 

カタカタ鳴るイスの音を気にしながら、俺はさらに紺野を突いた。 

……ふあっ……んんっ……はああっ……ふううっ……はあっ…… 

声を漏らすまいと懸命に刺激に堪え、我慢する紺野。 
そんな紺野の唇を、俺は何度も何度も自分のそれで塞ぐ。 
ねっとりと舌が絡まり、俺たちは何度も上下二つの口を通じてつながりを持つ。 

このままイこうか…… 

そう思わないでもなかったが、最後はやはり俺の好きなようにしたい。 
それに、この姿勢はあまり長くなると実はつらい。 
紺野はイヤがるかもしれないが…… 

俺は腰と手の動きを止める。 
紺野も少し怪訝な表情をしながらも自分の身体を上下に動かすのを止めた。 

「最後は……いいかな?」 
俺が言うと紺野は小さくうなずき、自ら身体を動かせて俺の膝の上から降りる。 

………んんっ…… 
ちゅるっ 

紺野の長い吐息と共に、二人をつないでいた俺の分身が抜けるとき、そんな湿った音が聞こえたような気がした。 

スカートの中にこもっていた紺野のメスの匂いが広がり、大き目の、それこそ桃のような形をした尻が俺の目の前に姿を現す。 
紺野の一番恥ずかしい部分が今、俺の目の前にはっきりと晒されていた。 
二つの丘の中央の谷間には菊門とそれに従う皺、そして数センチの間隔を置いてそのすぐ下から続く割れ目。 
体液で濡れぼそったその中心に翼のような襞があり、それは充血して左右にぷっくりと開いている。 
襞の両側にわずかにある黒々とした芝生は、その体液で濡れてぺったりと張り付き、光をあびて艶やかに光っている。 
その中央にある穴はまるで別の生き物のようにぱくぱくと呼吸をして俺を、いや俺の分身をいざなっていた。 
俺の目の錯覚だろうが、紺野は微妙に尻を左右に振り、早く早くと俺をせかしている気がした。 

俺は自分の分身を手で支え、紺野のそこに狙いを定めるとゆっくりとそこにあてがう。 

「……じゃ……いくよ……最後はちゃんと外に出すから。」 
俺が言うと紺野は 
「………いいよ……中で……」 
とうわごとのように言った……… 

………ふううううううううっっっっっ……… 

俺の分身が身体の中に沈んでゆくのと歩調を合わせるように紺野は長い吐息を吐く。 
ゆっくりと、しかし確実に俺のものが中に侵入してゆくのがはっきりと見える。 
それは、まるで生き物が餌を飲み込んでゆく光景に似ていた。 


……んっ…んっ…はあっ……ふああっ……ふあっ…… 

俺はそのまま後ろから紺野を突き始める。 
強く、弱く、深く、浅く。 
時には腰を回して紺野の中をかき回す。 

……んあっ……ふあっ……はあっ……ふああっ……はあっ…… 

俺のリズムに快感が刺激され、紺野は声を上げようとするのを懸命に我慢する。 
時には手で口を押さえ、時には着ているものの袖を噛み、時には机にしがみついて懸命に声を上げまいと堪えている。 

ぱん、ぱん、ぱん、ぱんと肉の叩く音。 
ぴちゃっ、ぴちゃっ、ぴちゃっと俺たちのつながりを示す湿った音が吐息と、机がカタカタ動く音に混じって聞こえる。 
さっきの体位とは違い、今度は俺の分身が紺野に出入りしている状態がはっきりと見える。 
俺が腰を引くと、分身を逃すまいと紺野の襞もまとわりつきながら顔を外にのぞかせる。 
俺のそれは、紺野の壺から染み出した体液によって妖しく光っている。 
そしてその体液は時折俺の動きに合わせて床に飛び散る。 

……んあっ……ふあっ……はあっ……ふああっ……はあっ…… 

なおも漏れ続ける吐息のリズムが早くなり、絶頂が近いことを俺に知らせる。 
それに歩調を合わせるように俺もまた絶頂を迎えつつあった。 

「……本当に……いいんだな………」 
俺がそう言って最後の確認をすると、紺野は激しく首を縦に振ってOKの返事をする。 

そして……俺はそれが今日2回目とは思えないほどの大量の精を紺野の中に注ぎ込む。 
何億もの俺の遺伝子が放たれ、紺野の中で広がり…そして溶けてゆく…… 

はーっ、はーっ、はーっ、はーっ……… 

行為が終わっても紺野はしばらくそのままの姿勢で机に伏せていた。 
身体の力が抜けてぐったりした様子は、絶頂を迎えたことを俺に教えてくれている。 
俺たちがつながっていた紺野のもう一つの口は、ひくひくと小さく痙攣していてそのたびに 
俺が注ぎ込んだ体液が逆流して小さく吐き出され、その一部は太ももへと伝わって流れていた。 

俺はティッシュを取るとまず自分の分身の後始末をし、そして紺野の太ももからその部分にかけて丁寧に拭い取ってやる。 
中で出したときはこの後始末が大変だ。 
俺たちのベッドのシーツにこぼれ落ちて二人であわてたこともあったし、 
しばらく逆流が止まらないことを知らず、紺野の下着を汚してしまったこともある。 

「……う……ん……」 
紺野はゆっくりと身体を起こすと、足首にひっかかっていたパンツをたくし上げて履こうとした。 
と、一瞬手を休めるとなにやらポケットの中をまさぐってなにやら小さな包みを取り出す。 

「それ何?」 
俺が聞くと 
「ん……ナプキン。だってそのまま履いたら汚れちゃうし。」 
と、包みを破り、パンツのクロッチにあてがって装着するとパンツを履き、たくし上げていたスカートを降ろす。 
これで俺たちはここに来たときの姿に戻ったことになる。 

「ふーん、そんな使い方あるのか。」 
「だって…汚れるのイヤだし気持ち悪いし。これだったら後で捨てちゃえばいいから。 
……捨てるときちょっと臭うけどね。」 
紺野はそう言うと 
「さ、することしたし早く荷物取って帰ろ。遅くなっちゃうよ。あ、疲れたから帰りになにかおごってよね。」 
と自分のロッカーのほうへ足を早めた。 


その後……紺野の生理は予定通りやってきて、俺としては少し安心したわけだが、 
それを告げるときの紺野の顔は少しだけ残念がっているように見えた…… 

(了)